表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マジックワールド。魔法の世界へようこそ  作者: ケン
第5章  のほほ~んと行きましょ
57/84

第52話  新章突入前!!

翌日、集は学校の教室でクラスメイトと話していた。

今は、朝のSHR前である。

「ねえ、集君」

「ん?なに、アミヤ」

「今度のね連休にギルド任務に行かないかな?皆と一緒に」

アミヤは顔を赤くしながら集に聞いており周りにいた

班員達もそれを望んでいるような感じがした。

「そうだな~ランカーで僕だけがまだ、

Bランクにもいってないしな~うん、良いよ。行こっか」

実際、集はDであるにもかかわらずランカーに選ばれた

イレギュラーなのでやはり未だに反対派が多い。

その理由のほとんどはあいつは、Bにもなってないじゃないかというのが

ほとんでありさらにその反対派の8割以上は一組の生徒である。

「にしてもお前とこうやって話すのも久々じゃね?」

「そう言えばそうだよな~元気してたか?ゼロ」

「ああ、元」

「ゼロ!!!!」

ゼロが元気だと言い終わる前にアイリスが満面の笑みで

ゼロに後ろから抱きついてきた。周りの生徒はまたかという

表情で友人達と話しているが集は訳が分からずに固まっていた。

「ど、どういう事?」

「私が説明するよ。実は…」




遡ること1週間前のこと、まだ、集を含むランカー達が

別枠で補習授業を受けているときに異変は起こった。

時間は放課後の集令前。8組の教室では修羅場と化していた…いや、御幣がある。

ある二人の生徒が放つ鬼のオーラによって修羅場になっていた。

「何キレてんだよ!!俺の勝手だろうが!!!」

ゼロは珍しく声を荒げて怒っていた。相手はアイリスであり

理由は、休憩中に他の女子と喋っていると急にアイリスが

怒り始めて最初はいつもの口喧嘩だったのだが次第に

本物の喧嘩になっていき最終的にこうなった。

「大体いつもいつも俺にばっか当たりやがって!!!

お前は俺の何なんだ!?」

「何よ!!!!あたしは幼馴染として注意してるだけよ!!!」

「どこがだよ!!!どう見てもお前が理不尽に

俺にキレてるだけだろうが!!!!」

周りの生徒は二人を止めに行こうにも二人の

気迫に手が出せずに二人の様子を観察していた。

すると、二人と幼馴染のロックが席から立ち上がり

二人の仲裁に入った。


「お前ら止めとけ。ここでやるな」

「お前は黙ってろ!!!昔からお前はそうだ!!

俺のすることなす事に文句ばっか言いやがって!!!」

「は!?文句じゃなくて忠告してやってんのよ!!!」

「お前は何さまのつもりだ!!なんで俺ばっかに

つっかかるんだよ!あ!?」

「そ、それは……」

アイリスは昔からゼロの事が大好きであり

ゼロの行動にいつもいつも言っていたのも

好きという感情から来ていた。

「ほら見ろ!!!何も理由なんかねえんじゃねえか!!

お前みたいな奴と幼馴染なんてこっちが疲れるよ。

お前みたいな傲慢でわがまま女につきやってる俺の身にもなりやがれ!!」

「っ!!」

アイリスはゼロに平手打ちをかますと周りの生徒が

驚いた。これにはロックも驚いており予想外だった。

「何よ!!!好きな男の子の傍にいちゃいけないの!?」

アイリスはそう言うと涙を流しながら

教室を出ていった。

「痛って~何言ってんだよあいつは」

「おいゼロ」

「なんだって、おい!!何すんだよ!!」

ロックは地べたに座っていたゼロの胸倉を掴み

壁に押し付けた。

「お前、さっき何をしたのか分かってるのか」

「は?何の話だよ」

「お前にはアイリスを傷つけたっていう気持はないのかって言ってんだよ!!!!」

「は?お前も何言ってんだよ。あいつは好きな男とか

言いだすし意味分かんねえよ」

「アイリスはお前が好きだったんだよ」

「……んな訳ねえだろ。アイリスが俺の事なんか」

「本当だ。いつもいつも俺はあいつの話を聞かされてたんだ。

お前のかっこよかったところとか、色々な事を、あいつにしか

分からないような細かい事まで知ってんだ。お前だってそうじゃないのか?」

「………」

「もし、お前が傷付けたっていう気持ちがあるなら

やることは分かっている筈だ。俺が知っているゼロは

そんなことすら分からないほど屑じゃない筈だ」

「……悪い、先生に言っといてくれ」

ゼロは何かに気付いたのか教室を慌てて

出ていきアイリスを探しに行った。






「ひっく!!うぅ!!」

アイリスは一人、学校の裏にある広い庭園に

座り泣いていた。今回の原因はゼロではなく

自分の嫉妬という醜いものが引き起こしたものだったのだが

最近、彼女は自分の感情をコントロールできないでいた。

ゼロのことを好きだという感情が暴走を始めていた。

すると後ろに誰かの足音が聞こえたので振り返ってみると

そこにはゼロが息を荒くして立っていた。

「な、何よ。今さら何のようなのよ。私みたいな

我がままで傲慢な女とはいたくないんじゃないの」

「アイリス……聞いてくれ」

「嫌だ」

「だったらこれは俺の独り言だ。俺さ、昔から

一人の女の子が好きだったんだよ」

「………」

「そいつはさ我がままで傲慢で時には男子を

泣かせてしまう奴なんだけどさそいつにも

女の子らしいとこがあってさ。俺はその子を護りたくて

今までずっと頑張ってきたんだよ」

「あっそ。その人のとこに行けばいいでしょ」

「本当に良いのか?」

「良いったらいいの!!!!さっさと行きなさいよ!!!」

「ああ、そうさせてもらう」

アイリスは失恋したという気持ちに潰されそうになり

必死に涙が出るのを我慢していたが我慢できずに目から

大量に零れ落ちていた。すると、体が何かに包まれている

感覚がした。

「え?ゼ、ゼロ」

「アイリス……遅くなってごめん、好きだ」

「え?え?な、何言ってんのよ。冗談は」

「冗談なんかじゃない。俺は昔から好きだった、今もそれは変わらねえ」

「わ、私我儘だよ?」

「うん」

「傲慢だよ?」

「うん」

「嫉妬深いよ?」

「あーーもう!!」

「むぐぅ!!」

ゼロはいきなり叫びだしアイリスの肩を掴んで無理やり

こちら側に向けさせると間髪入れずにアイリスの

唇に自分の唇を重ね合わせた。

アイリスの唇は少しリップクリームの味がした。

アイリスはその事象事態に驚き眼を開けていたが

これが現実だと分かるとそれを受け入れ目を閉じた。

偶然か否か、二人を祝福するように鳥たちが一斉に

鳴き始め、まるで綺麗な音色のように聞こえ

夕日に照らされた二人の影はある部分で重なっていた。






「という訳で二人は手を繋いで教室に

帰ってきたとさ。めでたし、めでたし」

アミヤの話を2人は顔を赤くして聞いていたが

集は口を開けてぽカーンとしていた。

{何。このギャルゲーみたいな超展開。

実際には初めて見た}

その間にも2人はイチャイチャしており浮気したら許さないんだからね!!

とか、する訳ねえだろ、お前しか見えてないのにとか言っていちゃついていた。


こんばんわ、ケンです。如何でしたか?

それでは、さようなら

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ