ポンでコツな女神様
ちょっと説明が長くなってしまいましたー
裂け目へ飛び込んだ瞬間、耳鳴りがした。
気づけば、知らない記憶が、滝のように頭の中へ流れ込んでくる。
始まりの闇に、二柱の神あり。
空間と真実を司る神、アレティア・アゴラ。
時間と虚無を司る神、オーラ・ニフタ。
二人は寄り添い、
一人は命を創り、
一人は時を紡いだ。
世界は光と影を分かち合い、
すべては調和のうちにあった。
だがある日、生まれた命が初めて終わりを迎えた。
その瞬間、真実の神アレティアは涙をこぼす。
その涙を見た時の神オーラは静かに思った。
「もう二度と、君が泣かぬように……いっそ、時を止めてしまおう。」
そして世界の時は、北より静かに、音もなく凍り始めた。
命の女神は叫ぶ。
「それは、死より残酷なこと……!」
二柱の神は激しく争い、空間は裂け、世界は割れた。
やがて“動かぬ刻”は産声をあげる。
――それが、《カスマ》の終わらぬ凍結の始まりだった。
アレティアは駄神となったオーラを嘆き、泣き続けた。
その涙は空間に穴を穿ち、外の世界へ繋がる《裂け目》となった。
救いを求める声は全能神へと届く。
そして神は応えた。
“狭間の旅人”――異界の子らを、裂け目へと送り出した。
「我が世界のひとつ、《カスマ》は今、止まりゆく。
涙を恐れた神が、時を封じた。
異界の子よ、問おう。
―――その手で再び時を流れへ戻せるか。」
光が弾け、扉が開く。
目を開けるとそこは光の世界だった。
少し先には天使が居た。
ピシッと整ったディープゴールドの髪が肩から背中にかけて流れ、金色の瞳がこちらを見据えている。聖職者を思わせる白いローブが風に揺れ、裾や袖が軽やかに舞う。頭上には柔らかく光る金色の光輪が、背中からは純白の大きな羽がふわりと広がり、動くたびに光を反射して淡く輝いている。
『いらっしゃいませ、狭間の旅人様。』
「ふむ、お主は何者じゃ?」
天使は答えた。
『私、第二級天使、リヴェルと申します。よろしくお願いいたします。』
リヴェルは軽く頭を下げた。
「こちらこそ、よろしく頼む。」
『はい、まず最初に貴方様のお名前を教えてください。』
「儂の名は灰刱という。」
灰刱が答えると目の前にウィンドウが現れた。
《『灰刱』これであっていますか?》[OK] [NO]
「あっておるぞ。」
『灰刱様ですね。ありがとうございます。』
リヴェルは何やらウィンドウを操作している。
手早くウィンドウを操作するリヴェルの指先に、光が淡く踊った。
『それでは次に、灰刱様が最初の街、モノテルナに降りる際の装備、スキルについて、お話します。』
「あぁ、頼む。」
『灰刱様には装備、ステータスにそれぞれ100ポイント与えられます。こちらから好きなようにお選びください。余ったポイントはお金に変換されます。』
灰刱の前にウィンドウが現れる。
『時間を気にせずに、どうぞ。』
灰刱はウィンドウを見る。
(うーん、どうしよう〜?)
装備は様々な種類があり浴衣と刀もあった。
(浴衣と刀…これでいいかな?ステータスは…)
完成したステータスがこちら、
【Status】
[ 灰刱 ]
Lv:1
HP:10
MP:10
STR:30
INT:10
VIT:10
DEX:10
AGI:50
LUK:40
???:10
〈装備〉
武器:初心の刀
服:旅立ちの浴衣
靴:草履
〈スキル〉
未所持
初心の刀はただの木刀。
旅立ちの浴衣は薄紫の普通の浴衣。
草履は草履。
ステータスは 力!速さ!運! があれば何とかなるでしょ。
そういえば…
「???とはなんじゃ?」
『それは…まぁ、魂のエネルギーのようなものです。後々、知ることになると思います。』
(意味深だなぁ…)
「そうか、全て選び終わったぞ。」
『それでは、あのアホ…ではなく女神様にお会いになってください。』
「アホと聞こえたが…」
『気のせいですね。』
「……今、絶対言い直したよな?」
『聞き間違いかと。』
その言葉と共に、どこからともなく扉が現れた。
扉を開くと女性がゆっくり階段を降りているのが見えた。
その姿はとても神々しく、綺麗だった。
コツ…コツ…
靴の音が鳴り響く。
あの方が女神――
と、思ったその瞬間。
『『あっ...』』「ん…?」
足を踏み外し、
ドサァッ!
女神がコケた。
最近初めてのブックマークをしてもらいました。
こんなに嬉しいものなんですね。
毎週投稿頑張ります!
11/23
???について追加しました。




