レモンティー
車から排気ガスが吐き出されている。
もわんもわんとした夏の日である。
暑いからか、道行く人も顔をしかめながら歩いている。
湿度が高く、歩くのも億劫になってきた昼過ぎ、ふと古風な喫茶店が目に入った。
建物は暗い焦茶で統一され、控えめながらも重い存在感を放っている。
外は暑くて嫌になっていたので、中で涼んでいくことにした。
しゃらんとベルが鳴っていらっしゃいませーと女の人の声が聞こえた。
店内は思ったよりも冷えていなかった。
しかし心地の良い涼しさである。
空いている席に座るとご注文はどうなさいますかーと聞かれた。
この人は外の蒸し暑さを知っているのだろうか、そんなことを思いながらおすすめはありますかと聞いた。
するとレモンティーがおすすめだと言われた。
だからレモンティーをもらうことにした。
しばらくすると、レモンティーが運ばれてきた。
それはひんやりとしたグラスに注がれて、眩いばかりの光を纏っていた。
ひとくち口に含むと火照った体に染み入り、わずかな酸味と甘みを残して消えた。
レモンティーをこんなにも美味しく飲んだことは初めてだっだ。
そこに先程の女の人が来て、今日は暑いですものね、と言ってお代わりをすすめてきた。
もう一杯レモンティーを飲んだ後、喫茶店を後にした。
外に出ると当たり前のように太陽が照っていた。
べたつく空気の中、さっき飲んだレモンティーを思い出しながら歩いた。
レモンティー飲みたくなって書いた




