異世界転送 ー赫星の呼び声ー
「え・・・?
私の体が透けて・・・」
何これ?
宙を浮いている?
漂っている?
感覚がふわふわと揺れて、どこが上で、どこが下かも分からない。
青紫に染まった空間が、柔らかく揺らめきながら広がっている。
指先に、かすかな光が触れる。
小さな星たちが、まるで呼吸をするみたいに瞬いていた。
星と星の間を、白い霧のようなものが静かに流れていく。
音も、重力も、すべてが遠くに置き去りにされたような――そんな、夢の中みたいな感覚。
すごく綺麗・・・
このまま、どこまでも漂っていけそうな気がする。
これって、まさかの異世界召喚?
ワクワク、ドキドキの冒険が待っていて・・・
イヤな現実を忘れて、夢のような世界へ行けるかもしれない・・・
でも。
アレ?
あそこに、不自然な赤い光が滲んでる・・・
周囲の星々の優しい光の中、そこだけが異様に濃く、重たい赤。
近づくほどに、胸の奥に小さな痛みが広がっていく。
――行っちゃダメ!
本能が、そう警告している!
それなのにあそこに向かって体が・・・
抗えない力に引き寄せられていく・・・
体の自由が、利かない・・・
「やめて!」と叫びたいのに、声も出ない。
本当にあそこにだけは行きたくない!
行きたくない!
行きたくない!
行きたくない!
行きたく・・・
行きたく・・・
行きたく・・・
行きた・・・
・・・・・
・・・
ノベルゲームを主に制作しています。
今回はソーシャルゲームの開発に挑戦!
販売。即完結の売り切りとは違い、追加、追加のノベルになりますのでコチラにも投稿することにしました。
ゲーム版は風景描写を完全カットし主人公のセリフ、心理描写と登場キャラクターたちの会話だけでの構成に切り替えてお届けしています
※2025/6/公開予定
もしよろしければゲームも遊んでみてください
Google PLAY(AI人狼アイランド):https://play.google.com/store/apps/details?id=com.ahc48.aiwolf&hl=ja
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