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[長編]紅の紋章・赤目の転生者の謎

https://ncode.syosetu.com/n1421fy/

【あらすじ】


貴族の子供として生まれて九才になったローゼン・ヴァンデールは、赤目を持っている故に転生者だと神に告げられる。

その後、「紅の悲劇」で大事な人を殺されて彼自身も追われる身に……。


行方不明になった姉が生きていると知り、彼は再会するため、強くなるため、そして自身の謎を解くために旅に出ると決めた。


王家の目的、自分の強さ、自分の中にいる「レン」の真相は? “転生者”とは?

手がかりは響き続ける「レン」の声と、生まれつきの赤き瞳だけ――


※最高推理ジャンル別二位。ありがとうございます。

※主人公は成長します。そのため、強敵に立ち向かうこともあり形式上負けることもあります。また必要なイベントであるため、省略はできかねます。


【Nコード】N1421FY


【作者】六葉九日(ムツハココノカ)


まず、作者の[六葉九日]さんは4作品を現時点で書いています!

長編が1作品、短編が3作品!



【人面(;゜∇゜)レビュー】


さて、この作品の内容をざっと説明します。


主人公のローゼン・ヴァンデールは、謎が多い。

謎多き人物と言えば、ミステリアスな雰囲気があって、自分を語らず、過去が分からない、というのがイメージされるが、この主人公はそうではない。


自分が果たして何者なのか、自分すら知らないという筋金入り。


ネタバレを避けつつ紹介するという結構な無理難題を行うことになりますが、紹介させていただきます。


まずは、序盤です。

正直に言ってしまうと、いきなりのこれか! と、思うことが無いわけではないです。

はっきりと言ってしまうと、落差に衝撃を受けました。

ですが、これが結構大事で、この落差があることでこの作品が際立っています。


出だしである程度予測させるという事で人は離れずに続きを期待するのですが、続けさせたところでしっかり山場を入れる所に技量が見えます。


人面(;゜∇゜)だったら山場を最初に持ってきて、そこから過去へ繋げるということしかできませんが、この方法は凄いですね。

腕があるから出来ることであって、生半可な腕でやろうものならば出だしで滑って人が着いてきません。

きれいに組み合わせているので、続きを読ませます。


小説家になろうで重要なのは何か?


タイトル・更新速度・スタートダッシュ


この三つだと思っています。

更新速度は、より目に着きやすくするというための物なので、スタートダッシュを決めた作品はゆっくりでも大丈夫だったりしますが……


スタートダッシュが、しっかり決まっていて、


人面(;゜∇゜)は「これは、人気出るに決まってる」


と確信しました。


個人的に、主人公の謎を解き明かすという1つの方針が明確にあるということが、読みやすくさせています。



さて、肝心な内容です。

始まりはきれいな整った始まり方です。

適度に謎を散りばめる、戦闘力が描写されている、等々物語の基礎部分がしっかり作られていて人面(;゜∇゜)的に言うのであれば、決まっている文章でした。


内容に文章は極めて重要で、構成が下手だと内容がバラバラになります。

筋が通った真っ直ぐな文章なので、内容がしっかり入ります。

しっかりと骨組みが出来ているので、スカスカになることなく1話毎に進展していくのは素晴らしいです。


というか、ネタバレができないのが惜しいですね。

結構書きたいことは多いのですが、バラしても良い物語と出来ない物語があるので難しいです。


なので、ざっくりと言ってしまうと、面白いです。


いや、人面(;゜∇゜)は面白い作品以外は紹介しないので、面白いのは分かりきっているのですが、読みたくなる訳ではなく、読んでしまう。

自然と進めてしまう物語です。



登場人物もしっかりと役割が出来ているのが、尚素晴らしいです。

出てくるだけのキャラクターがいないと言うのが良いですね。

やられ役にしか見えなくても、主人公を引き立てるための、あるいは謎に迫るための役割が与えられていたり、そもそものキャラクターに魅力を覚えるので、評価高いです。


キャラクターに魅力がない作品に価値はないです。

物語は、キャラクターによって作られるんですから。



個人的に言えば、謎を含めて面白い作品、としか言えません。

ネタバレするのは、嫌です。



【人面(;゜∇゜)が見る!主軸となる言葉】


[真っ直ぐな作品]


真っ直ぐです。

曲がりくねるのではなく、しっかりと目的地が見えている作品特有の、何かに向かう感覚があります。

この感覚は大切で、大きな目標があるということは道のりをしっかりと書けるので重要です。

人は終わりが見えていた方が安心できるので、純粋に物語を楽しめます。


文章が、変な奇をてらった文章ではないので読みやすいです。

人面(;゜∇゜)は、変な文章しか書けないので、羨ましい才能です。


理解しやすい文章を書ける、これは素晴らしい才能です。




【人面(;゜∇゜)が見る!作者のこだわり】


色々とこだわっている部分が見えますし、教えていただいているのですが、一つだけ人面(;゜∇゜)が思ったことを。


設定がしっかりと練られている。


これが、一番思ったことです。

人面(;゜∇゜)は、設定を練ることはあまりしません。というか、出来ません。


そうですね。例をあげます。


人面(;゜∇゜)は、


主人公の設定を物凄く作ります。

物語全体の山場も凄い作ります。

出したいキャラクターの設定に物凄くこだわります。


ですが、


主人公以外は物語にあわせて作ります。

全体の山場は決めても、展開毎の山場は考えていません。

(決算は考えていても、いや、受験で言うと全国規模のテストについては考えていても、日々の事を考慮していない。みたいな?)


これは、ちょっと書き出すとかなり不味いことをやっているような気がしますが、大目標をたてても短期目標を立てるのって難しいんです。


Aを見つける旅(大目標)

Bを倒す(山場)

C(それに至る道)


が、大体の構成ですが作るときには、Cを更に分けてCを大目標としてまた構成を作ります。


書いてみると、結構大変なんですよ?

それがしっかりと組み立ててあるので、分かりやすく、内容がしっかりしていて、場繋ぎがないのでテンポが良いです。


内容の筋が通っているので、違和感が少ないです。

面白さが追求されている文章で、成る程、こうした工夫があったか、と思うことも少なくないです。



【人面(;゜∇゜)オススメ対象】


対象は、全ユーザー。

初心者とか、初心者ではないとかそういう括りで好みが別れる作品ではないです。

誰でも、読みやすく、きれいに纏まっています。


【読みやすさ!】


行間がしっかり空いています。



1話辺りは空白含めて3000字近く、2000字後半という感じとなっています。

内容は物語の謎解きが近いかもしれません。


読みやすさは、非常に高いです。

読みにくくない文章ではなく、読みやすい文章です。





【人面(;゜∇゜)愛の鞭的な】


伏線の部分などは、こちらで書きます。


まずは、興味を持たせる謎がしっかりと作られていて凄いと思います。

以下は、ネタバレを含む可能性があります。


序盤で、死亡するシーンの時の思わせ振りな言葉などが、印象に残ります。

これが伏線だとするのであれば、一番印象に残しやすい部分で綺麗に発生させているので素晴らしいです。

ただ、これが伏線でなかった場合、人面(;゜∇゜)はとても恥ずかしいです。


次に、分かりやすい設定で好感が持てたのは、多重人格。

キャラクターの設定を付けるときに、穏やかな人物は極めて書くのが難しいです。

切り替えるときの、スイッチとして分かりやすく、同時に主人公の人格が否定されるわけではない、ということは素晴らしいです。

何よりもよかったのは、最初に言った、分かりやすいというところですね。


文章の作りで思ったことは、敵対者としての置き方と、複雑な事情があるということを匂わせる置き方が人面(;゜∇゜)的には良い感じで出せていて面白かったです。


悪だから、敵。という明確な物でも良いんですが、理由があるという事を出すのは、物語が膨らませられるのと同時にキャラクターが過度に嫌われる事を防げるので上手いな、と思いました。


紅の紋章というタイトルが、瞳の色から来ているのだろうか?と考えさせる場所が多いので、楽しみやすかったです。


最後に、伏線の構成に関してです。

深度を変えてみることをおすすめします。


この作品を読んでいて思ったことは、謎を見つけて欲しいという感じで書かれている気がします。

ですが、全ての謎が読者に見つけられて、解答を明かされるのを待つ作品というよりは、ある程度のビックリ箱的な要素がある方がこの作品には似合うのではないかな?と思ったりします。


深度を変えるとは、ABCで分かり難さを基準として作った場合に、全てがBや、Aでは面白くないんです。


唐突な感じで、しかし納得させるという離れ業が必要な場所や、見え見えな場所、分からないような場所。


それぞれで、割り振ることも大事です。

伏線は見つけて貰うというよりも、


「実は、こんな伏線が!」「これは、凄い!」「鮮やか!」


と思わせるのも必要だと思います。

答え合わせをする文章よりも、新鮮な驚きがある文章の方が長続きします。



【人面(;゜∇゜)勝手に総合評価】


ジャンル推理にある意味が最初は分かりませんでしたが、成る程なぁ、と思いました。


この作品は、謎解きをメインに置いている印象の作品で、綺麗に全てが明かされるのを楽しみにする感じです。

個人的には、長く続いてほしいものの、謎が気になる感じです。


ブックマーク……

今からでもOKです。


感想……

素直な気持ちを書き込んでみましょう。


評価……

現時点での面白さで評価する、というのが評価方法になりそうです。

『面白い』、『面白そう』、『まだわからない』、『現時点ではつまらない』、『もう見ない』


が、評価基準として妥当だと思われます。


【結論】


ネタバレになるので、多くは語りません。

一つ言うのであれば、面白いです。


ここから先。どのように進めていくのか、展開をどうするのか、気になります。

期待しています。


面白いです。星5つです。

正直、今投稿して良いのか迷ったんですが、順番ですので投稿します。


伏線云々は、ただの好みです。ほぼ難癖ですね。知られていないと作れない文もあるので……

正直、無視して良いと思います。


というか、十分面白い作品なのに愛の鞭に申し込まれると困るというか……

難癖を付けるしかないというか

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― 新着の感想 ―
[一言] ネタバレ伏せまでご丁寧にありがとうございます。 ここまで褒められると知らず驚いております。キャラ以外はたまに文章が読みにくいとか、ミステリーらしくないとか言われたりして、作品自体もあまり過疎…
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