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異世界旅館松や  作者: ぎゆり
第1章
101/106

100、プルはできる子

いつもお読みいただきありがとうございます。

本編100話突破しました!

これからもどうぞよろしくお願いします!


カズからの贈り物はほとんどが食べ物だったが、その他に小さな布の袋が入っていた。

開けると中には金貨が入っている。

そして、その他に手紙が入っていた。



セルトくんへ

元気にやってるか?

こちらはみんな元気だよ。

今月の給料と先日みんなに出した臨時ボーナスをカニャクさんに預けたからね。

ナディアさんとソウガさんの分も入ってるから、渡してくれな。

後、護衛で付いてくれた“疾風の刃”の皆さんに渡す分も入れたから王都を出る時に渡してくれ。

試験頑張れよ!

みんな応援してるからな!






「お姉ちゃん!これ」


セルトがカズからの手紙をナディアを見せる。

ナディアは字が読めないので、セルトが代わりに読んで聞かせた。


「ありがたいねえ…ソウガ!も聞いてただろ?」


「ああ」


その日はカイウス男爵を交えてカズから届いた懐かしい料理を食べながら、カルニートにいるみんなの顔を思い出した。

セルトはみんなに会いたいと思ったが、試験に合格する事が1番の恩返しと思いその日も夜遅くまで試験勉強に励んだ。




その頃、カルニートの松やでは…


「あるじー、プルねなんだかおおきくなったみたいー」


そろそろ寝ようかという時に、プルがカズに突然そんな事を話して来た。


「大きくなった?どーゆー意味だ?」


「うーんとねー、できることがふえたみたいー」


出来る事が増えた…

かずはイマイチ分からなかったが、プルに詳しく聞いてみると

どうやら今まで子供のスライムだったのが

少し成長したようなのだ。

それに伴ってスライムとして出来る事が増えたようだ。


「どんな事できるか分かるか?」


「うーんとねー、えっとねー、ふたりになれる!」


「ふたり?」


「そー!ふたりー!プルがふたりー」


ふたりか…って事は「分裂」とかそーゆーのかな?

スライムって沢山分裂して行くイメージだもんな。


「そしたらさ、ちょっとやってみてくれるか?」


「うん、いいよー」


そう言うとプルがムムムっ!と力んでいる。

隣で見てたカズも思わず一緒に力んでしまう。

しばらくそれが続いて、まだかな?と思った時…


ポンっ!!


「あ!」


「できたー!できたよ、あるじー!」


そこには、見事に2つに分裂したプルが。


「おー!すごいな!」


「えへへー」


カズがプルをベタ褒めしていると

分裂したプルがいきなりブルブルブルと震え出し、ポン!と弾けてプルの本体に戻って行った。


「あれー?もどっちゃったー」


その様子を黙ってソファの上から見ていたリコル。


「おそらく、もう少し練習が必要なんじゃないかな?」


「れんしゅー?」


「そう、練習。まだその技に慣れてないから長い時間は分裂できないんだと思うよ」


リコルに指摘されたプルは、ちょっと拗ね気味だ。


「むー、プルできるもん!ちゃんとできる!」


またむむむむむーと力んでみたが、分裂は起こらない。

プルは更に意地になり、むむむむむむむむー!と力んでる。


「プル、少し練習してみたらいいじゃん。プルならきっと今より上手になるよ」


プルもなかなか分裂しないので、練習が必要なのは感じたようで

今度は素直に頷いた。


成長したとはいえ、まだまだプルは子供なのである。

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― 新着の感想 ―
100話お疲れ様です。おめでとう御座います。 いつも楽しく読ませていただいてありがとうございます♪ 更新を楽しみにしています。
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