太陽と影
ある日の昼下がり
仕事を終え、車に向かう
すれ違う人たちと挨拶を交わしながら
頭の中ではぐるぐると悩みの種が渦巻いている。
外に出ると、曇り空。
雲の隙間から時より姿をあらわす太陽を
煩わしそうに車に乗り込む。
早く帰っても特に待っている人がいるわけでもなく
山裾にかかる
影の境を追いかける。
大きな雲に阻まれて
太陽が隠れてしまい、追っていた影が広がってゆく
影の広がりと共に、頭の中にもモヤモヤした何かがひろがりとても気分が良くない。
次に太陽が出てきてくれたなら
私の不安も晴らしてくれるのだろうか。