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世界の全てを知りました。  作者: 霧瀧 七郎
ギルド作成
8/20

獲得祝い

ARSのスキルを手に入れた玲司。

討伐の打ち上げ兼自分のスキル獲得祝いで皆にスキルを発表するが…

「玲司、遅刻するわよ!」

母さんが急かして俺を学校に送り出した。昨日までの10日間の休みが終わり学校が始まった。


「おはようございます~」

「おはよう」

「よっ!」

正門で先生が立ち朝の挨拶をしていた。面倒くさいと思いつつ教室にむかった。


「ガタガタ」

教室は、セルフワールドの事で埋め尽くされていた。

「俺のスキルこんなんでさー」

「えー」

みんなこの10日間自由にセルフワールドで遊んでいたらしい。

「玲司~あんたお父さんと岩木竜討伐したってほんと?」

幼馴染みの弥生が話しかけてきた。俺の幼馴染みで山口弥生は、名字の通りARSの持ち主である山口さんの娘だ。

「ん?あぁそうだよ。なぁあんまり大きな声で言うなよ面倒くさくなるから。」

「ごめん~でもお父さんから聞いたよ物凄く活躍したらしいじゃん」

「まぁね」

そんなやり取りをしていると親友の悟史がきた。

「よぉ!玲司スキル変化はどうだった?」

「まぁまぁだな。」

ARSと言うのがバレると面倒だと思い隠した。まぁ隠した所でどうせバレると思うが嫌な予感がしてあんまり目立たない様にしていた。だが嫌な予感ってのは、あまり外れることがない。案の定嫌な予感が的中した。

「玲司~どうせお前なんてしょぼいスキルしか貰えなかったと思うが一応聞いといてやるよどんなスキル貰ったんだよ」

俺が嫌いな豊嶋がきた。何かと突っかかってきて人を馬鹿にするスクールカースト上位者だ。

「んーまぁまぁだったよ」

「あっそ俺ら今日学校終わったらセルフワールドで集まって夕飯食べるんだけど来るか?」

珍しく誘って来たかと思ったら

「からかいがいのある奴がいないと楽しくねぇんだよ。」

と案の定のクズぶりを発揮した

「俺は今日先約があるからパス」

打ち上げ兼俺のスキル祝いがあるから断ると

「勇樹君がわざわざ誘ってくれたのに来ないとか生意気じゃん」

「だよね。誘って損した」

と取り巻きも俺をおちょくってきた。

「お前らは、来るよな?」

弥生と悟史に豊嶋が聞いた。

「予定無かったら来てくれよ」

とグイグイくる誘いを2人は、受けた。

「キーンコーンカーンコーン」

チャイムが鳴り先生が入ってきた。

「みんな久しぶり!良いスキルは、ゲットできたか?諸連絡だが今日は、PICを一斉に取るから1時限からパソコン室に来てくれよ。」

いつも通り諸連絡が終わりみんながパソコン室に移動し始めた。

「玲司行こうぜ」

「あぁ」

悟史と弥生がきた。

「お前何で言い返さなかったんだ?」

「そうだよー何でよ玲司!」

と2人共が聞いてきたので答えた。

「弥生ならわかるだろ?俺を敵に回すと後々怖いこと。」

と言うと弥生は悟ったのか呆れた顔で

「あっ…あ~~」

「何だよ2人共教えてくれよ」

「嫌でも後々わかるわよ」

そうこう言っているとパソコン室についた。

「では、みんなログインをしたら広場に集合だ。」

先生がそう言った後俺らは、ログインをした。


 起きると急いで広場に向かった。何せ郊外の屋敷から広場だから急がないと遅れて怒られるからだ。

「すいません!遅れてました。」

「玲司遅いぞ何してたんだ。」

「すいませんここから離れた所でログアウトしたのでそこから急いで来たんです。」

「そうか、まぁこれで全員だな。それでは、PICを取りに冒険者ギルドに行くぞ」

そう先生が言い冒険者ギルドに向かった。

 ギルドに着くと中では、ギルドの人達が忙しそうに他のクラスのPICを生徒に渡していた。

「三河第一高校1年3組の方こちらに来てください。」

受付嬢が俺らのクラスを呼んだ。ギルドホールの大広間に入れられPICの扱い方と冒険者ギルドについてを教えてくれた後大きな水晶玉に1人ずつ手を乗せPICを作成していった。作成するとそのまま冒険者ギルドに登録されアイテム等の換金や依頼を受けれるようになった。

「みんなPICは、貰ったな?では各自個室でログアウトしてくれ。」

先生が指示を出しみんながログアウトした。


「みんなこれでセルフワールドの世界で本当に自由に遊べるようになったがルールを守るように」

「はーい」

「では、残りの授業も頑張ってくれ。」

先生が教室を出て行くとみんながまたセルフワールドについての話をし始めた。

すると豊嶋が大きな声で話すのが聞こえた。

「あの受付嬢の雫ちゃん超可愛かった!!」

「だよな!美少女だぜあれ」

「NPCじゃないって事は、リアルでもあんなに可愛いのか!」

と雫ちゃんの事を話していた。

「俺よ~今日の集まりに雫ちゃんも誘ったんだけど先約があるって断れちゃたよ」

と豊嶋が嘆いていた。

 「キーンコーンカーンコーン」

授業が始まりの鐘がなりみんなが席についた。

その後の放課もそんな話ばっかだったがやっと学校が終わった。

「玲司~帰ろー」

「待って俺も」

いつもの3人で帰っていると悟史が聞いてきた。

「お前らって職業どうする?」

セルフワールドでは、自由に職業を選べるので冒険者や商人・鍛冶屋等色々な事ができる。

「俺は冒険者だよ」

「私も冒険者かな~」

「悟史は何になるんだ?」

「俺も冒険者だよ」

「なら何で聞いたんだよ」

「いやこの3人でチーム作れるかなって」

「そう言う事か心配するな俺らなら最強のチーム作れるよ」

「まぁそうだよな」

こんな会話をしながら家に帰ったが俺には良い案があった。まぁすぐ彼奴らにもバレると思うが。


「ただいま~」

「あっ玲司お帰り」

「もう行く?」

「うん、姉貴は?」

「私も行くから広場で待ってて」

姉貴に言われセルフワールドにログインした後広場に行った。

「お待たせ~」

今回は、俺の方が少し早く広場に着いてた。

「うんじゃ行くか」

ゆっくりと楽園に向かい始めた。


 少し早いが楽園に着いた。姉貴も俺のスキルのお披露目が待ち遠しいのかウズウズしていた。

「ガラガラガラ」

「おっこっちこっち」

声のする方に顔を向けると学区の重役そして岩木竜討伐に参加した冒険者と雫ちゃんがいた。

「えーそれではただいまから岩木竜討伐成功と玲司君スキル獲得祝いを始めます!まず今回の主役玲司君が乾杯の音頭を取ります。」

と総代会長が言った。子供にさせるなと思ったがそんなの抜きで

「では皆さんお飲み物を持ってください。乾杯!!」

「乾杯ーーーー!!」

みんなが声高らかに乾杯をして飲み物を飲んだ。

みんなが飲んでいると総代会長が俺を呼びスキルを先に見せてくれと言った。

「わかりました。」

店の隅に行きPICのスキル欄を見せると想像通り物凄い勢いで驚いた。それに気付きどうしたどうしたとこっちを見る連合員の方に総代会長がゆっくりと歩いて行った。

「皆静粛にしてくれ。今から主役の玲司君のスキル発表をする!」

総代会長が皆を静めた。

「では、玲司君こっち来て」

「はい」

「では、私が発表させて貰うけど他のお客さんもいるから静かに驚いてくれ。」

前ぶりの後総代会長が発表し始めた。


「ますは、スキル名、全知士と言うスキルです。」

皆がへぇーって顔で聞いている

「次にランクだがARSだ!」

と言った瞬間皆の顔が見る見る内にかわり

持っていたコップを落とす者

顎が外れる者

えーと驚きすぎて腰を抜かす者

色んな人がいた。その中でも姉貴が

「嘘だーーー!」も叫んでいたのがとても面白かった。

「玲司君は、三石連合に入ると言っているのでこれでまた三石連合が強くなった」

と総代会長が言い坂口さんは、俺の所に来てPICを見て確認して腰を抜かしていた。

その後全知士ね説明をして皆と楽しく飲んでいた。

みんなで楽しく飲んでいた玲司。

そこに近づく集団が1つ。

このあとどうなるのかこうご期待

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