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ウサギのお父さん

掲載日:2020/11/17

「妻が浮気をした」


これは実際に起きた、ウサギとの不思議なお話


その時私は34歳

妻は32歳であった。


妻は元々、体が弱く、日に当たれない難病ではあったが

生活するには支障のない生活を送れていた。


出会いは高校の頃、

初めての初恋が私であったこともあり

付き合い10年。


紆余曲折あったが、結婚にいたった。


当時私の結婚に猛反対した両親は

「体が弱い女は子供が産めない」と猛反対したが

縁を切る形になり結婚を私の独断で結婚するまでになった。


結婚して数年たった頃

妻が地元の楽団に入りたいと私に相談を持ちかけた

私は妻に少しの気晴らしになればと思い承諾した。


それは今でも後悔はしていない。


しかし楽団に入って数年後、

妻の様子がおかしい。

夜に誰かしらに電話をかけ始め

なかよさげな男子高校生とのプリクラ。


それが私の知るところのきっかけであった。




その時私は白く目の赤いネザーランドの兎を家族とし

大切に大切に家族として育てていた。

元気な男の子だった。


名前をラブラと呼んでいた。


ラブラは私に懐いていて。

私と一緒に寝て、私と一緒に遊んでくれた。



話を戻すが

妻が浮気をした決定的な証拠は

相手から「奥さんと別れて下さい」と妻と裸で写っている写真が送られて来たことから分かった。


私は目の前が真っ白になり。

駅で倒れ、職場でも倒れ。精神ともに疲れ果てていた。


妻に問いただした。

妻からの返事は「あなたは私のなにがわかるの?」と返事があり

私は今までの不徳のなすところなのか?

私は妻を幸せに出来なかったのか、

いや、難病を持って生まれた妻に給料を全て捧げ

休みには買い物、百貨店での買い物。

また海や、旅行。沢山の事をしてこれたのではないか?


自問自答の日々が続いていた。


ある日その高校生からの両親から電話がかかってきた

「息子があなたの奥さんから性被害を受けている」


私は思った。

「性被害?」


確かにそうだ、妻は30を超えており相手は高校生。


誘ったのは男子高校生の方ではあった。


しかしそれはあまりにも許されないこと。

性被害と思われても仕方がない。


私は相手の両親に呼び出され謝罪をした。

「私の妻が申し訳ない。必ず辞めさせます。どうか許して頂いきたい」と


何度も何度も頭をさげ、許しをこう形になった。


何故なら妻は難病であり、もし警察に被害届けをだされれば

警察にお世話になり。


妻は生きていけないだろう。

妻を無縁仏にするわけにはいかない。


私は精神が擦り切れながらも

妻の生死だけは旦那として守りきらなければならない。


その一心だけが私を動かしていた。


そして、いやだからこそ。

決定的な事が起きた。


相手の弁護士から内容証明が送られてきたのだ

簡潔にゆえば

「被害届けを警察に出します、もし示談であれば200万円を支払って下さい」と


私は妻の両親に相談した。


意外とは思わないまでも、その答えは予想を超えるものだった

「あの子は今はあなたの家族、家族の問題はあなたが解決してください」だった。


その時私は気付いた、あの子はだれにも守られていない。

ましてや私が初恋だと言ってくれた。


そして初恋だからこそ、外の世界をしって

相手がどうであれ外の世界で恋をしってしまった。


それはだれに咎められようか?


私にも妻に咎める資格はない。

あの子が自由であればそれは私の

いや旦那として出来ることをすべきではないかと


私は悟った。


私は金融会社を回り、金銭を工面した。

そして200万円を工面し振り込む形になった。


幾度も妻に問いただし

辞めるよう土下座をし、そして家族を。

ラブラと今の家族を視てほしいと頭を下げる日々が続いた。


辞める。と妻から何度も言われた

しかし辞めると言ったその一週間後妻は男子高校生と

遊びに行き


再度妻に辞めるようさとし

その翌日男子高校生とホテルにいきが

何度も繰り返された。


それは振り込みをした数日後も続いた。


そして、、、、

ラブラが死んだ。


私がラブラをみてなかったから

体調不良になったラブラを気づく事ができなかった。

わたしの、、、

わたしの、、、

ラブラ。


唯一の息子


だがラブラが無くなった翌日。

妻は男子高校生とホテルにいっていた。


私はついに倒れてしまった。


体も精神もすっかりやつれはててしまった。


その夜。

もう自殺をしよう。

首をつって死んでしまおう。


私は人間の許容量を明らかに超えた酒を飲み。


自殺であれば住宅ローンは免除されないし

生命保険も下りない。


私は酒を飲んで自殺をすれば病死になると噂で聞いたので

それを実行することにした。


しかし計画は失敗した。

私の体は許容量を超える酒を飲んだことで

首をつるまえに倒れてしまったのだ。


自宅の階段で頭から落ち、血をながし倒れてしまった。


夢をみた。

ラブラが人間になる夢だ。


その時ラブラは幼稚園児の可愛い男の子だった。

桜のなる河川敷で手を繋いで歩いていた。


私は幸せを久々に噛みしめていた。

頭では夢の中でも分かっていた。


ラブラは死んだのだ。


私もきっと死んだのだ。


ここは天国だと思った。本当に嬉しかった


二年を通し、妻の浮気を何度も辞めるように説得し

妻の両親から罵倒され

200万は振り込みさせられ。

借金を返すため、残業を頑張り。


頑張った日々はついに終わったのだと。

そう、階段から頭から落ち、頭から血を流して

気を失った私は思っていた。


夢は桜並木の河川敷でラブラと手を繋ながら歩いていたとき

ふとラブラは言った


「お父さん、僕は青色が好きなんだ。だってお空は青いでしょ僕お空好きなんだ」私は涙をながして

「そうだね。そうだね。ラブラ愛してるよ」と言い続けた


「ごめんね。ラブラこんなお父さんお母さんで。もしお前がしんどいなら、、私がもっと強かったならお前を死なせる事はなかったかもしれない。ごめんね。ごめんね。」と


私は泣きながらラブラに謝りつづけた


そしてラブラは言った

「お母さんを許してあげて」



私は言った

「なぜ!?ラブラ。お母さんはおまえが死んだ翌日。

男子高校生とホテルにいったんだよ!おまえを愛してなかったんだよ!?」と


息子に言ってはいけない言葉


でも私の本心だった。


「それでも僕のパパとママなんだ。いつかきっとまた会えるよ。だから待ってる僕のパパとママ」


私はその時に現実で気がついた。

頭は八針縫う怪我だったが死んでいなかった。


私はその事をいい妻に最後辞めるように諭した。

それが本当に辞めることになったのか 今でもわかっていない。



そんな一年たった頃だった。


春になり外に出た私。


河川敷に桜が綺麗な場所があり私は妻の留守に

歩いていた。


後ろで声がした。

幼稚園児だろうか、母親と歩いている。


「あぁ、幸せそうだ。幸せになるんだよ」と心から想った。


その親子とすれ違う瞬間。

私をみて幼稚園児は笑顔で私にゆった。


「お父さん」

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