表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

その男、依頼を受ける

 俺の名前は豊前(ぶぜん)アパテュニティー屋良(やら)、職業は拳闘士(けんとうし)だ。

 俺には特殊能力がありパンチした相手の中身を爆破することができる。

 そして今日も俺のこの能力を頼って客がきた。

 コロシアムの参加依頼か?それとも暗殺か?

 最近は血なまぐさい仕事が多い…って、ん、あれ?

 入ってきた男は見るからにひ弱そうな一般人で、普段の客とは違いその筋の客ではなさそうだ。

 間違えて入ってきた可能もあるしたしかめてみよう。


「いらっしゃいませ。本日のご用件は何でしょうか?」


 客には敬語を使うのが俺のポリシーだ。


「殺してほしい人がいる。そいつは…」


 ◇◆◇◆◇◆◇◆


 今俺はターゲットが居るという聖スペア女学院の校庭にいる。

 ここは警備が厳重であり、許可なく入ることはできない。

 ではなぜ俺が入れたか?それは依頼主に(タネ)がある。

 今回の依頼主、沼多槍造(ぬまたやりぞう)は清掃会社の社長であり、この学院の掃除も任されている。

 つまりは俺を清掃員として入れたのだ。


 中庭の道を掃除しながら観察していると、3人横並びで歩いている女性徒のグループが目についた。

 はっ!いた。ターゲットだ。真ん中にいる。

 シュタタタタタ。俺は動いた。


「おいお前、綿愛芽(わたあめ)クルリだな」

「違います。」


 嘘だ。そう思った俺は早かった。


『必殺殺人拳奥義-内部爆破(エクスプロージョン)-』


 ゴオオォォォオオォォォッッッ!

 俺の拳が(うな)りをあげる。

 ズッドオォォォォォンッッッ!ドガガアアアアアン!

 天地を揺るがす拳が相手の腹に突き刺さる。


「キャー痛い!」


 仕事は終わった。俺はクルリと身をひるがえし帰路きろに就いた。


 ◇◆◇◆◇◆◇◆


 後日談。

 学院で起こった事件はニュースとなり世間せけん震撼(しんかん)させるのに十分な事件であった。

 しかしこの事件の犯人は未だ発見されていない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ