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マジックワールド。魔法の世界へようこそ  作者: ケン
第2章  君を護る
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第22話  集VSライカ

「ここなら戦いやすいかな?」

集は先程の崖に囲まれた狭い場所で戦うよりも、

広い場所で戦う事を選び、広い草地に降り立った。

「あら、ここでいいの? さっきの場所みたいに壁があった方が良いんじゃないの?」

「壁があったら逆に戦いづらいし」

「そう……なら後悔させてあげる。さっきの場所で戦えばよかったってね!」

―――――ドォォォォン!

二人の近くに落雷が落ち、地面をえぐって大きな穴をあけた。

「私はランク五位のライカ・サイト! 貴方を黒焦げにしてあげる!」

「だったら俺は君を凍りづけにしよう」

お互いに刀に魔力を流し込み、戦いが始まった。

「そら!」

ライカは刀を軽く振ると雷が斬撃として放たれた。

「遅い」

集は刀で弾こうとせず最小限の動きで斬撃を避けた。

「やるじゃない! ならこれはどう!?」

もう一度、斬撃を放つと今度は、分裂していき

三つから四つ、四つから五つと数を増やしていき、最終的に

初めの数の何倍にも膨れ上がった。

「これはやばいな」

集は避けきれないと判断し、翼を生成し後ろに下がり避けた。

「こんなもんか」

「な訳ないでしょうが!」

ライカは地面に放電すると刀に砂鉄が引きつけられた。

「この蹉跌はね毎秒、何万回も往復してるの。だから、

当たったら少し切れるかもね!」

「少しじゃなくてザックリね」

集はつっこみながらも、ライカがふるってくる蹉跌の剣をかわしていく。

かわした蹉跌の剣が地面に掠るとその部分だけ、地面が抉れた。

「やるじゃないの。なら、これはどう!?」

ライカが刀を振ると砂鉄が集に向かった伸びていった。

「さしずめ伸びる剣か」

集はその場から動こうとしなかった。

(なによ!? 避ける気なしなの!?)

ライカは集がまったく、回避行動のようなものを起こさないのを見て驚いていたが

そのまま蹉跌の剣を止めることなく集にぶつけるが刀によって防ぐが火花を散らせた。

「むむ」

「無駄よ! 例え先を止めても蹉跌は無限に加えられる!

だから、長さも太さも不定なのよ!」

ライカが電気を地面に送ると大量の砂鉄が刀に付着し

さらに太さ、長さが倍増し、枝分かれするように砂鉄が分かれ集に襲いかかった

「終わりよ!」

「終わらないぜ? ゆえを助けるまでは」

―――――パキイィィィ!

集がそう言った途端に砂鉄が凍り始めた。

「な! くそ!」

自分に向かってくる氷を慌てて砂鉄を刀から切り離し回避した。



「おしい、もう少しだったのに」

(なんなのよ! この強さは! この一週間そこらで何があったの!?)

「じゃあ、そろそろ終わりにしよう」

「は?」

「リッタ」

「ふにゃ~呼んだ?」

ライカが疑問に思っていると集の呼びかけに答える声がどこかからか

聞こえてきたかと思うと服の中からリッタが出てきた。

どうやら服の中で昼寝をしていたみたいである。

その証拠に毛が若干はねていた。

「あんたふざけてるの? 戦場に猫なんか連れて」

「ふざけていない。彼女も立派な俺の相棒(パートナー)だよ」

「あっそ。だったらその猫と一緒に仲良く死になさい!」

ライカが手を上げながら魔法呪文(マジックスペル)を呟くと

晴れ渡っていた空が雲に覆われ始めた。

「雷は全てを灰にする、その力を我に付与せよ!

雷神の腕(アマルブラス)!」

ライカの腕に落雷が落ちたかと思うとその雷は腕を基盤とし

巨大な雷を纏った腕を形成した。



「デカイな」

「そうね~」

集とリッタは呑気に大きさに驚いていた。

その様子を見ていたライカの堪忍袋の緒がついに切れた。

「いい加減にしなさいよ! あんた、分かってるの!?

今は殺し合いをしてるのよ!? そんなんであいつを助けれると思ってるの!?」

「殺しあい? 違うな」

「なんですって!?」

集の言い分にライカは怒鳴りながら集に訪ねた。

「俺たちがしてるのは殺し合いじゃない。ただのじゃれあいだよ」

「ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

ライカはその雷の腕を集にめがけて振り下ろした。

その速度は雷と同じ速さであり、ライカと対峙して

これを避けたものはランカー以外いないと言われており

威力も高く、殴った地面は小隕石が落ちたかのようなクレータが出来た。




「はあ、はあ、はあ。これで」

『終わりじゃないよ』

「―――――ッッッ!」

後ろから声が聞こえ慌てて振り向くとそこには、

白い髪を腰にまで伸ばした集がいた。

「な、なんなのよ!? その姿は! なんで生きてるのよ!?」

『こんな所で死ねないからだ』

ライカは慌てて刀を抜こうとしたがそれをさせる前に

集はライカに近づき首筋に刀を当てた。

「―――――ッッッ!」

『終わりだ、ライカ』

「……分かったわよ」

ライカは抜こうとしていた刀から手を離し降参した。

「強くなったのね、集」

集が光に包みこまれ元の姿に戻った。

「当たり前だ。俺はゆえを助けるからな」

「いいな、強くて」

「何言ってんだよ、ライカだって」

集はその先を言おうとして不意に止めた。

なぜなら彼女の両眼からは大粒の涙があふれてきていたから。

「強くなんかないよ。だって友達一人救いだせないんだよ?」

「本当は私だってゆえを救いだしたい、救いだしたいけど

あいつは強いのよ! マグナに太刀打ちできるのはアークだけなのよ!」

「どういう意味だよ」

「マグナは第二位なのよ」

「そうか……じゃ、行くわ」

集は翼を生成し飛び立とうとしていた。

「ちょっと、どこに行くのよ!?」

ライカは慌てて集の腕を掴んで地面に引き寄せた。

「どこってあいつらの所に」

「無理だって言ってるでしょ !あいつは二位なのよ!?

ランカーでもないあんたが太刀打ちできる奴じゃないのよ!

あんただって知ってるでしょ!? 上位三人は別格だって言われてるのよ!」

ランカーに属している者たちの中で上位三人の強さはランカー二人分だとも言われており、

学生の中でも尊敬の念を集めるのと同時に、畏怖されてもいた。

「だから?」

「だからって、あんたみすみす死にに行くようなものなのよ!?

それを分かって言ってるの!?」

「俺はゆえを助ける。その目的に変わりはない」

ライカは集の真剣なまなざしを見て、何も反論できなかった。

「………分かったわよ。でも、今のあんたじゃ死ぬのは目に見えてる」

「はっきりと言われるのは辛いな~」

集はライカにストレートに言われ、苦笑いをしながら言った。

「ねえ、知ってる? 魔法を使う者同士での戦闘方法を」

ライカの尋ねられて集は少し、考えるがすぐに答えが思い浮かんだ。

「魔法を使うか、武器を使うかじゃないの?」

「大まかにはあってるわ。でも、それじゃあ、餓鬼がチャンバラしてるのと同じ」

「他にもあるのか?」

「ええ。習得できるものはそういない。ランカーは全員、それを習得している」

「それは?」

「その戦闘方法の名はバースト」



制限時間(タイムリミット)まで、後一週間。

こんにちわ、ケンです!!

如何でしたか?

それでは、さようなら。

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