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詩全集3

折れた筆でも紡げるなら

作者: 那須茄子

君が遺した温もり

肌に残る静寂

ただ愛したかったんだ

血潮の匂いすら


黄昏の校庭で

弾ける悲鳴の雨

季節は壊れていった

僕らを置き去りにして


時間が止まった

鼓動も消えた

時計は黙った

記憶も枯れた

星さえ息を潜めた





どうか抱きしめて

この悪夢を誤魔化すほどに

笑えるなら

光年の果てで

君とまだ戯れたくて


願ったんだ


何もかも脱ぎ捨て

赤子のように叫ぶ


明日は空を泳ごう

君と一緒に

居たいだけ






夢は終わったはず

目覚める時だ

さあ唇を預けて

ここから連れ出して

そんな百合話にしてよ ねえ


心は震えた

愛は見えない

言葉にできない

想い

ただ波の上を漂う

ひび割れそうな愛を頼りに







折れた筆でも紡げるなら

この先を






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きっとあった筈の物語を  成し得なかった物語を  書けた試みで  m(_ _)m 
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