第62話 久しぶりの更新だじぇ!!
ゆえは走っていた。
ただひたすらに、何も考えず。
{嘘だ嘘だ嘘だ!!!}
先程の資料庫で見た資料の内容を忘れようと必死になっているが逆に働き
鮮明に、一文字も逃さずに頭に思い浮かんできた。
『※※がした魔法により子供である※※と異世界の子供が転移した』
「嘘だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ゆえは剣を抜き壁を炎を纏った剣でぶった切ると壁が真っ二つに斬れて
ガラガラと音をたてて瓦解していき見えた先には椅子に座った人物がいた。
「ほう、君が始めか」
「ハデス!!!!」
そこには悪魔たちの主であるハデスの姿があった。
「これを助けに来たのかな?」
「集!!!」
ハデスが指をさしたところには気を失っている集が地面に横たわっていた。
「集を!!!集を返せぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
ゆえは炎で翼を作るとハデスに斬りかかるがその刀は横から割り込んできた
女性によって阻まれた。
「ハデス様と闘おうなど貴様には数千年早い!」
「退けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
さらにゆえは炎を激しく灯らせるが目の前の女性が手をかざした瞬間、
炎が凍りついてしまった。
「っ!!こ、氷だと!?」
ゆえは驚いて一旦女性から距離を取った。
「ハデス様、お怪我は」
「ない……来たか」
ズガァッァァァァァァァァァァァァン!!!!
「どっせいやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「到着よーーーーーー!!!!!」
三か所の壁が炸裂して出てきたのはリアスを打ち破ったライカ、ハリス、
そしてレイ、ヤガミなど全員がハデスのところにまで来ていた。
そして先程まで戦っていたのか闇の幹部たちもハデスのもとに集合していた。
「み、皆!!!」
「これはこれは、今を生きる若人たちよ、よくぞ来たな」
「さあ、集を返してもらおうか!!」
レイが元気な声でそう言うが体はボロボロでほかのみんなもそうだった。
唯一、アークだけはさほどボロボロではなかった。
「貴様たちに面白いものを見せてやる」
「はっ!」
ハデスが女性に首を振って指示すると女性は集を魔法で無理やりに目を覚まさせた。
「はぁ、はぁ」
「どうだ?お目覚めの方は」
「最悪だ」
集は目覚めの悪さから機嫌が悪かったがふと視線を横にそらすと
そこには皆が立っていた。
「み、皆!!!」
「集!何もされてないわよね!?」
「ま、よく見ておけ。さあ、お前の氷の魔法で
俺に施された封印を解け」
ハデスの目が赤く輝き集と目線を合わせると集の目もそれにつられて赤くなり
手をハデスの方へ伸ばし始めた。
「駄目だ集!!!」
「させるか!!!」
ゆえは炎を使ってハデスに攻撃をするが女性が氷の壁を作り出し
炎を防いだ。
「邪魔だ!!!」
「もう直ハデス様が復活なされる」
そして集の手がハデスの腹部に到達した瞬間、凄まじい輝きが発生した。
「おぉ!!!おぉぉぉぉぉぉぉ!!!!力が満ち満ちる!!!
復活の時だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「きゃぁ!!」
「ううぇ!」
ハデスの体から凄まじい量の魔力と闇の波動が放出されランカー達を
一気に吹き飛ばし壁に叩きつけた。
「ふははははははははは!!!!これだ!!これこそが我の真の力だ!!!
アハハハハハハハハハハハ……ちっ!魔力が足らんな。あ奴、あの一瞬で」
ハデスは何やらぶつぶつと呟いていたがランカー達はその今まで感じたことがない
量の魔力と闇の波動を傍で感じ体を震わしていた。
「そう言えば貴様らはこいつを欲しがっていたな。もうこいつ
はいらん。好きに持って行け」
「集!!!」
ハデスがまるでごみを投げるかのように集の体を持ち上げて
投げると炎で翼を生成したゆえが集をキャッチした。
「帰るぞ」
「はっ」
ハデスと隣にいる女性が帰ろうとした時、凄まじい魔力とともに
炎が激しく吹き荒れ辺りの温度を一気に上げた。
「許さん!!!許さん!!!よくも!よくも集を!!!」
「ゆ、ゆえ!!あんたまさか全部外したの!?」
ライカが驚いたようにゆえに尋ねていたが既にゆえの耳には
ライカの声が入ってはいなかった。
地面には三つほどあった魔力抑制器具がすべて外され地面に落とされていた。
「そうか……貴様が持っていたのだな?我の魔力を」
「黙れぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
ゆえは剣に炎を纏わせて大きく縦に振り下ろすと莫大な量の炎が
斬撃としてハデスに向かって飛ばされた。
女性はその炎を止めようと前に出ようとするがハデスによって止められた。
「見るが良い。これが我の闇だ!!!」
ハデスは全身から闇を溢れさして炎に闇をぶつけると徐々に炎が
闇に侵食されていった。
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「ハハハハハハハハ!!!!!ぬぅぅぅぅぅぅん!!!!」
ハデスから放出された闇が徐々に炎を侵食していき
先程の勢いは丸で風船がしぼんでいくかのように無くなっていった。
「はぁ、はぁ、はぁ」
ゆえが肩で息をする頃には既に炎はすべて闇に喰われて無くなっていた。
「ふん、この程度か。さあ、返してもらうぞ」
ハデスがゆえに近づこうとした瞬間、ランカーを包み込むかのように
七色の光が円上に溢れ出して来た。
「やっほー!!!ヴァンパイアクイーンのルイカ様の登場!!!」
「せ、先生!?」
「これはこれは、懐かしい顔だな」
「ふふ、お久しぶりです。ハデス」
「この魔法は…つまり奴もいるのか?」
「ええ、今は別の所にいますが…集君も取り返したし帰ります!バイチャ!!」
ルイカが横チョキをハデスにした瞬間、ランカー達全員がどこかへと消え去った。
「………」
「どうしたフィリス」
「いえ、何もございません」
「なら良い。同胞たちに知らせろ。戦争だ」
「……畏まりました」
フィリスが頭を下げてお辞儀をしている最中にハデスは自分で作った
闇の穴に入っていきどこかへと姿を消した。
「………シュウ……私はこの名前をどこかで」
皆さん!!!今まで二ヶ月もの間ほったらかしにして申し訳ありません!!
今月中にこの作品を完結するべくダッシュで書いております!!
一応この作品は後、戦争編で完結致します!!
もうすぐ終わりますのでしばしこの駄作にお付き合いください!!
それでは!!!!!