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56.変わったフリして
二学期開始。
希世子は、ひさしぶりの制服に身を包み登校した。
教室に入ってみれば夏休み明けあるあるで、クラスメイトの何人かは見た目が変わっていた。
派手になった者、垢抜けた者と様々だ。
「おはよう、三上」
倫行が登校してきた。
「おはよう、佐藤君」
「変わってるやつが何人かいるな」
倫行もクラスメイトの見た目に気づいた。
「私たちは変わらないわね」
「だな」
なんとなくおかしくて二人して笑う。
「私も変えてみようかしら」
「どんな風にだ?」
「不良とか? 『今日から学校だぜ〜。ダルいぜ〜』」
希世子が不良っぽく喋った。
「ハハハ、あまり怖くない不良だな」
ウケた。
「俺も変えてみるかな」
「どんな風にかしら?」
「チャラ男とか? 『三上、ダルいなら学校サボってデートしようぜ』」
倫行がチャラ男っぽく喋った。
「ウフフ(行くーーーーーーーーーーっ!)」
心の中でオーケーした。




