特訓終わりの一時
地獄の特訓が終わり町へ帰る途中にノンちゃんに貰った本を読んだ玲司。その本の内容とは何だったのか?
「さて玲司帰るよ」
姉貴がそう言い馬車に乗った。
「わかった」
俺も馬車に乗りこの前重い荷物を背負って走った道を馬車に揺られていた。
そんな時だった暇だった俺は、この前ノンちゃんに貰った1冊の本を思い出した。アイテムボックスから本を取り出し読んでみるとそれはこの世界の図鑑だった。
「うわっすごいなこれ」
読みながら発した言葉に馬の手綱を引いていた姉が気づいた。「あんた何読んでるの?」
姉貴が俺に聞いてきた。
「この前迷子の子を親の所まで連れてったら貰えたんだよ」
と言うと姉が本をチラッと見て驚いた
「えっ?!何であんたこんなのもってるのよ!」
姉貴がそんなことを言うのだからすごい物なのかと尋ねると
それは、この世界のモンスター・国・確認されているスキルとスキルの進化や取得について乗っている本らしくこの世界に10冊しかなく大和では、王城に1冊そしてこの本の作成者が2冊所持しているらしい。
それを聞き自分でも驚いてしまった。そんなにすごい物ならと大切に扱って読んだ。そこでスキルについてわったことがいくつかあった。スキルは習熟するにつれ進化する可能性があること。採掘や栽培等のスキルは、練度によって取得可能な事ただ稀にレアスキルが貰える事もあるらしい。スキルには六段階あり一番低いのが日常スキルと言われるスキルで☆1らしいそしてレア度上がるにつれ☆が増え☆5まであるらしい。そしてレアスキルの頂点が【アンノンスキル(別名ARS)】らしいほとんどのアンノンスキルは、神とついているらしく近所の猛者達でも5人しかいないとても稀有なスキルらしい。「なぁ姉貴そのARSを持ってるのは、誰なんだ?」持っている人の内3人は心辺りはあったがその他の2人も知りたくて聞いて見た。
「そうねぇ~まずは…」
「総代会長の神谷さんの英雄神」
「大河原さんの鬼神」
「本多さんの龍王神」
「坂口さんの闘神」
「山口さんの蘇生神」
「この5人。山口の蘇生神以外全員力技のスキルよ」
「あ~山口さんと本多さん以外予想通りだわ…」
と呆れ声で言った。
そんな話しをしているともう町についていた。姉貴に今日はもう遅いから明日から町を案内してあげるわよと言われたが明日は学区のドブ掃除で予定があったので断った。
町に戻り姉貴と別れた後腹が減ったので近くにあった飯屋に入った。「いやしゃっせ~1名様?あそこのカウンターにどうぞ~」良い雰囲気の店だった。美味しそうな物を鱈腹食べているといかにもって感じのチンピラが店員に絡み始めた。
「おい!なんだこの不味い飯!こんな物食えねぇよ」
「ギャハハハそうだぜ兄貴他の店行こうぜ!」
何とも頭の悪そうな一昔前のチンピラが店を出ようとすると店主だと思われる人がお代をくれと前に立ち塞がった。
「なんだじじいやるのか?!」
胸ぐらを掴み脅すのを見ていても立ってもいられなくなり
「うるせぇなー一口でも食ったら金払ってけよ」
と言ってしまった。しまったと思ったが言ってしまった事はしょうがないと思っているとチンピラが
「何だとこのやろー」
胸ぐら掴みながら言ってきた、、
「放せよ」
睨みつけると
「何だこのガキ生意気言いやがって」
と腰の剣を抜いた。
「殺されるのがイヤだったら金置いてとっとと失せろ」
と言われたのでこれで正当防衛成立かな?と思いつつ腰のナイフを握った。
「早くしろよ~!」
捲し立ててきた瞬間胸ぐらを掴んでいた手を切ってやった。そして次々と死なないように斬擊を出すと取り巻きが金の入った袋を投げやられたボスを引っ張って帰って行った。店主は、喜び店のお勧め料理をお礼に作ってくれた。
ご飯を食べ
「ごちそうさま」
店主にお会計を払うと
「兄ちゃんまた来てくれよ~」
と見送ってくれた。
宿に戻り本のスキル以外の場所を見てその日をすごした。そして次の日の事も考えログアウトして寝た。
学区のボランティアに出る玲司。近所の人達に誘われセルフワールドで飲み会に…
楽しくおじさん達と飲んでいると大変な事に?!




