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第56話  マグマと炎

「はあ、はあ、はあ。出口か!!」

皆と別れた後、ゆえは走り続けていると明かりが見えてきた。

しかし、ゆえは外に出ようとしたところで止まった。

「見えない防護壁があるな。こんなもの」

ゆえは刀を抜き刀身に炎を纏わせると防護壁を一閃した。

一閃された防護壁は砕け散り邪魔をする物は何もなくなった。

「……なんだ、ここは、暑いな」

ゆえが辿り着いた場所は灼熱の大きな部屋であり、辺りに炎が揺らめき

溶岩の湖も出来ていた。

「何もしていないのに汗が出てくるな」

「ふ~ん、貴方がここに来ちゃったのか」

「!!!どこだ!!」

近くから声が聞こえゆえは警戒し周りを見渡すが

どこにも人影は見えなかった。


「ここよここ」

「……信じられない」

目の前から声が聞こえたので前を見るとそこには

涼しい顔でマグマに浸かっている女性がいた。

「は~い、ファイヤーガール。貴方もどう?今なら良い湯加減よ」

「ふざけるな!!私は戦いに来たんだ!!」

「もう、ノリが悪い子ね。ちょっと待ってなさい、今着替えるから」

女性は胸を手で隠しながらマグマの湯からあがり服を着ていた。

{なんだこいつは。なぜ、あんな涼しい顔でマグマの中に入れているんだ!!}

マグマの温度は一般的に800~1200℃と言われている。その中に人間が入れば

一瞬のうちに溶けてしまうだろう。

「んしょっと。よし、完了。おまたせ、私は魔界の

10人の幹部の内の一人で第10位のヒューアル・コード。よろぴく~」

「私は」

「ああ、良いよ」

ゆえが名乗ろうとするとヒューアルによって止められた。

「どうせ、溶けて消えちゃうんだし名前なんて聞かないよ」

「そうか、だったら話は早い。始めようか」

「ふふ、その言葉を待ってたわ」

「行くぞ!!」

「来なさ~い」

ゆえは刀身に炎を纏わせヒューアルに斬りかかるが

その刀を余裕の表情でかわしていった。

「ならば!!」

ゆえは刀を振り上げ、ヒューアルがかわそうとした瞬間に

炎で刀身を太くした。

「うわぉ!」

「せいや!」

ゆえは巨大な炎剣と化した刀を振り回していくが

それすら簡単にかわされていた。


「凄い、凄い。細い刀身を一気に太くして

時間差で攻撃しようとした訳ね。喰らってたらヤバかったかも~」

「そんな棒読みで褒められても嬉しくはないな」

「めんどくさいけど私も少し動いちゃお」

ヒューアルが手を空にかざした瞬間、マグマが彼女の手に集まっていった。

「なんだその能力は」

「ふふ、さあ、なんでしょうね。当ててみて。自分が溶けちゃう前にね!!」

ヒューアルはマグナで大きな球を作りだすとそれをゆえにぶつけてきた。

「ちっ!!」

ゆえはすぐさま翼を生成し空へと飛びあがりマグマの球をかわした。

ゆえがかわした物は地面にぶつかると炸裂し辺りに散らばった。

{奴の攻撃は拡散する物が多いと見た。避けるときは大きく避けないとな}

「やるわね~だったこれはどうかしら?散らばれ!!」

今度は大きな球を小さく分割させゆえにばら撒くように投げるがゆえは

それを翼をはばたかせ一つ一つかわしていった。

「こんなものか!!」

「ふふ、どうかしらね。拡散(スプレッド)

ヒューアルはそう呟きながら指をパチンと鳴らすと小さなマグマの

球が突然消え去った。

「何?どういうつもりだ!!」

「そんな所に止まってていいのかな~」

「な」

するとゆえの赤い髪の毛先が突然、ジュワッと小さく音を

たて焦げてしまった。

「熱!」

次に腕に痛みが走り、次は足、耳など色々な箇所に

熱と痛みが伝わってきた。

「くそ!!」

ゆえは刀を振るい辺りに炎を撒き散らした。

「あらら、案外、気づくのが速かったのね」

ヒューアルはケタケタと笑いながら余裕の表情で立っていた。






その頃、ライカはというと……

「あ~もう!邪魔よ!!雷拳(らいけん)!!」

『ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

わんさかあふれ出てくる雑魚敵を一掃しながら先を急いでいた。

「もう!わたしが選んだ道は外れだったの!?」

走り続けていると目の前に出口が見えたのだがその出口が

閉じようとしていたのを見たライカは雷を体に纏わせ一時的に

身体能力を上げてなんとか閉まりきる前に入ることができた。

「なによこの部屋」

ライカが入り込んだ部屋は広大なエリアで先ほど

走ってきた通路からすればかなり広く何もなかった。

「……隠れてないで出てきたらどう!?」

「あら、ばれちゃったのね」

すると何もなかった空間に突然、穴があき一人の女性が出てきた。

「貴方、なかなか感知能力が高めなのね。私の名は幹部10人の一人

第4位のリアス・マキュラよ」

「私はライカ・サイト!!」

「元気な女の子なの」

リアスが言い終わる前にライカは雷の弾丸を

拳から撃ちだしていた。


「人の話は最後まで聞くものよ」

「ちゃっちゃあんたを倒して集を助けに行く!!」

「は~良いわ。格の差を見せてあげるわ」

「は!そっくりそのまま返してやるわよ!!」

ライカは今度は両方の拳から雷の弾丸を避ける時間さえ

与えないように何発も連続で撃ちだした。

「……また、消えた」

「ふふ」

「そこか!!」

ライカは声の聞こえた方向に弾丸を撃ちだすが

リアスには当たらず地面に直撃した。

{なんなのこいつの能力は!!さっきからそこにいると思えば

突然、消えるし、魔力も感じにくい}

すると、ライカの死角の空間から腕が出てきて

ライカにナイフを刺そうとするがライカはそれを伏せてかわした。

「あ、危なかった」

『あれを避けるなんてね、死角から攻めたのに』

{厄介な能力だこと}







その頃、幹部の一人であるフィリスはというと

集が囚われている牢屋の前にいた。

「怖い眼をしてるのね。さっきから殺す気満々ね」

「うるさい」

先程、目を覚ました集は目の前にいた女性を睨みつけていた。

「何が目的で俺をここに連れて来たんだ!?」

「…貴方が知る必要はない。ねえ、知ってる?貴方達のお仲間さんが

貴方を助けに来て、戦ってるわ」

「皆が……じゃ、僕も行かないとね」

集は手錠を凍らせようと魔力を使おうとすると

突然、体に激痛が走り一瞬気を失いかけた。

「が!はあ、はあ」

「どう?私特性の呪いわ」

「の、呪いだと?」

「そうよ」

そう言うとフィリスは牢屋のカギを使いカギを開けると

集に近づき服をめくった。

「な、なんだこれは!!」

集の腹部には巨大な蛇の様なものが腹部のへその

ちょっと上の箇所に小さな蛇のような黒いあざがあった。

「これが呪いよ。この呪いを受けたものが能力を

発動しようとすると少しづつこの蛇が徐々に大きくなっていく。

この蛇の頭がしっぽについたとき全身に呪いがまわり貴方は死ぬ」

「な!」

「ふふ、怖いかしら?能力を使うのが。ま、良いわ。

また、後で来るわ」

そう言いフィリスは牢屋の鍵を閉め再びどこかへと出ていった。





こんばんわ~ケンです。

如何でしたか?最近になって将来の夢がくすんできました。

教師って言ってたのに最近になって小説家とかも頭に浮かんできちゃった。

まじでどうしよ。では、さらばじゃ~

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