幕末はヒミツのおねぇを華麗に暴露する
なろうラジオ大賞2参加作品です。
やらかした。
日本史のテストで赤点を取ってしまったのだ。
私、近代史あたり嫌いでさ。
がっくり項垂れ、追試者が集められた教室に向かうと。
「説明を求めます!」
何やら憤る女子が一名。
…あれは歴女として名高い、隣のクラスの間瀬さんではありませんか。
「お前はおかしな小説の読み過ぎだ!」
なんだどうした、これはいったい。
教室に集められた、追試者の困惑する顔、顔、顔、顔…。
「何このカオス。」
「なんかね、テストの点数に納得いってないみたいで、間瀬さんが先生に楯突いちゃってて。」
「いいか!そもそもな、幕末どころか日本の歴史上に忍者は存在していない!新撰組メンバーは冷たい牛乳で乾杯して友情を誓ってもいない!必殺技なんかあるか!!おにぎりくらいは食ったかもしれんが、森の中から助っ人ドラゴンが乱入とか闇の向こうから大魔王が降臨とか入道雲の中から聖女が出てきて坂本龍馬を復活させるとか有る訳ねぇだろ!」
スゴイな、いったいどんな答案書いたんだろう、名探偵でもこんなんわかんないぞ。
「私は単なる暇つぶしで幕末本読み漁ったり映画見たりアニメ見た訳じゃないんですよ?!文学少女舐めないで下さい!漢達の伝説をこの胸に叩きこんであるんですから!教科書の方がむしろ偽物なんです!」
「お前はブラウン管の向こう側の妄想の物語を追いすぎなんだ!映像は作られたもんなんだ!農民が溢れるあの時代に煌びやかなおねぇなんかいるわけねえだろっ!」
平凡なおねぇならいたかも…。
「ともかく!今回のテスト内容に私は納得していません!赤点の撤回を申し入れます!校長にも言いました!対応して頂けないなら…考えが、ありますよ…?」
間瀬さんが、一枚の紙を先生に見せると。
「…っ!お前みたいな暴走する生徒をコントロールしなきゃなんない俺の身にもなれよ…!どこのブラック企業だよ…普通の高校だよっ!ああ…あんときサラリーマンになっときゃ良かったんだ、何道間違えてんだ俺っ!だからいつまでたってもボロアパート住まいから抜け出せねえんだよっ!」
勤めたところでブラック企業だったパターンしか見えてこないぞ…。
がっくり肩を落として教室を出ていく先生と、胸を張る女子。
女子の手からするりと落ちた紙が私の目の前に。
これは!
やけに煌びやかな、おねぇの写真。
…まさか?
ねぇ…?!
砂臥環さんが全乗せやってて憧れたので、リスペクトしてみたんですけども…(・_・;
(ヾノ・∀・`)ムリムリ感が半端ない…。