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第一章4 『人生はそういうものです』

互いに「殺す」側にいたかもしれない二人は今や状況によって結びつき、希望と危険に満ちた場所――ジュールの館へと続く、同じく不確かな道を共有していた。


「ジュールの館へ向かわなくちゃ。父上が無事だといいけど」


クララが告げた。その声は震えていたが、新たな決意を帯びていた。事態の切迫感が、かつての敵意を拭い去っていたのだ。


「父上?」


「ええ、ジュールは私の父よ。私たちが避難し、答えを見つけ出せる唯一の場所だわ」


「じゃあ、彼の本当の名は『鉄のジュール』なのか」


「その通りよ」


クララは頷いた。

二人の前に広がる道には、重い代償が懸かっていた。混沌と恐怖の中で鍛造された急造の同盟を頼りに、彼らは逃亡者となったのだ。沈黙が降りたが、それはエリカを苛む一つの疑問によって破られた。


「ああ、そういえば、俺はなぜ投獄されたんだ? 逃げ出して以来、その疑問が頭から離れないんだ」


「それは裁判官にしか分からないわ。私たちはただ自分の仕事、つまり彼らの決定を執行することしかしていないから」


クララは冷淡に、まるで暗記した格言を暗唱するかのように答えた。


エリカは同意せざるを得なかった。自分の命を奪いかけた彼女に対して恨みはなかった。彼女はただの道具に過ぎないのだ。もし誰かに恨みを抱くとしたら、何の説明もなく自分に死刑を宣告したあの名も無き裁判官に対してだろう。だが、一体なぜ? 記憶が引き裂かれたキャンバスのように空白な自分が、どんな言語道断の罪を犯したというのか?


野外でのこの会話を終えると、二人は目の前に広がる鬱蒼とした森、敵意に満ちた世界の暗い辺境へと足を踏み入れた。密集した木々が緑のトンネルを形成している。


低く垂れ下がった木の枝が二人の衣服を擦り、まるで彼らを引き留めるかのように布地に引っかかった。空気は冷たさを増し、土と腐葉土の匂いが立ち込めていた。


「狭い道だな、クララ。歩くのすらやっとだ」


木の根につまずきそうになりながら、エリカが指摘した。


「襲撃を受けた時のための『抜け道』なのよ。大通りを避けるためにはここを通るしかないわ。安全な合流地点である湖へ続くはずよ」


「革命軍の奴ら……あちこちを見回っている。ここで罠にはまるかもしれないぞ」


捕らわれていた記憶がまだ生々しいエリカは懸念を口にした。


「ええ、だからこそ気配を殺さなきゃいけないの。一歩間違えれば命取りよ」


二人は息苦しいほどの森の奥深くへと、さらに潜り込んでいった。彼らのシルエットは木々の影と同化していく。


規則正しい足音に同調するように、風の囁きが聞こえてきた。風は葉の間をすり抜けてさわさわと音を立て、彼らの乱れた髪を撫でた。その風に乗って聞こえてくる鳥たちの控えめな多重唱は奇妙なほど心地よく、彼らの逃避行の深刻さとは対照的だった。


「ねえ、エリカ……あなた、正確にはどこから来たの?」


その質問はありふれたものに思えたが、『鉄のクララ』の口から発せられると、予期せぬ重みを帯びていた。


またしても「どこから来た?」という問いは、リンゴ・エリカにとって残酷な「お前は誰だ?」と同じ意味を持っていた――彼には答えられない、根本的な問い。


「俺は……」そう言いかけて、彼の声は消え入った。


やはり、空白だ。分からない。さらに奇妙なことに、彼の出身地は、完全な身元と同様に、公文書の記録簿に記載されていなかったのだ。過去を持たない男。

もし『鉄のクララ』が自分が調べた調書の記憶力が良ければ、こんな質問はしなかったはずだ。それはつまり、リンゴ・エリカがどこから来たのかは誰も――彼自身でさえも――知らないということを意味していた。血統と家柄が支配するこの世界において、それは異常なことだった。


「自分がどこから来たのか、分からないんだ」


彼の声には僅かな苦渋が混じっていた。


「あなたのその『黄色い肌』、ドラゴンの神話を少し彷彿とさせるわね。著者の年代記によれば、勇者に神々の剣を売った商人も黄色い肌だったそうよ」


「ふむ」


そういった推測に不慣れなエリカは、曖昧に返事をした。


「もしかしたら、遥か東の島国『ニポ』の出身かもしれないわね。そういう肌の色を持つことで知られている唯一の場所よ」


ニポはリンゴ・エリカが生まれた場所かもしれない。だが、元の「リンゴ・エリカ」が生まれたのは日本だった。


「クララ、あんたはどこから来たんだ? あんたの家系はナタンギアでも有名じゃないか」


「驚くかもしれないけど、私たち『鉄』の一族は、フランサジーヌ共和領の出身なの……フランザ人がナタンギア人をひどく憎んでいて、その逆もまた然りであることを考えれば、意外でしょうね。私たちは二つの世界から弾き出されたのけ者なのよ」


突如、規則正しく重い足音が背後から聞こえ、森の脆い静寂を打ち破った。


「誰だ? そこを動くな!」


クララは半ば剣を抜き、冷たい鋼を鞘から覗かせながら臨戦態勢をとった。恐怖よりも戦士の直感が勝っていた。


「ああ、失礼……」しゃがれた声が響いた。


暗がりから二人の男が姿を現した。背丈は平均的だが、その体格は威圧的で、服装も明らかに革命軍とは異なっていた。両者とも、襟ぐりと肩に黒い毛皮があしらわれた分厚い灰色の外套を羽織っている。胸元には威圧的な鉄十字の記章が掲げられ、厳格な軍事教義の象徴である頂部が尖ったピッケルハウベを被っていた。


「アリアマナ優生領……」


クララは即座にその軍服を認識し、息を呑んだ。剣の柄を握る手に力が入る。


「この領地で何をしているの?」


「ブランシュ王女殿下より、この地域の調査を命じられましてね。我々はある確かな痕跡を追っているのですよ」


男の一人が、一切の敬意を欠いた口調で答えた。


「ここはナタンギア封建領よ。あなたたちの存在は、皇帝との条約に違反しているわ! ここにいる権利はないはずよ!」


クララは怒りを募らせて叫んだ。


「そんな条約、知ったことではない。我々はブランシュ王女殿下こそが真の女帝であると考えている。古い規則など無効だ」


もう一人の男が、冷笑を浮かべて言い放つ。


「ブランシュ王女の真の目的は何なの? 答えなさい!」


「たかが一介の衛兵であり、ただの実行部隊、おまけに女風情が。この世界の偉大なる者たちの計画を知る資格などないわ」


最初の男がせせら笑う。その侮辱の言葉が空気を汚した。


恐怖を押し退け、憤怒の波に呑み込まれたエリカが間に割って入った。


「頭おかしいんじゃないのか! 女だからなんだって言うんだ! 地位や能力と何の関係がある!」


「エリカ、落ち着いて。今は名誉にこだわっている場合じゃないわ」


「ハハハ……小物がしゃしゃり出てきよったわ! ナタンギア女の玩具が英雄気取りか」


男は嘲笑し、鋭い動作で剣を抜いた。

もう一人もそれに続き、重厚な幅広の剣を振りかざした。


「靴の中の小石は、どうにも苛つくんでな」


二人から発せられる邪悪で、冷たく、はっきりと感じ取れるオーラが辺りの空気を包み込み、エリカの腕の産毛を逆立てた。それは黒魔術か、あるいは非人間性を帯びた武術の証だった。


「くっ……エリカ、戦うしかないわ! 奴らの力は本物よ」


クララは息を荒らげ、衝突に備えた。


「悪い……でも俺、戦い方なんて知らないぞ。武器なんて握ったこともない」


エリカは腹の底に恐怖を抱えながら白状した。


「魔法を使って! さっきあの風の呪文を使ったじゃない!」クララが命じる。


「ヴィンドル(風よ)!」


しかし、微風すら起きず、一枚の葉も揺れなかった。魔法の沈黙が完全に場を支配していた。


「あれ、発動しない……ヴィンドル……ヴィンドル……ヴィンドル!」


エリカはパニックに陥り、足で地面を踏み鳴らしながら必死に繰り返した。

だが何度唱えても、何も起こらない。彼は無力だった。


「ああ、魔法、なんと忌まわしき力! 我らアリアン人はそんなものを拒絶する。だからこそ、常に魔封石まふうせきを携帯しているのだよ。この鉱石は、広範囲におけるあらゆる魔術の試みを吸収するのだ」


「エリカ、私の後ろへ。今すぐよ」


「相手は二人だ、俺にも手伝わせてくれ。せめて陽動くらいはできる!」


「自分で戦えないと言ったでしょう、標的になって足手まといになるだけよ。邪魔にしかならないわ」



クララは二つの脅威から目を離さずに言い返した。


「分かってる、でも戦えなくても、運が良ければ『ビギナーズラック』ってやつが微笑むかもしれないだろ」


エリカは逃亡の際にくすねた剣を拾い上げ、食い下がった。


「来なさい、でも命を落としても私の責任じゃないからね。援護は期待しないで」


エリカは剣を構えた。震える手の中で、金属の冷たさがひどく居心地悪く感じられた。戦闘は予期せぬ激しさで即座に幕を開けた。


アリアマナ優生領の二人の刺客は、即座にクララを最大の脅威と見なし、彼女にのみ狙いを定めた。エリカは完全に無視され、恐怖に怯える観客の役割へと追いやられた。彼の剣はだらりと下がったままで、二人の騎士が放つ悪意あるオーラと圧倒的な速度を前に、介入することなど到底不可能だった。


クララは獰猛なまでの決意で剣を操り、死の舞踏へと身を投じた。彼女は鋼と優雅さの旋風だった。刃と刃が耳を劈くような轟音とともに激突し、血と火薬の匂いが立ち込める森の重苦しい空気の中に火花が散る。彼女は刺客の一人が放った凶悪な突きを驚異的な敏捷性で躱し、その身体は蛇のようにうねった。その僅かな隙を突き、クララは外科医のような正確さで一撃を放つ。彼女の剣が灰色の布を引き裂き、敵の右ふくらはぎの肉を貫いた。血が飛び散る。


男は苦痛と抑えきれない怒りに満ちた悪態をついた。


「この売女が……」


エリカはクララのスピードと力強さを目の当たりにし、ただ呆然としていた。歴戦の戦士を前にして、彼は安堵と恥辱が入り交じった感情を抱きながら悟った。彼女の側に立っていたとしても、自分が戦闘に加わる必要など全くないのだと。自分はただの重荷であり、足手まといに過ぎない。だが、彼女の存在と才能のおかげで自分は生きているのだ。


「ハンス……終わらせるぞ」


「分かってる、クリーグ。遊んでいる暇はない」


完璧な軍事的連携を見せ、二人の男は不意に剣を下ろし、切先を地面に向けた。それは予期せぬ降伏のジェスチャーであり、突然の休戦だった。


クララは息を切らし、ピタリと動きを止めた。彼女は剣を下げ、緊張が解けた安堵から「うっ……」と呻き声を漏らした。


それが、致命的な過ちだった。


突然、刺客の一人であるクリーグが、信じられない速度でリンゴ・エリカへと突進し、凶刃を振りかざした。それは注意を引くための冷酷な陽動、偽の動きだった。


クララは味方の危機を察知して間に入ろうとしたが、もう一人の男ハンスが、さらに上回る速度で彼女を冷酷な現実へと引き戻した。彼女はそれに対処できなかった――そして、二度と対処することはない。


ハンスは正確かつ電光石火の剣の返しで彼女の喉を切り裂き、彼女が防御の姿勢をとる間すら与えず、恐ろしくも鮮やかにその首を刎ね飛ばしたのだ。


「クララ……」


一瞬だけ立ったままだった彼女の肉体は、まるで失われた頭部を探すかのように右へ左へとふらついた。生命エネルギーが抜け落ちていく。やがて鈍い音を立てて地面に崩れ落ちた。筋肉が弛緩し、同時に膀胱も緩み、倒れ伏す瞬間にズボンに尿の染みが広がっていく。究極の屈辱だった。


赤く温かい血が、喉のあらゆる開口部(食道と気管)から噴き出し、身体が倒れるまでに歩んだ軌跡のそこかしこに撒き散らされ、土の上にマカブルな軌跡を描いた。最も大量の血だまりは、胴体が倒れた場所に形成された。さらに、激しい神経断裂の証拠として、口や鼻孔から出るはずの大量の白い泡が、首の断面からとめどなく溢れ出していた。


だが最も凄惨だったのは、クララの頭部だった。死後の「意識」、すなわち神経の残存活動が続いた十秒間、彼女は恐怖に見開かれた目で繰り返した。


「助けて……痛い。助けて……」


そして、完全な沈黙。彼女は死んだ。


「クララ……嘘だろ!」


どうすればいいのか分からず、怒りと絶望に呑み込まれたリンゴ・エリカは武器を取り落とした。剣は重い音を立てて土の上に落ちた。彼は四つん這いになり、手と膝を泥と血で汚した。そして、すでに処刑人クリーグの鉄沓の下で、軽蔑すべきトロフィーのように踏みにじられているクララの頭部へと駆け寄った。


「彼女からその汚い足をどけろ!」悲痛にひび割れた声でエリカが叫んだ。


奇妙なことに、男はそれに従った。エリカの悲嘆に暮れる様を楽しんでいるのかもしれない。


「今のうちに楽しんでおけ、泣き虫め。どうせ貴様もすぐ死ぬのだからな」

男はクララの頭部を遊び道具のボールのように蹴り飛ばした。エリカは辛うじてそれを受け止め、切り落とされた頭部を固く抱きしめた。


クララの無残な顔、光を失い濁った瞳を見た。彼女の顎は死後痙攣を起こしていた。開いては閉じ、弱々しくまばたきをし、顔の筋肉が何度も収縮と弛緩を繰り返す。それが生命の最後の名残であり――そして、完全に動きを止めた。死の冷たさがそこを支配した。


そのあまりにもおぞましくマカブルな光景に、エリカは嘔吐した。彼の身体がその恐怖を拒絶し、大量の苦い胆汁を吐き出した。それでも彼は、クララの頭部を腕に抱き続け、むせび泣きで身体を震わせていた。


彼女のことを本当に知っていたわけではなかった。だが、彼の中には強烈で儚い友情が芽生えかけていたのだ。友人になれたかもしれない、戦友に、あるいは旅の連れ合いになれたかもしれないという気がしていた。しかし今や、彼女は死に、生首へと成り果ててしまった。死人と友達になるのは難しい、いや不可能だ。


「なんで俺はこんなに弱いんだ……何の役にも立たなかった。許してくれ、クララ。俺がもっと強ければ」


エリカは涙と唾液と泥にまみれながら呻いた。


「さあ、ようやく死ぬ覚悟ができたか、泣き虫め」


ハンスが、微動だにしない表情でエリカに剣を向けた。


「卑怯者どもめ……二対一、その上陽動なんて使いやがって。お前らの価値なんてその程度かよ」


エリカは痛みに耐えながら身を起こし、吐き捨てるように言った。


「いやいや、お前が自分の意志で戦闘に加わったのだ。我々の規則からすれば、これで対等だっただろう。お前は自分の陣営を選び、その代償を払うのだ」


男は反論の余地を与えなかった。彼は重厚な幅広の剣を、迅速かつ残酷な動作でリンゴ・エリカの心臓に突き立てた。エリカは血を吐き出し、口の中に金属的な味が広がった。衝撃は凄まじく、傷口から彼の命が流れ出していく。


「クソが……」それが彼の最後の言葉だった。怒りと無力感に満ちた囁き。


リンゴ・エリカは死んだ。知る時間さえ与えられなかった友の傍ら、この呪われた森の土の上に倒れ伏した。

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