― 黄昏の君 ―
初めての投稿です。優しい目で見てくださいませ。
夕焼けが街を辺り一面、オレンジ色に染め上げる。
学校からの帰り道。
わたし、湊 弥生は、(同級生や周りの人から変わっているとよく言われる)高校2年。女子。
今、人気が少ない澄んだ川沿いを歩いているところだ。
わたしは、この川沿いを歩くひと時が、一番好きだ。
何故かって?
それは……、
川越しの向こう側で歩く、彼女の存在だ。
彼女の名前は『久十 眞央』。
わたしと同じ高校に通う3年の先輩である。
華やかさと可憐さをうまい具合に掛け合わせた美貌の持ち主で、老若男女問わず誰もが虜になってしまうのだ。
わたし自身彼女の虜となっているが。彼女に惹かれたのは見た目からではない。
彼女の魅力を知ってもらう為に、彼女について説明しよう。
身長は165cmと標準はであるが、小顔なために七頭身。すらりとしているのに、出るとこは出ているという誰もが憧れるメリハリボディ。
肌は透き通るように白く、滑らかで艶のある柔肌。
胸元まである猫毛なマロンブラウンの髪。歩くたびにふわりと揺れ、彼女の雰囲気を甘く優しいものにする。
整えられた切れ長の眉。
長く整った睫毛に縁取られた、ぱっちり二重瞼。
瞼の奥の瞳は、黒水晶の様な艶めく瞳。その瞳は、いつも見かけるたび、自信に満ち溢れ、光り輝いている。
甘い吐息を吐くぷるんと潤いがあって柔らかそうな薄紅色の唇。
けれど、皆を惹きつけるのはなにも、容貌だけではない。
本人の兼ね備えたカリスマ性と、相手がどんなことをしても受け入れられる懐の広さ。
その両方が、さらに周りの人を虜する。
後者の方は、見ているこっちがはらはらしっばなしで、心配で心臓が持たないけれど・・・。
そこがまたいい。それも彼女の魅力であるから。
もう。惹かれない方うがおかしいとしか言えない程なのだ。
周りを虜にする彼女の魅力は・・・。
そんな麗しの彼女は今、夕焼けの眼差しを受け、全身に黄金色を帯びている。
それは彼女に神秘的な美しさを加え、さらにわたしを魅了する。
今の時間帯は、わたしと彼女を除いて、他の人は“誰も”通らない。
つまり、“今の彼女”を誰もが知らないということ。
わたしだけを除いて。
嗚呼っ。
この時間の彼女を、自分だけが知っているだなんてっ。
なんて、甘美で、素敵な、一時なのだろうか!
それだけで、優越感と愛おしさが胸の底から湧き上がり、溢れる。
溢れる想いの勢いのあまり、つい心の声を口に出してしまった。
「黄昏の愛しい君」
と。
この時。
私は、彼女への溢れる想いで盲目になり、気が付かなかった。
わたしの後ろにいた彼の存在に。
彼は、彼女の想い人で、わたしの同級生でもある。
その彼が私の口走った一言に一瞬整ったその顔立ちを驚愕に歪めさせ、すぐに良いことを思い付いたという風にくつりと、わらった。
見た者を
甘く蕩けるように絡め捕り
篭絡させる
凶悪な暗い艶やかな笑みをしていたことに。
後に私は、その笑みの意味を知ることとなる。
とある日、この川沿いを通って帰宅していた彼が、いつもの如く彼女に見惚れながら帰っていた私の横顔に一目惚れ。
それ以来、恋患いという不治の病に冒され
ずっと私のことを思い続け
悶え
苦しみ
今、この時・・・。
彼のナニかが壊れ、
狂い始めてしまった。
そして
狂った彼がわたしを、
××××××てしまうだなんて・・・。
そんなこと、……今の私は、知らない。
もうちょっとしたら、挿絵を入れたいと考えています。
機会があれば、違う視点で書いてみたいですね。




