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マジックワールド。魔法の世界へようこそ  作者: ケン
第4章  女王を警護せよ!!
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第39話  逃走

それから時間は経ち6日後、2度目の会議が行われた。

今回は両国の女王も参加の上での会議だった。

先にランカー達が全員到着すると大人数のボディーガードがウロウロしていた。

今日の会議の為にシルバロン高等学校は本来ならば闘技場等は開いているのだが

完全閉鎖をして関係者以外立ち入り禁止になっていた。

それだけ女王という人間がどれだけ大事にされているかが伺える。

しかし、一つ問題が発生した。

それは……

『女王様が居なくなった!?』

「ええ、ま、いつもの事ですがね」

付き人の一人であるラウスさん曰くこの会談の時期になると一回は

どこかに行ってしまうとの事。しかもペガシスの女王様も一緒に行ってしまったの事。

「は!? ふざけんなよ! だからこいつらと一緒にしたくねえんだ! ツミヤ!」

「すでに情報を集めてるわ。もう少し待ってちょうだい、ヤガミ」

ツミヤはなんらかの魔法を用いて情報を収集しているようだ。

地面に手を置いていることから恐らく自然の魔法を応用して

植物たちから情報を収集しているのだろう。

ペガシス側は焦っているがユートリス側は非常に落ち着いていた。

「どうする? 女王さまはどこに行ったか誰か分かんのかよ」

レイは呆れ気味にゆえに聞いたがゆえは、私が知るか! と怒ってしまった。

「ちょっと行ってくる」

「15分で帰って来い」

「あいあい」

アークは集がどこに行くのか感付いているのか

止めもせずに集を行かせた。集は獣人化をして

高速でその場から消え去った。

「ひゃ~。速いね~、ライカより速いんじゃねえの?」

「さあ? 競争したことないけど、集の方が早いんじゃないの」

「あ、あの~さっきの方は一体」

髪の色がゆえと同じ色の赤色をした少女―――――エルスが

話しかけてくるとライカがその問いかけに答えた。

「ああ、あいつは如月集。10位とか言ってるけど正直に言うと

あいつはそんなレベルで収まるほど弱くない」

「え? でも、現にあの方は」

「あんた、エルスだっけ?」

「はい」

「この際だから覚えておきなさい。ランクと強さは比例しないわ」





その頃、両国の女王さんはというと海に来ていた。

海と言ってもこちらと違い水着というものが無いので

浅瀬で足でちゃぷちゃぷして遊ぶくらいなのだが

女王様達はそれで満足の様でお互いに海水をかけあって喜んでいた。

「ははは! 楽しいですね! ミスティ!」

「そうですね! アラン!」

アランと呼ばれた少女がどうやらペガシスの女王様らしい。

年齢はミスティと同じか1歳年下という感じを受ける。

お互い、若くして女王になり意気投合する所があったのか

初めて会った頃から親友と呼べる間柄になり唯一、

心の底から相談が出来る友となった。時には喧嘩をし

その度に顔に怪我をしたりもしたがその度に仲直りをし

また仲良くなり遊ぶ、その繰り返しだった。

「は~。楽しかった」

「私もです! こうして遊ぶのはいつぐらいでしょうね!」

「ん~確かミスティの誕生日会に遊びに行ったぶりじゃない?」

「はは! そうでしたね!」

「やっぱりここでしたか」

「あ、集!」

後ろから声が聞こえ振り向くとそこには真っ白な服に白髪の集がいた。

「みんな探していましたよ、ミスティ」

「う~。いいじゃないですか~、私だって友達と遊びたいのです!」

「ねえ、ミスティ、この方は?」

「ああ、紹介します! この方は如月集さん! 今最も注目がある人です!」

「へ~。あ、私はペガシス国、女王のアラン・ヘイリです」

アランはスカートの裾を両手で持ち少し左右に広げ、

足を後ろでくみお辞儀をした。

「申し遅れました。先ほど紹介にありました如月集と申します」

「そんなに硬くしないで良いですよ! ミスティの友達は私の友達でもあります!」

「そうですか。それよりもお二方、そろそろ行きますよ」

「「は~い」」

二人は集に捕まると獣人化の速度でその場から消えた。





その頃、アーク達はというと

「そろそろか」

アークが立ち上がると同時に集が目の前に現れ女王の二人もその場に現れた。

「あ、集、お帰り」

「ぜえ……ぜえ……ぜえ……た、ただいまルーラ、ぜえ……ぜえ……ぜえ」

「さ、流石に往復で全速力はきついにゃ~」

獣人化が解けると集は汗だくになっておりリッタも

クタクタになっているのかその場で寝てしまった。

寝てしまったリッタを頭の上に乗せた集は

少し息を整え二人に近づいていった。

「だ、大丈夫ですか?」

「え、ええ。お構いなく、では行きましょう。ミスティ、アラン」

「て、てめえ! アラン様を呼び捨てしてんじゃ」

「落ち着きなさい、ヤガミ!」

自国の女王を呼び捨てにされたヤガミは集に

殴りかかろうとしたがアランに止められてしまった。

「で、ですが!」

「私が呼び捨てで構わないと言ったのです!」

「でも、こんな奴に!」

「私の言う事が聞けないのですか」

「ぐ、分かりました」

ヤガミは納得がいかないのかもう一度問いただそうとしたが

女王の命令となっては何も言う事が出来ない。

という事で無事に女王二人も見つかり厳重な警備のもと

会議が行われた。今回の会議の議題は今回の様な

消失した場合に誰が捜索に向かうということだった。



「今日はここまでだ。みんなお疲れ様。明日からアラン様は

1週間ほど滞在なさる。その間の学校の件については公欠扱いになり

後日、事後指導となるので。それと如月君は残ってくれそれでは解散!」

理事長の解散の合図で全員が片づけを始めるが集は書類をそのままにしておき

ゆえ達には先に帰ってもらい理事長のもとへと向かった。

「どうかしたんですか? 理事長」

全員が帰り理事長と集だけになった会議室はとても静かなものになっていた。

先程まで声が響いていたのに今は時計の音が大きく聞こえるほど静かだった。

「ああ、君には今回の警護の主任になってもらう」

「む、無理ですよ! 俺なんかにそんな責任のある役職、務まりませんよ!」

「いいや、君だからこそできるものだ」

「で、ですが」

理事長は集の言い分に呆れた様子だった。

「君はいつまでそうやって楽な方楽な方へと行こうとするんだ?」

「………分かりました。その役目引き受けます」

「ああ、頼んだぞ。少年」

理事長は背伸びをして集の肩をぽんぽんと叩くと会議室から出ていった。

気合いを入れる集を置いて。


こんばんわ~ケンでっせ~

如何でしたか?ご指摘等がありましたらじゃんじゃん

感想にて教えてください。その日中に修正いたします。

ただし批判は止めて下さいね(笑い)作者メンタルボロボロですから。

それでは、お待ちしておりま~す!!

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