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第11話  ギルド任務

「おっす! 集!」

「ああ、おはよう。ゼロ」

集は通学路の途中で自分の名前が呼ばれ、眠たい目をこすりながら後ろを振り向くと

そこにはいつもよりもハイテンションなゼロがいた。

「何だよ~。今日はギルド任務だってのにテンション低いぞ~」

「これはいつも通りだよ。お前が高いだけ。くあぁぁ~」

集は大きな欠伸をしながらゼロの言い分に異議を唱えた。

「そうか~ま、いいや。行こうぜ!

もう、みんな来てるかもしれないしな」

「ああ」

結局、この前に決めた班は男子3人、女子2人の計5人となった。

(未だにクラスの奴らの名前と顔が一致してないのに班員なんか分からねえし)

そう思いながらシュウはゼロとともに学校へと向かった。



教室に入るとそこには、既にほとんどの生徒が来ており今日の

行動の確認や、班員と楽しそうにしゃべっていたりした。

集も椅子に座ろうとしたとき、後ろから肩を叩かれた。

「ん?」

後ろを振り向くとそこには、小柄の女の子がいた。

「おはよう。如月君」

「おはよう……ごめん、名前なんだっけ?」

「おいおい、班員の名前ぐらい覚えておけよな~」

ゼロは呆れ気味にそう言うが小柄な女子生徒は集のフォローに回った。

「仕方がないよ、ゼロ君。如月君は転校してきて

1か月も経っていないんだから。

私の名前は、アミヤ・ユーリだよ。アミヤで良いよ」

「おう、よろしく……あとの二人は?」

以前、ゼロから班員の人数を言われたとき確かに彼は五人と言ったのだが

残りの二人がいなかった。

「たぶん、もうすぐ……ほら、噂をすれば」

ゼロが指さす方向をみるとそこには二人の生徒がこちらに向かって歩いてきていた。

「紹介するぜ、こいつらは俺の幼馴染のロック・ランスと暴力女だ」

――――バコォォォォン!

ゼロがいい終えたと同時にゼロの頭にカバンが全速力でぶつけられた。




「誰が暴力女よ! 私はアイリス・メリーって名前があんのよ!」

「今の状況がそれだろが!」

「何ですって!?」

「おい、そこまでにしておけよ」

状況を見かねたもう一人の少年―――――ロックが二人を止めに入った。

「「あ!?」」

喧嘩を途中で止められた二人は怒った表情のままロックに振り向いた。

「二人がラブラブなのは結構だが夫婦喧嘩は余所でしてくれ」

「だ、誰がこんな奴とラブラブなのよ!」

口ではそうは言いながらもアイリスは顔を真っ赤にして、

ゼロを横目でちらちらと見ながら、否定しているので、説得力がまるでない。

「それはこっちのセリフだ! こんな奴と夫婦になるんなら土と夫婦になりたいね!」

「何ですって!?」

「何だよ!?」

「お前ら……状況分かってんの?」

「「は!?」」

集に言われ、二人は周りを見渡してみるとクラスの全員が

自分たちの方向を見ていた。

それにようやく気付いた二人はお互いに顔を赤くして俯いた。

「やっと、分かったか。さっさと今日の確認をするぞ」

「「……はい」」

反省したらしく集の一言で近くにあった椅子を持ってきて

本日の予定を確認した。



「という事で今日のギルド任務だが、どこのギルドに行くんだ?」

ギルドは属性になぞられて作られており例えば炎のギルド、サラマンダーという風に

各地にいくつものギルドが設置されている。ちなみにどこか一つでも登録されていれば

どこのギルドでも任務を受ける事が出来る。

「やっぱり、ギルド最強って謳われてるサラマンダーじゃない?」

「何言ってんだよ!? やっぱり、ここは

俺の魔法のアクアパラディンだろう!?」

アクアパラディン―――――名前の通り、なぞられている属性は水の魔法で

サラマンダーほど戦闘能力が高い集団ではないが魔法が優れている。

「お前こそ何を言ってる。ゼロ。ここは雷のライトニングだろう」

雷のライトニングは爆発力もあり、個人の戦闘能力では

サラマンダーにも引けを取らないといわれているが総合力では

サラマンダーに劣っている。

結局、再び3人の言い合いが始まった。

「は~。ロックが大人びて見えたのは僕の勘違いか?」

「いや、集君は間違ってないよ」

結局、集が3人を落ち着かせ多数決を取ったところサラマンダーに決まった。

「やった―――! どうよ! やっぱりサラマンダーじゃない!」

「何でサラマンダーなんだ」

「同感だ、ゼロ」

ゼロとロックはガックリと項垂れていた。

「ほら、ゼロ君もロック君ももう諦めなよ。決まっちゃったんだから」

「アミヤの言う通りだ。しつこい男は女の子に嫌われるぞ?」

集がそう言うとゼロは不貞腐れたような表情を浮かべて顔をあげた。

「集は良いよな。頭も良さそうだし顔は良いし髪の毛は白だし」

「いや、髪の色は関係ないと思うけど、まあ良いや。

そう言う事で僕たちが行くギルドはサラマンダーで決定だ!

意義は認めないからな!」

『は~い』



それからすぐにフィーリ先生が来た。

「は~い、皆おはよう」

『おはようございま~す』

「今日は皆も分かってると思うけど初めてのギルド任務よ。

これから、配る物があるから班長さんは班員の人数分取りに来て頂戴」

「お前行けよ、集」

「え? 俺?」

突然、言われたことに集は理解が追い付かなかった。

「うん。きっと集君ならうまくできるよ」

「ん~分かった。取ってくる」

アミヤとゼロに勧められ班長となった集は五人分、水晶の様なものを受け取った。

「今配ったものは通信機の様なものよ。

その水晶は私の水晶と通信できるようになってるから

何か困ったことがあったらそれで、連絡を頂戴」

その後、何個か諸連絡をした後にそれぞれの

ギルドへと向かった。



学園から歩くこと約一五分、集達一行は炎のギルド、サラマンダーへとたどり着いた。

「着・い・た――――――!」

「うるせえよ! アイリス!」

「良いじゃないのよ! 昔から来たかったギルドにようやく来れたんだから」

アイリスはサラマンダーのギルドの建物を目をキラキラと輝かせて

じっくりと見物していた。

「アイリスはここに来たかったの?」

「うん! ねえ、アミヤは紅蓮の剣士って知ってる?」

「聞いた事はあるよ。確か、その人は刀一本と炎の魔法だけで

一人で古龍種も倒したことがあるって言う噂でしょ?」

「噂じゃないのよ! あたし一度実際に見たことがあるのよ!」

「また、その話かよ」

アイリスが興奮気味に話しているともう聞きあきたという表情を浮かべた

ゼロが二人の会話に入ってきた。

「うるさいわね~」

(紅蓮の剣士か……まさかな)

集の頭の中には一瞬、ゆえが思い浮かんだがそれは無いと思い考えをすぐにぬぐい去った。

こんばんわ!!!ケンです!!!

如何でしたか?

中々、ユニークが増えない。

やはり難しいですね!!

それでは!!

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