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第53話  獣人化の特訓?

只今の時刻、8:40分。教室でSHRをしている時間帯だ。

それは8組も同じであった。フィーリが教室に入ると生徒達が

騒がしくしていたのをやめ自分の席に座り委員長が号令をかけ

挨拶をする。ここまでは普段通りのパターン。しかし、この日は違った。

「はい、皆おはよう。連絡は2つあるわ。まず一つ目は

もうすぐ開かれる今年最後の大会が行われる事についての

連絡が生徒会からあるから6時間目はいつもの場所に行くこと。

それとこのクラスに新しい先生が来る事かしらね」

すると生徒達がざわめき始めた。転校生も珍しいが

転任してくる教師も珍しいのだ。

「はいはい、静かに!!じゃ、入って来てもらうから、どうぞ」

フィーリがそう言うと教室のドアが開き一人の女性が入ってきた。

肩で綺麗に切りそろえられた綺麗な黒髪をしており

男子生徒は釘づけに、女子生徒はそのスタイルのよさ

羨ましがっていた。

「皆、おはよう!!!私はこのクラスの副担任に新しくなった

アルト・デザス・ルイカだよ~。ルイカ先生って呼んでね」

その後、簡単に自己紹介を済ましそのままルイカ担当の授業に入った。



「それで、この年に雷の魔法を応用する事によって

悪魔たちを一掃したのがかの有名な」

生徒達はいつもならノートに必死に

書き写しているのだが

今日はルイカの話に釘づけになっていた。

ルイカの話はたまにこぼれ話をするのだがその

こぼれ話が面白く、さらには教科書に載っていない事も

言ってくれるので生徒達は興味心身に聞いていた。




チャイムが鳴り休憩時間に入ると生徒達は

もっと聞きたいのかルイカのもとに集まっていた。

逆に集は不信感を覚えていた。

{確かに面白かったけどなんであの人、教科書に載ってない

事まで知ってんだ?そら、教科書に載ってないことだってあるが

フィーリス先生が聞いたこともないことを言うのって変だろ}

すると服の中からリッタが頭だけを出して起きてきた。

「んにゃ~よく寝たわね、ねえ、集」

「ん?何?」

「この辺に貴方と同じ感じがしたんだけど」

「僕と同じ?どういう意味?」

「だから、契約者がいるってことよ」

「まさか、そんなのいないよ」

「ん~ちょっと散歩がてら調べてくるから

私を外に出して頂戴」

「あいよ」

集は席を立つと皆がルイカに集まってる隙に窓を開けて

リッタを外の塀に乗せてやるとリッタはどこかへ走り去っていった。



{へ~あれが彼の契約猫か、ミーたんと同じだね}

ルイカはその一瞬を見逃していなかった。彼女はヴァンパイアである為

人間よりも遥かに五感が優れているので一瞬のすきをついたつもりが

ルイカにはゆっくりに見えているのだ。

その後、どうにかして教室を出ると集と同じように

服の中から猫を取りだした。

「ねえ、ミーたん。彼の契約猫を追ってくれないかな?」

「任せなさい」

ルイカはミーたんを窓の外に置くとすぐに走っていった。








「それにしても8組に新しい教師が来たんだって?集」

放課後、仕事をしていると珍しく生徒会室に来ていた

レイにその事を聞かれた。

「うん、ルイカって言う先生なんだけどね、なんか怪しいんだよね~」

「それってどういう意味?集」

ゆえが不思議そうに聞くと集は今日の授業の事を話し始めた。

「今日の魔法史の時にルイカさんだったんだけどその先生

なんていうか知りすぎてるというか」

「魔法史を?だったらいいじゃない、教師なんだし」

「いや、違うんだよライカ。教科書に載ってない事とか

あのフィーリ先生だって知らない事まで知ってるんだよ」

「あ、あのフィーリ先生が?」

ルーラはとても驚いたように言っているが実は

フィーリはあれでも魔法史の権威で歴史を一番

知っていると言っても過言ではないほど魔法史に精通している。

「でも、俺の情報によるとルイカだっけ?その人、

ヴァンパイアだって噂だぜ」

「ヴァンパイアって言えばあの不老不死で心臓を

刺しても死なないって言うあの?」

「いや、正確には人間には殺せないってことだ。ヴァンパイアが死ぬのは

同族に血を吸われるか心臓を刺される時らしい」

「へ~よく知ってるじゃない。ルイカ、感心」

その瞬間、全員が警戒をして上を向くと

天井に張りつくようにして立っているルイカがいた。

「い、いつの間に!!!」

「如月君と一緒に入ってきちゃった。安心して、何もしないからさ」

ルイカは机に着地すると近くにあった椅子に座りこう言った。

「いや~まさかばれちゃうとはね~」

「何の用すか」

「まあまあ、そう怒らないでレイ君。私は如月君に用があるの」

「は?僕ですか?」

「そ、貴方精霊と契約してるでしょ」

「何で知ってるんですか」

「あたしもそうだから、貴方と同じヒラミ族とね」

すると窓から2匹の猫が入ってきた。

「あ、お帰りミーたん」

「リッタ!!!」

「にゃ~まさか同族に会えるとは」

「それは私の台詞にゃ~」

契約している二人には言葉を話しているように聞こえるが

ゆえ達にはただただにゃ~にゃ~鳴いているようにしか聞こえなかった。

「はわーーー!!!可愛い猫が2匹もいるーーーーー!!!!!!!」

ルーラは2匹を腕に抱き抱えると頬ずりし始めた。

「あーーー!!!!この感触、この肌ざわり、それに耳としっぽも可愛すぎる!!」

そう言うとルーラはあまりに悶絶しすぎてそのまま幸せそうに

顔を緩めて気絶してしまった。

「ま、この子は放っといて如月君、私と勝負しましょ、獣人化のみで」




そして、二人は広い地価の鍛錬場に来ていた。

観客席にはゆえ達と何故か理事長もいた。

「何故理事長がここに?」

「闘うと聞いてな」

「じゃ、準備は良いかしら?」

「ええ、いつでも」

2人は獣人化を済ますと集は髪の毛が腰にまで

伸びたがルイカは特には変わらなかった。

『貴方は髪の毛伸びないんですか?』

『ねえ、知ってるかしら。獣人化の際、どこか変化したら

それはまだまだ獣人化の全てを理解していない証』

『つまり僕はまだ未熟だと』

『ええ、その証拠を見せてあげるわ。かかって来て頂戴』

『じゃあ、行きますよ』

2人はしばしにらみ合ってると土ぼこりを

少したてて消え去った。

『うら!!』

『ふふ』

集は高速で刀を振るうがルイカはにやけながら

それを頭を下げることでかわすと拳を集の直線上に置くと

集は勝手にぶつかって来てふっ飛ばされた。





「はあ、はあ、はあ」

『ね?分かったでしょ?貴方がしてるのはただの獣人化ごっこなの』

集は肩で息をしているがルイカは息を全く乱さずに集に勝利した。

ルイカは獣人化を解くと集の弱点を指摘し始めた。

「まず、貴方は獣人化の際に変化してるから駄目、それと

高速に慣れていないから動いていない物にもあたってしまう。

その三、獣人化の時間が短すぎる。30分ももってないじゃない」

「……」

「てことで私がレクチャーしてあげるわ」

「レクチャーですか?」

「そ、貴方はいずれ大きな出来事に遭遇し、その中心人物になるかもしれない。

その時の為にも獣人化は必要よ。じゃ、なってみて」

「はい」

それから集とルイカの二人のレッスンが始まった。

まずは、獣人化の際に変化しない様にするのが目標になった。

こんばんわ~ケンです。いや~感想が来ないって悲しいっすね(泣)

やはりこの作品はひっそりと完結に向かいそうですね。

ま、それもありか。ま、1次創作は難しいですからね。

私の二つ目の人間⇒悪魔もご覧になってください。それでは、ごきげんよう

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