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1-6

無機質な紙が、赤黒く変色した。


【戦闘開始】

・移動制限を解除します

・24時間経過しても魔王が一人も殺害されなかった場合魔気濃度を低下させます


なるほど。


魔王同士で協力し、生き延びる。

この場で自由に暮らす。


そういった選択肢は、最初から許可されていないらしい。


嘘か本当かはさておき、

ここまでの芸当ができている以上、

脅しではないだろう


ヤトが口を開く。


「周囲の探索に行きましょうか?」


俺は即答した。


「しなくていい」


右も左も分からない。

二人合わせても、戦力は高くない。

それに、制限解除からまだ二十四時間の猶予がある。


他の魔王の位置も不明。

わざわざ自分から見つかりに行く必要はない。


となれば――やることは一つだ。


「スキル、領地展開」


ピリオスの固有スキル。


空間が歪み、突如として玉座が現れる。

それを中心に、領地が定まった。


この領地内では、

俺と、俺が指定した存在の

身体能力とスキル威力が向上する。


指定していない者が侵入した場合、即座に感知。

熟練度次第では、

相手の姿、能力、状態まで見抜ける。


このスキルこそ、

俺が魔王として君臨できた最大の理由だ。


能力を看破し、弱点を突く。

戦争において、

情報ほど強力な武器はない。


ヤトが玉座を見ながら言う。


「……生前とは、比べ物になりませんね」


「ああ、全くもってその通りだ」


領地の範囲は半径五十メートルほど。

先ほどの透明な壁があった位置と、ほぼ同じ。


強化の度合いも、生前に比べれば雀の涙だ。


だが、今はこれでいい。


まずは、動かない。

周囲の出方を探る。

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