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とある転生者の革命戦記  作者: スピンドル
第一章 幼年期「始まり編」
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プロローグ

自分の妄想を作品にしてみました。

ご都合主義が多々あるので同人誌(全年齢)感覚で見てくれると嬉しいです。

不快な方は戻るを選択してください。

第三次世界大戦もエイリアンの襲来も無い、平和な日本。

その緑の山に囲まれた田舎に住む、普通の町の金属加工会社の社員。

いつもと変わらない仕事をして、食って寝て、休日一人で出掛けて、また仕事をする日々を繰り返す日本人・・・・〝の〟はずだった。

だが、今はどうだ?

山の緑とは全く正反対の青空のような大海原を進んでいる。

波の穏やか。いや、例え荒くても揺れの影響を全く受け付けない巨大な船。その艦橋の椅子に、俺は座っている。金属加工業の社員のすることじゃない。

旅行?

違う。そもそも今乗っている船は豪華客船でも貨物船でも、とにかく普通の船では無い。

戦う為の船、戦闘艦。しかも戦艦に乗っているのだ。


「レーダーに感、目標より飛翔体接近!」

「速射単装砲、撃ち方始めぇ!」


しかも、平和とはかけ離れた光景が目の前で起きている。

もっともこの海も日本海でも太平洋でもなければ大西洋でもないけど。

今進んでいる海は地球の海じゃない。

証拠に状況を報告していた人にはケモ耳と尻尾がある。

ケモ耳の獣人、エルフなどの亜人、魔物や魔族もいる世界だ。

その異世界に俺は居る。

この世界では戦争はしていたが、剣や弓、そして魔術で戦う戦争。技術は自体は中世時代に近い、戦術さえも低いレベルの戦争だった。


「目標、フタ、接近!」

「CIWS、AAWオート!撃ち落せぇ!何としても「ながと」に近付けさせるな!!」


この船の艦橋目の前で爆発があってその爆発の衝撃で船が大きく揺れる。


「“ミサイル”全弾迎撃!」

「このまま敵艦に接近!主砲発射用意っ!」


今戦っている相手は現代最強の盾であるイージス艦。

世界征服?まさか。そんな統治とかが面倒な事、やる訳ない。

ここは異世界の海で、俺が乗る戦艦に対して、現代最強の盾と言われているイージス艦が何故かこの世界に在る。

そして、こっちを攻撃してくる理由は俺だって知りたい。

そもそもイージス艦は、高性能レーダーシステムを搭載し、一度に200以上の目標(敵)の脅威度と攻撃の優先順位を決定するコンピュータ、主砲、艦載ミサイルなどの艦載兵器。それらを統合的にまとめて「イージス武器システム」と言って、それを搭載した船がイージス艦。

ちなみに、盾と言えば持つか腕に付けるイメージだが本当はアイギス、つまり胸当。

それに対して、俺が乗っているのは、第二次世界大戦日本帝国海軍の旗艦を務めたこともある戦艦「長門」。その外観的に似せた船、外見が似ているから「ながと」と名付けた。

内部はこの世界に特化させ、武装もⅤLSなどを搭載し、第二次世界大戦以上の近代化改装がされている。

俺がオタク頭脳で建造を指示した最高傑作の軍艦。

だが、イージス艦とやり合えば勝てるかどうかは神のみぞ知る所。

もう一度言おう、この世界は異世界。

魔術はあっても物理攻撃の手段は弓や剣、槍が主流の中世のヨーロッパ時代の筈。なのに技術レベルがかけ離れた「近代戦争」が勃発したのかは分からない。


「目標、捕えました!」

「照準良し!発射準備完了!」


全てはあの事がきっかけだったのかもしれない。


ーーッ!!」


そう、俺が〝死んだ〟時から・・・・・。


                        ◇


20××年、12月某日、冬の夜。

俺、近藤一門は今年で24歳になった。

元引きこもりで、好きな事を全力で追及する「オタク」である。田舎の爺ちゃんの家に住んでいて、金属加工の工場の従業員として働いている普通のインドア派の社会人だ。


「うーー寒ッ!そういえば、俺が引きこもったのもこんなに寒かったっけ」


仕事が終わり、手袋が無いのでポケットに手を突っ込んで、寒い帰宅路をトボトボ歩きながら、辛い過去を思い返す・・・・・・。

俺は小さい頃、都会に住んでいた。

そして寒い冬の時期、中学二年位の頃にいじめにあった。

複数の男子生徒が俺に襲い掛かってきたのだ。

ボコボコにされた?いや、逆に返り討ちにしてやった。

何しろオレは、元警察庁長官の爺ちゃんに剣道を教えてもらっていた。

小学生の頃は、遊びながら剣道の練習をしていたし、中学生の初めは、本物の警官達に混じって練習したことがある。

だから少しは自信があるのだ。

だが、今となってはやりすぎだと思う。

何しろ虐めっこ子達の他に、待機してた先輩もボコボコにしてしまったからな。

その後オレがボコした奴らの母親達が色々文句を言いに来て、さらにそいつらが行った後、今度は俺が母親に怒られた。

何もしてないのに襲い掛かってきた相手を倒しただけなのにだ。

それに俺より先にいじめられていた奴がいて、そいつを助けようとしたのに。

理不尽な事を言われてムカついたから、剣道やっていた力で、テーブルを壊し、壁にも殴って穴開けて、その日の翌日から俺は引きこもった。

引きこもって三年くらいの年月が過ぎた高校生になった頃だったか。


「あの時は本当に胸くそ悪かったなー・・・・」


買い物で珍しく近くの店に行ったが、その時にいじめられていた生徒を見つけたが俺を「悪魔」呼ばわりでマイナスのイメージを与えていた。

その帰りにはいじめていたやつは彼女をつくって俺と真逆の人生を送っていた。

その日、俺はそのまま部屋のベットにもぐり自暴自棄になった。「なんでこんな目に合う」「俺が悪いのか」など自分でもよくわからなかった。

他に相談するにも、親はあんなんだし、学校の先生すら信用していなかった。

小、中学性時代の先生は、あんな奴らを叱るどころか知らないフリをして、何も言わない。

だから誰にも相談することが出来なかった。

このままでは俺の心は壊れてしまうそんな気がした。人間なんて信用できない、俺は人間不信に陥った。

その数日後に事情を聞いた爺ちゃんが家来た。

内容は俺を引き取りに来たのだ。

親が、とうとう見切りを付けて、爺ちゃんに相談、話は知らぬ間に続いて、俺が爺ちゃんの家に住むことになった。

家に着くなりオレはあの出来事を爺ちゃんに話して、俺は助けることがいけないのではなく、少し状況を理解していなくて、やりすぎたのだと理解することが出来た。

それからは相手の事を思える人間になろうと思った。

今でも爺ちゃんには感謝している。

そこからは人生が一変した。

新たな生活を手に入れて、就職までの勉学は家庭教師を雇ってくれた。

そして就職できた。


「と、うちに着いたか」


そう思い返しているといつの間にか家に着いていた。

家は結構大き目だ。豪邸ではないけど。

線路の近くにあり、電車が通ると少々うるさいが、たまにしか通らないし、今も通勤で利用している。それに前の出来事に比べたら天と地の差だ。

爺ちゃんや婆ちゃんはいない二人共亡くなっている。

婆ちゃんは俺が覚える前に事故で、爺ちゃんは末期がんで死んだ。

だから、俺一人で広い家を使い放題。手に余るがな。

自分の部屋に入りテレビを点けた。


<---------次のトピックスは現在も海上自衛隊の艦艇及び陸上自衛隊員、アメリカ海軍の艦艇が以前として行方不明のまま--------------->

「このニュースばっかりだな。他にねぇのか?・・・・・ふぁぁぁ・・」


あー、もういっか。何か今日はメッチャ眠いし、寝よ。

テレビを消してベットに横たわった。


                   ◇


・・・・・・・・目が覚めた。

今日は会社が休み。

いつもなら10時辺りにに目が覚めるが、今日は・・・・・・6(午前)!?

昨日は帰って来て、そのまま寝てしまったので早く起きたようだな。

夕飯も食ってないので腹が減っている。

とりあえず作るのが面倒なので、近くのコンビニに行く事にしよう。

俺は、私服に着替えて、歩いて向う。

玄関を出ていざ----------

             

「うはっ!寒ぁむっ!」


まだ、この季節は日の出にはまだ少し早かった。少し薄暗くて太陽も出ていないのにさっき私服に着替えたから外と服で二重の冷たさだ。

お!新聞配達の人は来たんだ。新しいのがポストに入ってる。

ご苦労さん。帰ってから取るとしよう。

それを見て、朝寒い中、コンビニまでの道のりを歩き始めた。

家からコンビニまで、15分あれば着く距離だ。

途中、踏切を渡らなくてはいけないが、近いところにコンビニがあるのは、ありがたい。

だが、昔からこの踏切は急なカーブの先にあるため、かなり見通しが悪い。その為、事故が度々発生している。

この前も自動車と接触事故を起こしたばかり。地元の人も注意して渡っている。

そう考えていると踏切が見えてきた。


「ん?・・・・あ!!」


俺は気付いた。

踏切の真ん中に人がいる。しかも警笛が鳴っている。

俺は走り出した。

特に考えはない。助けなきゃ、そう思った。

数秒もすればあの人が電車にハネられることが目に見えていたからだ。


「おいッ!なにやってる!早く逃げろッ!!」


俺が、走りながら声を出す。

するとその人は、こっちを見たが、再び空を見上げて動こうとしない。

顔を見る限り女性だが、どうやら、自殺しようとしているようだ。

なぜ、彼女を助けようとするのかって?

それは爺ちゃんとの約束を守るためだ。それとたぶん後悔したくないんだと直感で思った。あの時助けておけば良かったと。

しかし就職したとは言え、数年間走っていなかった為か足が言うことを聞かない。


「ちくしょー!ハアッ・・もっと運動・ハァっ!しとけばよかった」


けれども走った。がんばって走った。

走って、走って、走って、100メートルくらい全力で、踏切についた。

しかし電車が近い。

俺は女性を思いっきり突き飛ばした。そうするしか考えられなっかたのだ。

女性を線路から出して自分も逃げようとする。

しかし全力疾走した足はガクガクで、突き飛ばした時にってしまった。

痛みで立ち上がれない。

逃げられず、俺の身体は電車と接触する。

その瞬間、光が差して今までの出来事が思い浮かんだ様な気がした。

ああ、これが走馬灯ってやつか・・・・。

時間がゆっくり流れる、そんな気さえ感じた。

そう思っていると電車は倒れた俺を踏みつぶし、体がトマトを潰したように弾けた。

・・・・・・・・・・・・俺は、死んだ・・・・・・・・



初投降ですのでよろしく。

次回は早めに。

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