にじファン、作者の質の低下
「あれ? 作者Cさん、お久しぶりです」
「おお、作者Aか。久しいのぅ」
「しばらく見かけませんでしたが、ご健勝で何よりです」
「うむ。まだ大丈夫じゃ。そう簡単にくたばりはせん。それよりあれじゃ。この間、上位ランカーの作品が一時削除された件、何か知っておるかのぅ?」
「替え歌で引っかかったらしいです。該当部分削除で対処したとか」
「ジャ○ラックか……。あそこは杓子定規と言うか、融通が利かんからの。仕方あるまい」
「理念は分からなくもないのですけどね」
「うむうむ。著作権は大事じゃ。オヌシも知っておろう。かつての「にじファン事件」を」
「無許可の二次創作作品に対し著作権の権利者から相当数のクレームが寄せられ、運営が対処しきれなくなった事件と解釈していますが」
「概ねそれで間違いはない。作品と言うのは飯の種じゃからの。軽々しく扱われては作家側が食っていけん。じゃからか、その頃の「なろう」は酷かった……。「なろう」に投稿しているの盗作者じゃと言われ、他の投稿サイトには「なろう」の登録者と言う理由で入る事すらままならんかった」
「苦難の時代ですね……」
「今では出版社と提携し、多くのプロを輩出しておる。一発屋が|多かったりエタ作家となってしまうもの《領地経営に失敗したもの》が出たりと、まだまだとしか言えない面もあるが、それは成長の余地。「なろう」はこれからもっと大きくなるじゃろう」
「一部では作家の質が低下したという意見もありますが?」
「数が多くなればそうなるのは当然じゃ。玉石混合と言うじゃろう? 質の高いものしか出て来んとは限らんし、石は石でも原石と見れば光るものがあるのじゃよ。光る部分があるからと言って捨てるのは愚か者のする事じゃ。長い目で見ること、育てる事を忘れてはいずれ行き詰まるのが道理じゃ。作者A、オヌシもまだ頑張るようにの」
「はい!」