全知士
岩木竜を討伐しかなりの報酬を貰えた玲司。
報酬の使い道そしてスキル変化したスキルとは?
岩木竜を倒した次の日姉貴と一緒に冒険者ギルドへ来た。
「ようこそ薫さん昨日の報酬受け取りでよろしいですか?」
姉貴に受付嬢が話しかけた。よく見ると打ち上げの時に岩木竜の事を知らせに来た女の子だった。
「そちらの方は…」
「あっは…初めまして玲司と言います。」
「こちらこそ私は、雫って言います。よろしくお願いします。」
「こいつ私の弟なんだ。昨日の討伐にもいたんだけどまだスキル変化前だから私のと一緒に換金でもいい?」
「いいですよ。別けた方がいいですかね?」
「うん、お願い」
モンスター素材の換金には、個人カード通称PICと言う物が必要なのだが三日後学校が始まると学校で一斉にPICを取るのでまだ持っていないから姉貴に換金を頼んだ。
「薫さんが岩1つと木が3本で玲司さんが岩1つと木5本でいいですか?」
「うん、いいよ」
「では、薫さんが金56貨枚」
「玲司さんが白金貨1枚と金貨5枚です。」
「雫ちゃんありがとう♪流石上竜種の素材と討伐報酬金貨がこんなに…しかも玲司に関しては、白金貨もある」
「私も素材換金で白金貨を交換するのは、初めてです。」
「まぁありがとう♪また来るね。玲司行くよ」
「わかった」
姉貴に換金して貰ったお金を貰いこの世界のお金の価値を聞いた。お金は、白金貨・金貨・銀貨・銅貨の4つのお金があるらしい。価値的には、白金貨=1億・金貨=1万・銀貨=100円・銅貨=1円と言う感じらしい。今回の報酬を現実世界の金額にすると1億50万円でその金額に度肝を抜かれた。
そんな事を聞いていると
「玲司あんたまだ宿暮らし?」
「そうだよ」
「こんなに報酬貰えたんだったら家買えば?」
「え?」
「宿暮らしの方が高くつくしこっちの世界位独り暮らししたいでしょ?」
「まぁそうだけど…」
そんな事を言われ最終的に家を買うこととなった玲司は、姉貴と一緒に不動産屋に行った。
「いらっしゃいませ~」
「すいません。家が欲しいんだけど…」
「どのようなお家がいいですか?」
「広い方が良いな~」
「では、これなんてどうですか?」
こんなやり取りが行われて大きい屋敷を金貨4000枚で買った。後々考えるとこんな大きい屋敷なんていらないと思ってしまうほど大きかった。貴族の位で言うと侯爵が住んでそうな屋敷だ。屋敷の場所は、三河領郊外の丘の上とものすごい言い立地で見渡しもいいとてもステキな家だった。
屋敷に入り一番大きな部屋を自分の部屋にした。その後屋敷を散策すると部屋が60部屋以上あった。そんな大きな屋敷に1人ってのも悲しいが今日からここが俺の拠点になった。
屋敷を散策した後町を散策する事にした。正直言って特訓やら討伐やらで町の散策は、ほとんどしてない。町を歩いていると地図を売っている店を見つけたのでそこで地図を買い町を一回りしてから家に帰った。
家に帰っり地図を見るとこの国の領地が8つあるのがわかった。北から蝦夷領・越後領・江戸領・三河領・尾張領・丹波領・出雲領・日向領の領地があるらしい。三河領と尾張領は、元々愛知領として1つだったのだが元愛知領領主で現尾張領領主が三河地域に重税を課し尾張地域には、税を課さなかったと言うことで三河地域の人々が怒り2つの領地に分離し三河領と尾張領に分かれたたらしい。今でも睨み合いが続きいつ戦争になってもおかしく無いらしい。こんな事をしているともう夜になっていたので明日のスキル変化のために早めに寝た。
次の日起きるとアイテムboxに【スキルの変化の卵】と言うアイテムが追加されていた。説明を読むと
【スキルの変化の卵】
知られざる力を持っている者限定で使える。
卵を割ることで効果が発動する。
使うと知られざる力が新たなスキルに変化しプレイヤーの力になるだろう。
書いてある事を読み終わると姉貴からメッセージが送られてきた。
「今日スキル変化の日ね。明日あんたの学校が終わったら岩木竜の打ち上げ兼あんたのスキル変化祝いをするから5時に楽園に来なさい。」
ただ飲みたいだけだろうと思いながら
「わかった」
と返信しておいた。
それはそうとさっそくスキル変化をする事にした。
アイテムboxからスキルの変化の卵を取り出した。卵は、金色に輝いていた。その卵を手の上で割ると白い光と共にこの10日間の記憶が鮮明にみえた。
そして最後に【全知士】と言う文字が見えた。
白い光が消え部屋に戻ってきた。さっそくプロフィールを見るとスキルに【全知士】と書いてあった。説明を見て驚いた。
【全知士】
ランク ARS
この世界の知識全てを知るスキル。
常時発動し相手の情報等がわかる。モンスターに対しては、弱点等がわかる。
これまでの成果かいきなりARSをいきなり手に入れれた。その効果を実感したく家を飛び出て近くの森に入った。
モンスターを発見するやいなやそのモンスターの情報が視界の端にでた。
フェアリーラビット
Hp30/30
そして弱点である眉間が光ってみえた。
「これはすごい!」
最高のスキルを手に入れた玲司は夢中になってモンスター沢山を狩った。すると母からメッセージが届いた。
「もう遅いからログアウトして寝なさい。明日学校でしょ」
そのメッセージで当たりを見渡すともう暗くなって時間は、夜の10時になっていた。急いで家に帰りログアウトして寝た。
学校が始まった玲司。
スキル変化が終わり新たな目的が?
そしてついにヒロインが!!




