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前節
新しい仲間達とも親しくなり、ようやく傭兵団としてまとまり始めた頃、彼女の思い付きが始まった。
その思い付きは、今の傭兵稼業にアクセントをつけることができるだろう。
確かに、このままなぁなぁと傭兵を続けていくのもどうかと思ってはいたが、あまりにも急すぎる思い付きである。
もう少し考えてから発言して欲しいものだ。
ただ、そんな風に俺が言っても、彼女は自分の意見を押し通すだろう。
ならば反論はそこそこに、期待に応えられるよう励んでみるとしよう。
目標は大きいほど、燃え上がるのだから。