俺様お嬢様爆誕!
まず初めに、マッスル北村さんにご冥福を申し上げます
この作品はマッスル北村さんの生涯を参考に私、利乃の悪ふざけによって出来た作品です。マッスル北村さんが天国で読んでいらっしゃったら嬉しい限りです。それではマッスル‼︎
「大胸筋マウンテン!!!!!!」
(人のしき詰められた会場の中、俺様の相棒達が輝いているぜ!)
俺様の名は豪炎寺 雄大。肉体美と漢を目指す男。
そんな俺様は順調に筋肉ロードを進んでいた。はずだった....
「日本の筋肉は豪炎寺....雄大EEEEEE!!!!!!!!!!!!!!!!」
司会者は高らかに叫んだ。
「雄大!雄大!雄大!」
会場は大歓声に包まれ、俺様を熱烈な視線で見つめるファンで溢れかえっている。
「それでは記念写真を撮りますよー!ハイ!マッスル‼︎」
俺様は表彰台の上で力強くポーズをとる。
「良いですねぇ〜!マッスル豪炎寺ー!」
カメラマンの声と同時に、表彰台から俺様は倒れる。
「豪炎寺さーん?」
「豪炎寺さん!」
「豪炎寺さーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!」
「というわけで俺様は死んだ。特に悪いことをしたわけでもないのにだ。」
「早く!俺様を生き返らしてくれ、まだまだ俺様にはやり残したことがあるんだ。」
豪炎寺は切実に訴える。
「あっそうなの?そんなの知らないわぁ〜」
真っ黒な空間にイスが2つ。
そこに深く座りながら、女神はそう言い放つ。
「そもそも、これはあなたが引き起こしたこと、死んで当然だわ。」
女神は豪炎寺を指差し、含み笑いをする。
「俺様が何をしたって言うんだ。」
「あなたはしたというよりも、しなかった。自己管理をね、自分の身体の。」
女神は意味ありげにそう呟いた。
「なっ!なにを言っている!?俺様はボディービルダー、真に漢を目指す者。そんな俺様が自己管理が出来ないわけがない!!!」
そういうと豪炎寺は勢いよく立ち上がる。
「異常なまでの食事制限による低血糖、それがあなたの死因よ!」
「なっ、なんだって。」
豪炎寺は崩れ落ちるようにイスに座った。
「そう!あなたはあの表彰台の上で死んだの。ボディービルダーが自分の身体の管理を怠って死ぬなんて、なんて馬鹿ばかしいの!?それでもボディービルダーなの!?」
そういうと女神は腹を抱えながら笑う。
「くっそーがぁーー!なぜだ!なぜ女神なんかに俺様が馬鹿にされなくちゃならない!クソがあぁ....」
豪炎寺は地団駄を踏みながら悔しがる。
「もういいもう分かった。もう馬鹿にしないでくれ、俺様だって頑張ったんだ!それを馬鹿にしなくてもいいだろう?」
「まぁそうね。いくら自己管理を怠ったとは言え、努力したことは、この美の女神アフロディーテが認めましょう。」
女神は自信ありげに胸を張る。
「なら俺様を生き返らせてはもらえないか!?」
強く豪炎寺は言う。
「それは無理よ。」
「なんでだ?」
「天界では、自殺者は生き返りができないルールなの。しかも、あなたのような死に方も一種の自殺とみなされてしまう。だから生き返りは基本的に無理ね。」
女神はお菓子を頬張りながら言う。
「基本的には?じゃあ何か方法があるってことなのか?」
「察しがいいわね!そうよ!あなたが自ら望んだ死ではないことを証明出来れば、可能性はゼロでは無いわ!あとあなたに、1つも罪が無いことが必要だけどね!」
「それは本当か!?」
豪炎寺は嬉しそうに言った。
「それにあなた珍しい、一つも罪を犯していないじゃない!あとは証明するだけよ!」
「よし!それじゃあ早速証明しようじゃないか!俺様が、本当は自殺する気なんてないことを!」
豪炎寺は勢いよくポージングを決める。
「じゃあ準備するわね〜えっと今からお嬢様になってもらうからね?」
「えっ?俺様にお嬢様になれって?そんなの漢を目指していた俺様からしたら屈辱だ!やめてくれ!」
「生き返りたいんでしょ?それならお嬢様になってもらわないと!お嬢様になって美を磨かないと、あなたが肉体美のために死んでしまったことが証明できないじゃない!」
「俺様はもう十分美しい、俺様には漢の肉体美があるはずだ!それになんでお嬢様じゃなきゃいけないんだ!?」
「しょうがないじゃない、私が女性担当なんだから!」
「だったら男担当に変えてくれ!」
「そんなの無理よ〜今は男女差別の問題もあって結局、転生先に男が大人気、男性担当の神はいつも大忙し、あなたにかまってる暇なんてないんだから。諦めてお嬢様になるしかないわけ!一生女か、一瞬お嬢様かどちらか選べば!?」
「分かりました。俺様お嬢様になります....」
ー大胸筋のお嬢様転生!?スタート!ー
いかかがだったでしょうか?
1話の大胸筋のお嬢様転生!?。私は名前にあるとおり、凄く気まぐれでございます。なので、更新は不定期かつノロノロですwですから皆さんも気まぐれに楽しみにしていてください!※前書きを読まれた方は、私がマッスル北村さんの大ファンだと思われるかもしれませんが、そうではありません。確かにマッスル北村さんのことを尊敬していますが、詳しくはありませんのでご注意ください。