蜜柑と花。秘密と感情。
久しぶりです...
久しぶりのスプレンダーどうぞ!
甘い...
甘い.............
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せいてん保育園内
「斎藤さん?斎藤さーん?」
「ん...?」
「あ、起きた!」
「あ...園長先生...」
「斎藤さん。ずっと寝てたんですよ?」
「あ、すみません!」
「まぁ、斎藤さん最近疲れてそうだし?まぁ、休んでも少しは目をつぶりますけど。」
「あはは...」
「そんなにこの仕事は疲れますか?」
「いえ、私情で忙しくて疲れてるだけですから」
「そうですか....」
「そうです!」
「ならいいんですが、最近は通り魔とか物騒な世の中ですしね」
「たしかに...」
「なので斎藤さんも気をつけて帰宅してくださいね!」
「わかりました!」
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某所
「蜜柑ちゃーん!」
「なに?花蓮?」
雨衣は、帰り道に友人の坂田 花蓮に呼ばれ、立ち止まった。
「プローデューサーさん亡くなっちゃったって本当なの!?」
「まぁね。」
雨衣のプローデューサーは、先日通り魔に襲われ。死亡した。
「まぁねって...蜜柑ちゃん悲しいと思わないの?」
「特に仲よかったわけじゃないしね。」
「か、かわいそう...」
「なんで?」
「だってあのプローデューサーさん、テレビにもたまに出てて人気だったじゃん!」
「あぁ...そういうこと...」
「別に私にはどうでもいいかな...」
「あはは...やっぱり素の蜜柑ちゃんはクールだね!」
「ふふっ...ありがとう。」
雨衣は、少し躊躇ったが、一つ話し始めた。
雨衣の顔はほんの僅かに赤く染まっていた。
「あと、私、ずっと会いたかった人に会えたんだ。」
「え?あんな有名人の蜜柑ちゃんでも会えない人なんているの?」
「いるよ。当たり前でしょ」
「ふーん....で?誰なの?」
「...秘密...」
「えー!?そこは言おうよー!!」
「やだよ...」
「むう...」
「私そろそろ帰るね。」
「今日はテレビだっけ?」
「うん。」
「そっかぁ...じゃあちゃんと録画しなきゃ!」
「花蓮暇じゃないの?」
「ひどいよ!?」
「ごめんごめん」
「私だって最近夜忙しいんだから!」
「そっか...」
「じゃあ本当に帰るね」
「わかった!じゃあね!」
「うん、じゃあね」
そう言って雨衣と坂田は別れた。
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某マンション
「会いたかった人が『通り魔』なんて言える訳ないじゃん...」
「あっ、そろそろテレビ局行かないと...」
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某一軒家
蜜柑ちゃん。私しってるよ。
蜜柑ちゃんが会いたかった人。
だってその人は
『ーーーーーーーーーーだもんね......』
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友人同士が秘密を持っていて、それを互いが知ればどうなるのか。
怒り?
嫉妬?
歓喜?
興奮?
いや、尊敬であるかもしれない。