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世界の全てを知りました。  作者: 霧瀧 七郎
神の道
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全知号

 悪霊との戦いに勝った玲司達は、道中敵を倒しながら奥に進むと坂があった。

上には、男性が1人のこちらを見ていた。

「そちらは誰じゃ?」

「えっと…俺は玲司と言います。」

「そうかそうか我は大和武皇子。よろしくたのむな。」

男性が名乗りその男性が大和武皇子と知り驚く玲司一同だった。

「我は今から都に戻るのだからそちら途中まで来ぬか?」

大和武が玲司達にいうと玲司が「お願いします。」と言い大和武皇子が途中まで仲間になった。

少し歩くと弥生が大声で「伏せて!!」と叫んだ。

皆が伏せると殆ど同時に頭の上をついさっき戦った悪霊が飛んで言った。

「オシカッタ…オシカッタ…」

「何者だあの悪霊!!」

大和武が刀を抜きもう一言「我が天叢雲剣の剣のサビにしてくれよう」と言い放った。

「サセナイヨ」

悪霊が大和武を攻撃し攻撃をさせなかった。

「弥生は後ろの皆を守りながら支援!悟史と華蓮は俺と一緒に助太刀にはいれ!」

玲司が全知会に命令を出した。

「マケナイ ヨマケナイヨ コンカイハ マケナイヨ」

悪霊がくちずさみながら力を溜め解き放った瞬間周りから虎や鳥が襲ってきた。そして地面から骨が出てきたかと思えば数え切れないほどのスケルトンが玲司達を囲んでいた。

「ヤバいな…」

そう言いながら玲司と悟史は、スケルトンを華蓮は、大和武と一緒に悪霊と戦っていた。

「うぉぉぉぉぉ!」

叫びながら悟史がスケルトンをなぎ倒していった。スキル素戔嗚尊を使ったらしい。

華蓮もスキルを使い悪霊を攻撃するも悪霊は、警戒して全く当たらない。

その時だった華蓮の真下にスケルトンの手が勢いよく地面から出てきた。

「キャッ!」

驚いた華蓮は、体勢を崩して転んでしまった。

すると悪霊は、チャンスと感じ華蓮に襲いかかった。

「シネーーーー」

「危ない!」

玲司達は、華蓮がやられたと思ったが見ると華蓮を庇い大和武が刺されていた。

「大和武皇子さん!」

玲司が叫んだ時には、遅かった。

「ヤッタ! ヤッタ! シンダ シンダ」

ケラケラ笑う悪霊に華蓮が怒り思いっきり切りつけた。

「シマ…ッタ」

悪霊も油断していたらしく呆気ないほど簡単に当たり消滅した。

悪霊とスケルトンを殲滅した玲司達は、大和武の所に駈け寄った。

「大和武皇子さん…今回復させるから!」

玲司と弥生が回復系スキルを使おうとすると大和武が口を開いた。

「これは我の運命なのだ…やり残した事は多くとも良い人生だった…悟史殿お主の姿素戔嗚尊にそっくりであった。この天叢雲剣を其方に預ける…大切にしてくれ…」

大和武は、そう言い悟史に天叢雲剣を手渡して目を閉じた。

「ダメだ!死なないでくれ!」

玲司達が叫び華蓮達は、泣いた。

息を引き取った日本武尊は、光り美しい白鳥になり北西の方角(奈良)に飛んで言った。

そして白鳥が飛んで行った道に光る階段が現れそれを上ると目的の飛行船があり船首には、黄金の白鳥が飾られていた。

玲司達は、それに乗り込み操縦室に入り操縦し始め全知会の拠点に戻った。

玲司達は、飛行船を全知号と名付け操縦室の壁には、日本武尊の絵が大きく掲げられた。


ダンジョンから帰って少し間暗かった華蓮もすっかり笑顔に戻り全知会の会合が開かれていたとき窓から見えた空に一匹の白鳥が飛んでいたのは、誰も知らない。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今回で一旦終わりにさせていただきます。

また続きを書く事も考えておりますがその時は、よろしくお願いします。

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