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ラストワン~刻印がもたらす神話~  作者: Pー
第二章 第一部【序列争い】
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18. 決断の時

 ミレートと剣聖の問題が渋々ながらも収拾が着いたあと、五人は休息をとっていた。


 と言っても、数時間後には『影の存在』とエレセント・エーデルの問題に取り掛からなければならないが。


「他の皆様はまだ集中治療室にいらっしゃいますね」


「そう言えばなんでキャンベラだけ早かったの?」


 傷の大小はあるが、それを考慮したとしてもキャンベラが集中治療室から出てくるのは早かった。


「その件についてはわたくしから」


 そう口を開いたのは、アンフェアの直々の秘書であるソフィアだ。


「改めて自己紹介致します。わたくしはソフィア。アンフェア様のお傍で日々奔走しております」


 ソフィアはおっとりとした雰囲気が出ているが、アンフェアの秘書として働いているので相当な切れ者だ。


 姿格好は紺色をベースにしたメイド服。


 所々に白色の刺繍が縫ってある。


 背格好はキャンベラと同じくらいであり、女性にしてはやや高い方である。


 さらに、視界の暴力(それと同時に時雨の悩みの元である)がたわわに実っている。


 因みに実年齢の程は分からない。


 パッと見た感じでは二十代前後だが。


「ソフィア殿は私の治療を担当してくれたんだ」


 キャンベラの空の補足が入り、四人はようやくソフィアの位置が掴めた。


「キャンベラ様は〈聖ドラグシャフ世界線〉の客人であり、それと同時に皆様のお連れ様なのでアンフェア様がギール様に最優先で治療するよう、申し付けておりました」


「つまり…………?」


「私の主が少しロリコンに目覚めただけでございます」


「へえ〜〜、ロリコンねぇ〜〜。…………!?」


 バッと、擬音がつきそうなほどの速さで五人は一斉にソフィアを見る。


「……? なにか不都合でも?」


「え……? いや、え? なんでも……ないです…………」


 ソフィアの圧に耐えきれなくなった千花が困惑しながらもスルーする。


「わたくしが目を瞑っているとはいえ、このような小娘に欲情するなんて…………ここらで一回しめときますか」


「「「「「……!?」」」」」


「膨らみかけの胸に意味などないというのに……」


 ソフィアの呟きが、(膨らみかけの胸代表)時雨の堪忍袋の緒を斬った。


「世界には膨らみかけの胸を愛する人もいるのよ。そんな下品な脂肪の塊とは違って、人の体にフィットしたこの黄金比を理解できる人間よ」


「下品? 何を言っていらっしゃるのですか? 胸は大きければ大きいほど、当人の魅力が上がるのです」


「何度も言っているけれど、大きければ良いという訳では無いの。大きくもなく、かと言って小さくもない私のようなこの体型がベストなのよ」


「……? 華彩(かさい)様…………あります?」


「……!? 殺……!」


 時雨からどす黒いオーラが垣間見える。


 時雨の【刻印魔法(こくいんまほう)】は純白の聖なる光が出るというのに、今の時雨は神聖な雰囲気など全く感じられない。


「時雨ストップ! ダメ! それ以上はダメ!」


 時雨の本気を感じ取ったのか、千花が時雨を羽交い締めにして止める。


「ソフィアさんもこれ以上時雨を煽らないで!」


「そうよ〜〜。時雨ちゃん怒ったら怖いんだから〜〜」


 唯一、千百合だけが時雨(怒)の脅威を体験してるだけあって、説得力が違う。


「やはり、胸のない人は怒りっぽいのですね」


「〜〜〜〜ッ!!!!」


 時雨の暴れぐらいが一段階上がった。


「ミアミア手伝って! 今日の時雨ちょっと怖い!」


「え…………あ、はい!」


 時雨(激怒)の雰囲気に当てられ、放心状態だったミリソラシアの救いの手を借りて、二人がかりで時雨を止める。


 時雨(激怒)ですら手に負えない混沌(カオス)だと言うのに、状況はさらに極まってゆく。


人類の護り手(ラスト・ワン)の件、話はついたか?」


「時雨、入るぞー」


 剣聖が武虎(たけとら)と連れ立って病室へと足を踏み込んできたのだ。


 一度説明しよう。


 今回、剣聖と武虎になんの罪もない。


 剣聖は千花たちがこれから人類の護り手(ラスト・ワン)として、他の世界線と激戦を繰り返して往くのかとても重要な話をするのだろうと、わざと席を外していた。


 武虎に到っては千花たちのことが心配であったが、那由多や炎たちの看病をしていたため、ようやく時雨の元に辿り着いたのだ。


 そして、病室の中にいた千花たちは


 時雨が後ろから千花とミリソラシアの二人に羽交い締めにされており、それはそれは際どい格好になっていた。


 もちろん、時雨はとても凶暴に暴れていたので服装は乱れに乱れ、視線の暴力(あくまで膨らみかけ)がこぼれ落ちそうになっている。


 今回は剣聖と武虎にはなんの罪もない。


 しかし、いかなる時も女性の言葉は強い。


「え…………変態?」


「断じて違う」


 突然のことで状況の読めてなかった五人を置いていって一人、ソフィアが二人を罵倒する。


 ソフィアの罵倒に対し、誤解を解くため剣聖が即座に反論する。


 もう一度振り返ってみよう。


 今回、剣聖と武虎には全く罪がない。


 しかし、女性の言葉はいついかなる時も強い。


「いえ、変態です」


「重ねて叫ぼう、断じて違う!」


「罪を認めてください」


「どう見ようとオレに罪はない」


「どう見たって罪だらけじゃないですか」


 剣聖とソフィアは何度も押し問答を繰り返し、静寂を破っていく。


 それに従い、五人プラス武虎の時間も緩やかに加速していく。


「ぁ……あぁぁぁ…………! なぜ? なぜ毎回あなたに醜態を晒さなければならないの……?」


「武虎様…………最低です」


「うん…………これは時雨が可哀想だよ」


「叫んでもらわねば、我々が確実に罪に問われる! 静かな怒りはやめてくれ!」


 時雨は世の理不尽についに涙をこらえることが出来ずに、光を失った目で一筋の涙を流す。


「これは我々が悪いのか? 今回ばかしは何も悪くないと思うのだが?」


 武虎の抗議は虚しく散った。


 取り入ってくれる心広い人間はこの場にはいなかったようだ。






 _______________________






 時雨は危険な精神状態なので抑えられ、全員が落ち着いた。


「それで、貴様らの答えはどうなった? 人類の護り手(ラスト・ワン)として世界の守護を担うのか?」


「…………? あ」


「あ。だと? もしや忘れていたのではないな? おい、目を逸らすな。オレの両目をみろ。今の今まで胸のあるなしで争っていたのか? ただの脂肪の塊でよくもあそこまで言い争えるな」


 剣聖の爆弾発言に噛み付く者はいなかった。


 先まで凶暴化していた時雨は口をガムテープで覆われ、両手はそこらの柱に括り付けられ動けないようになっている。


「む〜〜! むぅ〜〜!!」


「時雨様、もう諦めましょう…………」


「うぅ………………!」


 ミリソラシアのが結構真面目なトーンで時雨をたしなめる。


 流石にミリソラシアのガチトーンは効いたのか、それ以上時雨が暴れることはなかった。


人類の護り手(ラスト・ワン)の件〜〜? なにそれ〜〜?」


「聞いていなかったのか? おい栖本、未だに概要すら説明していないのか?」


「えっと…………そのぅ………………はい」


「怒りはしない。だからもう少しこちらに来い。声が聞こえん」


「は、はーい」


 恐る恐る千花が近づくと案の定……


「この阿呆が!」


「痛ッ! 怒らないって言ったじゃん!」


 剣聖の拳が千花の脳天にクリーンヒット。


 千花は痛みのあまり病室の床でゴロゴロと転がる。


「怒ってはいない。呆れから来る怒りだ」


「怒ってるじゃん!」


「怒る怒らんはどうでもいい。話していないのであれば、早く話せ」


「分かってるし…………」


 千花は一度言葉を区切り、皆を見渡す。


 剣聖と千花の雰囲気を察したのか、千百合が時雨の拘束を解く。


「さっきの会議でね、アンフェアさんから言われたの…………私たち五人を〈アザークラウン世界線〉の人類の護り手(ラスト・ワン)に加えたいって」


「……!? え!?」


「あら〜〜、すごいじゃな〜〜い」


「あの御仁が…………」


 三人の反応は違うが、共に思いの根本部分は変わらない。


 ──驚愕


「千花、少しいいだろうか」


「キャンベラ? どうしたの?」


「私は〈聖ドラグシャフ世界線〉の善竜騎士団団長だ。悪いが〈アザークラウン世界線〉の守護者にはなれない」


 キャンベラは迷いなく、千花のもといアンフェアの話を断る。


 ミレートの件で〈聖ドラグシャフ世界線〉で容易に生活できずとも、キャンベラは善竜騎士団を辞めることはない。


「はっ。騎士らしい硬い理由だ。反吐が出る」


「なに? ここまできてまだ騎士を愚弄するか!」


「愚弄? 違うな。軽蔑しているだけだ」


 キャンベラの答えに剣聖は待ったをかける。


「騎士というのは己の願いを口に出すことを非としている」


「当たり前だ。我々騎士は王に仕える身、王の願いこそ我々の願いだ!」


「ならばなぜ、栖本の誘いを断る時にそこまで悲痛に顔を歪ませる?」


「……!?」


 剣聖の言葉は核心を突いていた。


 キャンベラが即座に反論せずに、声を詰まらせたのがその証拠だ。


「その理由など、ただ一つしかない。貴様が友と共に在りたいと願うからだ。違うか? 愚図(ぐず)騎士」


「………………私は……………………!」


 キャンベラは千花たちのおかげで自分の中での、葛藤と自責を超えることが出来た。


 それに加え、千花たちはキャンベラを対等な親友として接してくれた。


 キャンベラにとって千花たちはとても大切な存在なのだ。


 離れたくない。


 いつまでも一緒に居たい。


 キャンベラの心の中でそう思っているからこそ、キャンベラは一言話す度に傷として抉られていく。


「貴様にとっては王とやらに仕えることは人生の(ほまれ)かもしれんがな、親友(とも)との絆を犠牲にしてまで得る誉になんの価値がある?」


「だが、私の王は…………!」


「貴様はよい親友(とも)を持っている。この場で貴様がもとの世界線に戻るという瀬戸際で、一言も発さずに貴様の判断に委ねている。無理に引き止めず、かと言って突き放しもしない。貴様のしたいようにすればいいと、貴様と真剣に向き合っている親友(とも)の願いを貴様は無下にするというのか?」


 剣聖の言葉はまるで彼の刀のようだ。


 一太刀浴びせれば傷跡はどんどん広がっていく。


 そして、ついにキャンベラの感情を押しとどめていた壁は最強の鬼人によって決壊した。


「ふざけるなよ鬼人! 千花たちの想いは嬉しい。私と共に在りたいと願ってくれている! だが、許されない! 私は王に仕えなければならないのだから!」


 キャンベラの声は叫びというより、慟哭に近かった。


「貴様こそふざけているのか? オレが聞きたいことは上っ面の飾り文句ではない! そのままクソッタレた文言を垂れ流すならたたっ斬るぞ! 本心を言え! 貴様の願いの本質をオレにぶつけろ!」


 それでも、剣聖は許さなかった。


 キャンベラの慟哭を表面上の飾りと見破り、本心を聞き出そうとする。


「………………私も一緒に居たい。初めてなんだ! 友達なんていなかった! ずっと一緒に居たい! だが私の立場がそれを許さない! どうすればいいんだ? 私は………………」


 キャンベラは己に課していた罪を克服した。


 民を守るためと自分に言い聞かせ、殺人を正当化していた昔の自分を乗り越えた。


 しかし、その誰とも交わっていなかった時代がキャンベラの人間関係構築能力を衰えさせていた。


「やはり騎士はつまらん。共に居たいなら居ればいい。それだけだ」


「それが不可能だと言っているだろう…………!」


 目尻に涙を溜めながら、それでもキャンベラは剣聖の言葉を否定する。


「不可能ではない。貴様のその想いを立場というくだらん鎖が縛っているなら、オレが“(つるぎ)”となり斬り捨てる。貴様が友と居ることを疎外するならオレが“盾”となり守り抜こう。“剣”や“盾”だけではない。“槍”や“拳”、あらゆるものとなり貴様を護ろう。故に、貴様は友と居ても良い」


 キャンベラを逃がそうとしない〈聖ドラグシャフ世界線〉呪縛を断ち斬る“剣”。


 キャンベラが世界線を抜けることを快く思わない者たちから護る“盾”。


 その両方に剣聖はなると、断言する。


 今までの剣聖のキャンベラへの対応とは正反対の言葉。


 普通ならここに不信感を抱く者もいるだろう。


 しかし、剣聖の目を見れば誰でも理解することが出来る。


 剣聖は本気だと。


 本気でキャンベラの“剣”となり“盾”となる。


「………………私は……………………千花たちと居たい」


 長い沈黙の後、キャンベラは己の願いをしっかりと言い切った。


「キャンベラ…………いいの?」


「本当は分からない。私がどうしたいのかは……」


 己の願いを口にしても、キャンベラは迷っている。


「だけど、大丈夫だ。どこぞの鬼人が守ってくれるそうだからな」


 その顔は清々しく、新たな道を見つけたかのようだ。


「わ〜〜、キャンベラちゃん顔真っ赤〜〜」


「……! 本当です! まさか………………!」


「キャンベラ、あなた千時先輩のこと…………」


「……! 違ッ! まて、これは違う!」


 焦る焦る。


 ワタワタと手を縦横に振るい、三人の追求から逃れようとする。


 だが、本人は否定していても顔はさらに赤くなっていき、意識していることは確実だ。


 三人はニマニマ。


 なぜか千花だけキョトンとしていたが…………


「愚図騎士の件は方が着いた。貴様らはどうする? 栖本、華彩、貴様ら二人は〈アザークラウン世界線〉に家族がいるだろう。世界線同士の戦争では死の可能性が常に付きまとう」


 剣聖の最後の忠告。


 他の守護者と違い、剣聖は二人の先輩に当たる。


 言葉の説得力が桁違いだ。


 それでも、二人は


「私は護りたいです。〈アザークラウン世界線〉もですが、ミアミアやキャンベラみたいに傷ついてる人たちを助けたい。偽善でもなんでもいいから、助けたいんです!」


「私も千花と同じ。【守護(しゅご)刻印魔法(こくいんまほう)】を使う者として、世界線を護りたい!」


 二人の覚悟は固かった。


 剣聖ですら言葉を発することの出来ない威圧感。


「そうか…………元より覚悟は決まっていたようだな。残りの二人、栖本の大きい方と水無月はどうするつもりだ? 水無月は〈イントロウクル世界線〉の復興もあるだろう?」


「(……! 〈イントロウクル世界線〉の話題をここで! シャーシスさんのことを聞き出すことが目的…………! 私たちの意思とシャーシスさんのことを聞くためにわざわざ来たのかしら? そうだとしたら、相当考えられた行動………………千時先輩って一体何者?)」


 この場でシャーシス・ディアスのことについて、疑問に思える余裕があったのは時雨だけだろう。


 キャンベラは新たな一歩を踏み出し、興奮冷めやらない。


 千花は人類の護り手(ラスト・ワン)加入に意識を持っていかれている。


 千百合とミリソラシアは剣聖から問いをぶつけられている最中。


 ソフィアと武虎の二人は会議の場にいなかったので、そもそもシャーシスのことを知らない。


「私は大丈夫です。〈イントロウクル世界線〉はディアス家の呪縛から解かれた方がいいのです」


「ディアスの家系だと? 貴様と貴様の父親だけではないのか?」


「…………姉が一人いました。お父様の暴走を止められずに、〈イントロウクル世界線〉から亡命したらしいのですが」


「貴様はその姉のことをどう思う。憎いか? 許せんか?」


「許す許さないの話ではありません。あの時のお父様は本当に怖かったんです。ですので、逃げたことに怒りなんて覚えません。ただ、少しだけ寂しかったですね…………」


「そうか…………それならば良い」


 剣聖とミリソラシアの会話はこれで終わった。


 だが、ここまでの問答になると、幾ら千花でも剣聖の意図には気づいていた。


 真実を伝えずに、ミリソラシアの思いだけ先に聞き出す。


 それもとても婉曲に、真意を感じさせない聞き方で。


「千時先輩………………!」


「ふん。今回ばかりはオレに全ての非がある。しかしな、誰かが泥を被らなければならないこともある。それがオレだっただけだ」


 剣聖は微塵も悪いと思っていないようだった。


 しかし、少しだけ剣聖の眼光が緩んだのは罪悪感の欠片を感じたのかもしれない。


「水無月、貴様の姉シャーシス・ディアスは空中庭園(エンジェルガーデン)にいる」


「……ふぁえ?」


「今は元主と共にいる。元主のことだ、シャーシス・ディアスで遊んでいるだろう。殺される心配などないから安心しても良い」


「むdjgはpたさあ?」


「ミアミアが壊れた!?」


 ミリソラシアの驚きは想像に難くない。


 もう永遠に会えないと思っていた姉が同じ場所にいると言われたのだ。


 驚かないほうがどうかしている。


「ミアちゃ〜〜ん、すこ〜〜し落ち着こうか〜〜。それと〜〜、千時先輩は後で覚えておいてね〜〜☆」


 とっておきの千百合の脅し。


 さしもの剣聖とて、背中に悪寒が走るほど。


「極力忘れておこう」


「忘れるなよ〜〜、鬼畜鬼人〜〜」


 鬼畜鬼人。


 確かに剣聖のことをそのまま言い表した言葉だろう。


『えーと、皆聞こえる? ワタシ、ギール。アンフェアたちの準備ができたみたいだから、外出許可のでてる人たちだけ会議室に集合。千時剣聖と多王元主と侵犯された奴、あと問題児五人組は確実に集合ね。じゃ、よろしく』


「あ、もう二時間はたってる…………」


 会議が終了してから二時間もたっている。


 再招集されるには妥当な時間帯だ。


「行くぞ。ようやく次に進める」


 そう言い、剣聖は迷いなく病室から出て行く。


「色々大変だけど、行こっか」


 軽いがそれでもしっかりとした芯のある声で、千花が号令をかける。


 千花の号令で残っていた者は、皆会議室へと進んで行った。

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