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道化な僕とギャルな君  作者: 月うさぎ
第二章 初めての試験
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第四十八話 エピローグ


ーー透視点ーー


「ふぅ……気持ちよかったね」


「だね。私は三人の身体がエロすぎて自信無くしたよ」


 私もそこそこ自信あったんだけど、三人は私の想像してた五倍は女の子らしい身体つきをしてて少し自信無くしちゃった。


「透も十分いい身体つきしてるじゃない。これから気をつけないとすぐ蒼に襲われるわよ」


「まぁ、蒼ならいっかなー」


「また透も……って蒼くん寝てない?」


 本当だ。

 きっと私たちがシャワーを浴びている間になんとしてでも覗きにこないように我慢してたんだと思う。

 あんまり見ちゃいけないんだろうけど、その……元気だしね。


 まぁそれは置いておいて……気持ちよさそうに寝ている寝顔を見てるとわかるけど、なんだかんだで蒼も疲れてたんだと思う。

 蒼って寝顔は意外と可愛いんだね。

 いつもかっこいいから、ギャップ萌えがすごい。


「もう、蒼風邪ひいちゃうよ?」


「ん……」


「仕方ないなぁ。私たちもこのまま寝よっか」


「そうだね。片付けは明日しよ」


 スキンケアとかはさっきしてあるので、一応もう寝れる状態だ。

 欲を言えば、私のネグリシェを蒼に見て欲しかったけど、それはまた今度の機会に取っておこう。

 

 今は、寝ている蒼の隣で丸くなるのが最優先だ。


 さっきのじゃんけんで、私と朱音が蒼の隣を勝ち取ったので、右に私、左に朱音が寝ることになった。

 佳奈と琴葉はその横だけど、それでも蒼のベッドには蒼の匂いがついてて、少し興奮してるみたいだった。


 私はもっとドキドキしてるけどね。


 最初、蒼と出会った時はこんなことになるとは思ってなかったよ。

 野口くんに話しかけられて、困ってたらいきなり十傑が出てきたんだもん。二週間前の私はよく普通に蒼と話せたと思う。


 これは確信できるけど、最初に会ったのが宗一郎たちだったら、こんなにラフに話せなかたっと思う。

 宗一郎たちは良くも悪くもオーラがありすぎる。

 もちろん、蒼にもあるんだけど、決してそれは相手を脅かせるものではない。


 むしろ、近寄りやすいお日様のようなオーラだ。


「ふふっ、ぎゅっと」


 私は少しだけ今までの二週間の思い出に浸りながら、蒼の胸の中に治った。

 蒼がこっち向きに寝ている隙に甘えまくるんだ。

 多分滅多にこんなチャンスはないし、これからは朱音たちにも負けないようにアピールするって決めたからね。


 一度胸に火が灯ったら、もう止まれないよ。


 絶対に、蒼のお嫁さんになってやるんだから。


 出会って二週間? 朱音たちよりも歴史が浅い?


 そんなの関係ない。私の気持ちは……想いは朱音たちにだって負けてないと思ってる。


「っ⁉︎ 蒼……?」


 私が蒼の胸で包まってると、それを包むように蒼が抱きついてきた。

 みんな結構疲れてたのか三人の可愛い寝息が聞こえてくるし、多分起きてるのは私だけ。


 蒼も寝てるみたいだし、完全に役得だっ!


 ふふっ、おかしいね。


 昔の私なら絶対にこんなこと言わないよ。

 でも、不思議と嫌いじゃない。


 これからは、閻魔よりももっともっと強敵な敵を相手にしなくちゃいけないんだ。

 ここで怖気付いてたら絶対に勝てない勝負だからね。

 だから、そんな勝負に明日から挑めるように、今はたくさんの幸せを大好きな男の子から貰おう。


 今度は、私が蒼にたくさんの愛を贈れるように……



これにて第二章が幕を閉じます!

よろしければ、ブックマーク、評価、コメント等よろしくお願いします!

作者のモチベが非常に上がります。

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