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VIP -2
「はぁ…」
一瞬、息を吸う。
「おい。お前名前なんて言うんだ。」
ソイツに近づき俺は俯きながら言う。
「はい!先輩。田村 耀です!T高校の17歳です!」
研修生は、にこにこと言う。でも俺はそんなことじゃなかった。
―年上じゃん…。
でもここはバイトだ。近くのコンビニ店。一応年上だ。大丈夫、大丈夫。
年下になめられるほど俺はそんな弱くない。もし。なめられたら家連れ込んで殴って終了すれば
いいことだ。
でも考えろ。もしコイツが高校で上のグループだったら、もし女子にモテてたら。
ヤバいな…。成績入るかもしれねぇしもともと評判悪い俺がもっと悪くなっちまう。そこらへんは
まだ大丈夫なんだけど。
「そうか。俺は渡辺 有紀。T校の16です」
年齢なんか気にしてない素振りで淡々と答えるようにしていた。田村は少しびっくりしたような
雰囲気で俺を少し心配させたが大丈夫だった。
「僕と同じ高校じゃないですか!」
「うん。そうだね」
「じゃあ、学校でも会いますね!!」
―会いたくない。
俺の心の中にその一言が残ったがにこっといつもの作り笑顔で「そうだね」なんてどっかの
ヒーローみたいな感じで答えた。
そんなことはどうでも良い。
名前聞いたんだからさっさと帰ろう。
「じゃあ、明日も来いよ」
「はい!お疲れ様でした!!」
―次は学校というミッションに立ち向かう。




