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マジックワールド。魔法の世界へようこそ  作者: ケン
第4章  女王を警護せよ!!
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第37話  ランカー招集

「は? ランカー招集?」

この日は集のこの一言から始まった。

いつもの通り秘書としてバリバリ最強に書類の束を消化している

集に理事長がそう告げた。今日は珍しくレイが生徒会に顔を出しており

雨でも降るんじゃないかと言って笑っているとある意味で雨が降った。

「うむ。実はな近々、ユートリスとぺガシスが恒例の

会談を行う事になっているんだが聞いていなかったのか?」

「ええ、まあ。誰かさん達が生徒会の仕事をしてくれなくてね~

誰とはいいませんが仕事よりも彼女との遊びを満喫している金属君」

「うぐ!」

金属君と言われてレイはうめき声を出しながら冷や汗をかいていた。

「生徒会室でお化粧している意味不な雷神様と植物ちゃん」

「「……」」

雷神、植物ちゃんと呼ばれてライカとフォレスは何も言わず、集の方を

向かずに珍しくせっせと仕事をしていた。

「生徒会の予算を平気でお菓子に充ててる腹グロちゃん」

「誰が腹グロなのかな~?」

ルーラは手のひらから闇を炎のようにメラメラと棚引かせて集を冷たい笑顔を

浮かべながら睨みつけた。

「あと………最強さん」

「俺はでかくもないし真っ黒くろすけじゃないぞ」

分かる人なら分かるネタであ~る。

「ふむ。まあ、後でお仕置きを与えるとして」

「「「「そ、そんな!」」」」

あれだけクールなアークまでもが理事長の発言に冷や汗をかいてツッコンだ。





「まあ、説明すると恒例行事の様なものでな。ユートリスとペガシス

の女王様は年齢も近く姉妹の様に親しい中でな。国交も

ペガシスとが一番強い。それで、毎年2回程行われるんだ」

「は~ミスティがね~。それでランカーは警護ってところですか?」

「うむ。理解が早くて助かる。それで今週の休みの日に来てほしいのだ。

ペガシス国とのランカーと合同会議だ」

「え? ペガシスにもランカーっているんですか!?」

驚きの事実に集は大声を上げてしまった。

なんせまだ集はこの国から一歩も出たことが無いので

外国の事は一切知らないのだ。

「ん? 何を言っている。そんなの当たり前じゃないか」

「ああ! 理事長! 実は集は重度のひきこもりでして

この国から出たことが無いんですよ~な、集!」

「あ、ああ。そうなんですよ~」

集はゆえが合わせてくれているのだと一瞬でわかり、慌ててゆえに合わせた。

「まあ、良いが取りあえず護衛の仕方などを決める会議は

今週の休みの日に来てくれ。ああ、それと如月君」

理事長は思い出したかのように集に言った。

それは集の魔法の事についてだった。

「今回の護衛では獣人化だけ使って護衛してくれ」

「あ、はい。分かりました」

そう言って理事長は生徒会室から出ていきまた慌ただしい生徒会室に戻った。

「にしても不便ね。集の魔法は」

ライカの方を向くと今日は珍しく化粧を、せずに働いていると

思ったら既に化粧道具が広げられていた。

ライカは理事長が今日、ここに来る事を知っていたらしく

レイ達にも教えていたので珍しく働いていたらしい。

「ま、仕方無いよ。今はリッタもいるし……ってリッタは?」

「ふにゃ~」

ルーラの方から変な声が聞こえたので全員がそちらを向くと

リッタで遊んでいたのか猫の毛がいっぱい落ちていたが

何故か気絶して椅子にもたれかかってた。その顔は嬉しそうな顔をしていた。

「お前何をしたんだよ」

「んにゃ~。あの子が食べてるお菓子が欲しかったから

おねだりで胸に飛び込んだらああなったわよ」

「あらら」

「なんと言ってるのだ?」

リッタの声は何故か集にしか理解できず他の奴らには

ただ単ににゃ~にゃ~鳴いているらしいのだが

リッタによるとミラ族の鳴き声を理解できるのはヒラミ族か契約者のみらしい。

「ああ、リッタがルーラの胸に飛び込んだらあまりにも可愛すぎて気絶したんだと」

「どれだけこの子は猫が好きなのよ」

「ルーラ……部屋……猫グッズ……いっぱい」

「フォレスはルーラの家に行ったことがあるのか?」

ゆえの質問に首を縦に振り肯定を表すとその理由を話し始めた。

「私……家……ルーラ……家……隣……昔……いっぱい……遊んだ」

訳すと私の家とルーラの家は隣同士で昔にいっぱい遊んだとの事。

「へ~。じゃあ、二人は幼馴染なんだ」

集の質問にも首を縦に振り肯定を表すとそのままライカの化粧講座を受け始めた。

こうなっては下校時間までフォレスとライカは何があっても動かない。

後の二人はどの道動かないので実質ゆえと集しか

働いていない事になった。ルーラは当然のごとく気を失っているので

働くことは出来ない。





その後いつものノルマを終わらした二人は下校時間も近かったので

帰る事にしたのだが一つおかしなことがあった。それは……

「ライカ、何故貴様がここにいる」

「ん~?」

ライカがこの場にいる事だった。普段ならライカは一人で帰っているのだが

何故か今日は集達と一緒に帰っていた。

「ふふふ。良いでしょ~あんたは毎日帰ってんだから」

「だ、だからといって腕に抱きつくな!」

それともう一つは集の腕にライカが抱きつきながら帰っている事だった。

その頬は少し赤くなっており終始笑顔が絶えずにいた。

「ん~抱きつきたいから抱きついているの」

「集! お前も何とか言え!」

ゆえはイライラしながら集に言うが集も集であやふやな答えを言った。

「え、えっと~ライカ。離れてくれないかな~」

「ダメなの?」

ライカは涙目で上目づかいをして集にダメージを与えた。

ライカは学校の中ではトップクラスの美貌を持つ。

その上目づかいを喰らって生き延びた者はいないだろう。

「ねえ、集~」

「な、何? ライカ」

「またあの時の言葉言ってよ」

「あ、ああ~……って今ここで?」

「うん、ここで。言えないの?」

少し悩んだ集だがライカの涙目+上目づかいにやられて

ひとまず言っておくことにした。

……後ろにいる鬼の形相を浮かべた人を放置して……

「ライカ」

「うん!」

「可愛いよ」

「ふふふふふ! ありがと! またね集!」

ライカは顔を赤くして、満面の笑みを浮かべて自分の家へと帰っていった。

(胸がドキドキしてる。集に可愛いって言われるとうれしい。

ふふふ、惚れちゃった。大好きだよ! 集!)







「集」

「ん? 何? ゆえ」

「そ、そのわ、私もしてもいいか」

「何を?」

ゆえは顔を赤くし、やけになりながら大声で言った。

「だ、だから私も腕に抱きついて良いかと言っているのだ!」

「え、あぁ。俺の腕で良いならどうぞ」

「じゃ、じゃあいくぞ」

「あぁ」

ゆえは顔をさらに真っ赤にしながらゆっくりと集の腕に抱きついた。

ゆえの鼓動は集にも聞こえるのではないかと疑うほど

鼓動をあげていた。そしてゆえの胸の中に形容しがたい

感情が体全体に伝わった。未だかつてゆえが感じたことが無い感情が。

一方集も集で違う意味で緊張していた。それはゆえの豊かな胸が

腕にあたり形を変えている事だった。

ライカの時もそうだったが腕に抱きつかれるとどうしても

柔らかい女の子特有のものが二つ当たってしまう。年頃の男の子である

集は若干ムラムラ感が出てくるがそれを理性をフル稼働させて押さえこんでいた。

「早く帰ろう、母さんも待っているだろう」

二人は機嫌よく家路へと着いた。二人の後ろにはきれいな夕焼けが広がっていた。

そしてその夕焼けに照らされ二つの影が一つになっているように見えた。

こんばんわ~ケンです!!!

如何でしたか!?今書きあがった出来立てほやほやの

話です!!!感想を送って下されば嬉しいです!!!

それでは、さようなら!!!!

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