私の影の正体は、、、ここで何を?
『私の名前は【比嘉 紫水】28歳、小学校の先生をしています。
私が受け持っている学年は3年3組です! 私は国語を子供たちに教えています。』
私の受け持っている3年3組の子供たちとは、何でも言い合える仲です。
勿論、子供たちが悪いことをしたら、、、?
ちゃんと怒れる先生になろうと思っていたので、それも出来ていると思います。
比較的、他のクラスの先生と生徒よりは、上手くいっているかなと少し自慢でも
あります。
子供たちは、真っ直ぐで純粋で優しい子ばかりです。
ある時、3年3組の【北川実りちゃん】が私にこんな事を言ってきました。
『昨日、比嘉先生を家の近所の公園で見たよ~! 何してたの、、、?』
『...えぇ!? 昨日は、家にずっといたわよ!』
『でも確かに実り! 比嘉先生を公園で見たんだもん!!!』
『ごめんね、覚えてないだけかしら、、、?』
『そうだよ~ 絶対にあれは! 比嘉先生だったんだから!!!』
『...そう。』
▼
これが始まりでした、、、。
どんどん、私を何処どこで見たよ! と言う話を聞くようになるのです。
しかも、、、下を向いていて顔が見えないのは共通していました。
『...比嘉先生って? 双子なの、、、?』
『えぇ!? どうして、、、?』
『だってね! 詩音ちゃんと同じ時間に、別々のところで比嘉先生を
見たんだよ! ひょっとしたら、、、? 比嘉先生に似ている人なの
かなって、、、。』
『...そうかもしれないわね!』
こんな事がずっと続いて、私は気が変になりそうでした。
【これって? 自分に似ている人間が3人いる事なのかしら、、、!?】
ひょっとしたら、、、そう言う話なのかな...?
良くない事が起きませんように、、、。
私はずっと、そう思っていました。
近くの神社に厄払いもしてきたぐらい、私の心を追い詰めていた事でした。
▽
そして、私の恐れていたその日がやって来ました。
とうとう、私はもう一人の私と出会う事になったのです。
『やっと、出会えたわね!』
【キャーーーーーーーーああああ!!!】
『大丈夫よ! 貴方に何もしないわ!』
...私は腰が抜けて、その場から動けませんでした。
『私は貴女の中に潜んでいる悪いモノを取り除く役目をしているのよ!』
『...どどど.どういう事なの?』
『私は貴女に【警告】しに来ただけなの!』
『【警告】何の警告なの、、、?』
『2018.6月11日に貴女は朝、学校に通う為に何時もの道を通るわ!
そして大きな横断歩道を渡ろうとした時に、交通事故に巻き込まれ亡くなる
のよ! 居眠りしていたトラックが横転してたくさんの人たちが亡くなるのよ!
だから、他の人も助けてあげて! はい、これが! 亡くなった人のリストよ!
お願い! 貴女が助けてあげて~』
...そう言うと? 私の目の前でスッと消えてしまった。
私の手には、1枚の小さな紙だけが残っていた!
私の文字で、6月11日に亡くなった人の名前が書かれていた。
最後に、、、私の名前が書かれていた。
▼
私は我に返って、この紙に書かれた名前の人に1人1人会いに行った。
『すみません、私は比嘉 紫水と言います! 実は、、、信じてもらえないと
思うのですが、6月11日の朝、○○の場所にある大きな横断歩道で事故が起こ
るんです! 居眠り運転をしていたトラックが横転して、たくさんの人が事故
に巻き込まれて私もあなたもその時亡くなることになっているんです! だから
お願いです! 絶対に6月11日の朝、あの横断歩道を使わないでください!
お願いですから、絶対に絶対にあの横断歩道を使わないでください!』
『あなた? 頭がおかしいの? 6月11日って1週間も先の話よ! そんな
事がある訳ないじゃない! もう帰って!』
『お願いです! お願いですから6月11日はあの横断歩道をどんな事があって
も使わないでください!』
『......』
こんな感じで他の名前の書かれた人にも会いに行って話したのですが、ちゃんと
取り合ってくれませんでした。
▽
そして6月11日の朝、あの横断歩道では事故が本当に起きました!
私は学校にある小さなテレビであの事故のニュースを見ていました。
居眠り運転をしていたトラックが横転してあの横断歩道で事故になって
いました。
ただ、この紙に書かれた名前の人は誰一人亡くなった人は一人もいませんでした。
ちゃんと、私が言った事を守ってくれたのです。
私の携帯や学校にまでお礼の電話がかかってきました。
『比嘉さんのお陰で助かりました! 本当にありがとうございました。』
『貴女のお陰で、事故に巻き込まれなくて良かったわ! ありがとう!』
『比嘉さんには感謝しきれません! 本当にありがとう!!!』
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私は嬉しかった! 紙に書かれた人は誰一人亡くならなかった事。
そして、もう一人の私にありがとうと言いたい!!!
『あなたの言った通りだったわ! 誰も亡くならなくて済んだのよ!
ありがとう!』
でもあれっきり、、、もう一人の私に会う事はありませんでした。
私をそして、たくさんの人を助ける為に、もう一人の私が出てきてくれ
たんだと思うと、本当に感謝しています。
【ありがとう、もう一人の私。】
最後までお読みいただきありがとうございます。




