桃好きの子は桃好き
2歳には刺激が強すぎたんやろな
桃太郎が2歳になる頃には160cmの大男になっていた。七五三もまだなのにとお母さんは複雑な気持ち。
乳離れは無事出来た事が何よりの成長だ。
子供に刃物を持たせるのを躊躇したが、余りにも頼もしいが故、お父さんの林業も手伝いも積極的に行った。
彼の力はケタ外れ、除草を依頼した時に竹林の根が、でっかいかさぶたの様にめくれた時はどうしようかと思った。
そんな桃太郎は初恋も早かった。
16つ上の団子屋の看板娘に恋したのだ。
その夜桃太郎とお父さんは語り合う
「お父さん、好きな人が出来たが何を話したら良いか分からんから教えて欲しい!」
「桃太郎、お前は人生経験が少な過ぎる。まだ1話しか経っていないじゃないか。どうしても仲良くなりたいなら、色んな人と出会い沢山お話を聴いてきなさい。」
明くる日桃太郎は娘と話をする為に出かけた。
道中話題が成長痛と手伝いしかないぞと困っていると、何やら町が騒がしい。
騒ぎが大きい方へ行くとそこには団子屋の主人がボロボロな状態で倒れている。何事かと聞くと、この辺りで悪さをしている鬼が食料と娘さんを攫っていったとの事。
初めて怒りという感情を覚えた桃太郎。
彼は考える前に走り出していた!
次回
鬼対峙