32、いよいよ面接②
1人目は獣人の女の子だ。
この見た目は猫かな…?
話しながら耳がたまにピコピコ動くのが可愛い。
看板娘…
これは看板娘になるのではないか!
チラッとプルを見てみる。
プルは先ほどのシーのポーズをしてる…
マズイ!!
でも、可愛いのでキープ!
2人目も女性。
でも、すっごくデカい。
いや、女性にデカいなんて言ったら失礼なんだけども凄く大きいんだよ。
聞いたら種族は巨人族と人族のハーフだって。
セルニア王国では人族は虐げられないって聞いたけど、彼女の場合は人族よりも巨人族の方の血が出ちゃったので亜人扱いになっていたそうだ。
「力だけはあります!頑張ります!」
国を出て必死に生きようとしている姿にちょっとうるっと来ちゃう。
だめだな、俺こーゆーのに弱いんだよ。
あと、本人が言ってたけど
身体が大きいからすげー食べるんだって。
だから、食費がかかるって。
うちは賄いがあるって聞いて、すげー喜んでた。
食べ物って大事だよな。
それだけでやる気出るもん。
うん、この子はアリかな。
よし、採用!
3人目と4人目は共にドワーフの男女だったが
旅館の仕事について聞いてみたら
「旅館は美味しいお酒が飲めると聞いた」
とキラキラしていたので
シルヴェストさんを思い出してしまった。
仕事についてはやる気はありそうだったけど
キラッと光るものがないので…今回は無しかなぁ。
ドワーフのシルヴェストさんには悪いけど。
5人目は男性だ。
人族に見えるけど…。
ここにいるのは、セルニア王国で人族じゃないと言う理由で虐げられてた人たちだと聞いた。
「あの、失礼ですが貴方の種族は?」
「俺は鬼人族だ」
鬼人族?
初めて聞くけど、鬼って事かな?
あ、よく見ると額に盛り上がっているところがある。
あれは角かな?
元々、鬼人族は山奥の集落で暮らしている種族らしいが修行をするために集落を出て冒険者のような事をしていたそうだ。
しかし、一緒に依頼を受けていた仲間に裏切られセルニア王国に奴隷として売られそうになったらしい。
それからは身を隠しながら生活をしていたそうだ。
今回、セルニア王国から逃げる移民達を守りながらレイスリニア王国までやって来たのだとか。
寡黙な感じが男らしくていいな。
旅館の魔石の件もあるし用心棒として働いてもらってもいいかもしれない。
よし、採用!
その後、何人かと質疑応答をしたけど
どれもピンと来ず9人目。
「私は料理人をしていました!ぜひ!働かせてください!」
おっ?料理人?
これはいいかもしれない!
9人目の女の子は、ドワーフと人族のハーフで
人族の特徴が色濃く出たためセルニア王国でも普通に暮らしていたという。
店を持つのが夢で街の食堂やレストランで修行をし、ある貴族のお屋敷の料理人になる事が出来たそうだ。
しかし、そこで種族の事でひどいイジメにあって最後には横領の罪を着せられて職を追われたそうだ。
ひどい話だ…。
正直な話、厨房にもう1人居てくれたら楽だよなって思ってたんだよ。
ぜひ、うちに来てもらいたいね!
よし、採用!
そして、最後の10人目。
獣人の女の子というか、獣人のお姉さまって感じか?
「あたいは、虎の獣人だよ」
お、なんかキレがいい感じだ。
頼れるお姉さまって感じ。
んで、このお姉さま腹筋がものすごーく割れていらっしゃる。
めちゃくちゃナイスバディだ。
彼女には歳の離れた弟がいるのだが、病弱でいつも寝込んでいるそうだ。
元々冒険者をやっていたが、弟の看病をする為に冒険者を辞めて街の仕事をしていたという。
「あたい達の仕事なんか微々たるお金だよ」
必死に働いても弟の薬代で飛んでいき、食べるのが精一杯で国を出ようと決めたそうだ。
「あたいのたった1人の家族なんだ。弟の為ならなんだってする!よろしくお願いします!」
そう言って頭を下げる姿にまたうるっと来てしまう。
本当に弱いんだってこう言うの!
元冒険者って事だから、腕力もあるだろうし。
よし!採用だ!




