表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/9

2

 高価そうな(実際に高価だ)ソファにドカッと座る第一王子のラウル様は、腹立たしげに足を組む。


「全く、父上も何を考えているんだ」


 侍女さんの入れた適温のお茶を一気に飲み干すと乱暴にカップをソーサーに置いてラウル様は大きくため息をつかれると私の方に声をかけられます。


 婚約者と言いつつ、恐れ多すぎて近くに座るなんてことは出来ないので侍女さんの横に並んで立っている私に。


「リリアーヌ、君はこっちに座るべきだろう」

「は、はい。そう、ですね」


 言われたからには座らないわけにいきませんね。


 わりといつものやりとりで、私は王子の向かいに着席します。

 ソファがフカフカで落ち着きません。


 婚約したのは6年ほど前のこと――。

 12歳ごろですね。


 私が聖女なんて本格的に騒がれ始めた頃の話です。


 陛下直々に我が家にいらっしゃって婚約が成立。


 しがない、いえ、歴史だけしかない落ちぶれ貴族の我が家が断れるはずもなく、両親は首を傾げながらも喜んでいました。


 納得がいかないままなのは当の本人たちだけのようです。


 月に一度、ラウル様と二人きりのお茶会が開かれるのですが、ラウル様はいつも怒っていて、正直どうしていいかわかりません。


 かといって、怒っているのは私に対してではないようでむしろ、すまないと謝られてしまい、お互いどうしていいかわからず変な空気になるくらいなので、嫌われてはないようですが……。


 ラウル様が怒っているのはお父様、つまり陛下に対してです。


 私との婚約を解消して欲しいとラウル様はお願いをしているのですが、陛下は聞く耳を持たず理由も聞かずダメだの一点張りなのだそうです。


 私としても、ラウル様と私では釣り合っていないので解消できるなら、その方がありがたいのですけどね。


 温厚で優しい陛下がそうするのはなぜなのでしょう?



全く、ラウルは不器用すぎる。by陛下

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ