表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
セルデシア・インザ・リューリク  作者: 創手カケラ
2~冒険者の革命~下準備
89/94

種をまく~下~

「では、用途の前に金儲けと言う行為が何をもたらすか答えましょう」

そういい笑う。そのタイミングで仕込み済みの今回のアシスタント、アコニトちゃんとスティンがあ車輪のついた黒板を引っ張り出してきて用意を済ます。黒板には今回の作戦を簡単にまとめた内容が書かれていた。ギムレントは白墨チョーク手に取り説明を続けた。

「ありがとうお二人さん。では……まず今のお金、金貨の価値だがはっきり言って無価値だ。たった十数枚で安全な生活ができる。飯はどんなものを食べても無味無臭、頑張って味のあるフルーツを買おうにもそれらは大手ギルドが買い占める。それならやっすい食べ物アイテムか。自力で、PKの危険があるにはあるがフィールドで植物系モンスターを倒してドロップさせた方が、早いし安いし、逆に数枚金貨がもらえる。正直そんな状況だ。この世界でやる気を出して何かしらをする必要がない、頑張る気も起きない」

書かれている説明に付け足して、キーワードや図を結んでいく。この世界でのお金、金貨の現在の必要性を解いていく。聞く方は、流している者もいないわけではないが、ギムレントの説明を聞いている。理解しているものは軽く頷いて、分からぬものは顔しかめそれがどうしたのだと言う態度を見せていた。彼らを背にして説明するギムレントはそんなことも分かっていて続けていく。金儲けの理由へ。

「話し半分の者もいそうだが、まあいるだろう。けど、続けるぞ。ここでその程度の価値しかないお金に金貨に我々が価値を与えるのだ。この味のある料理を販売することでな。この味のある料理を無償で提供、情報開示しても彼らはただ怠惰に変わらない世界に文句を言い豚騒ぐだけだろう。だが、販売と言う形で味を提供すれば、嫌でも、金貨を集めなくてはならなくなる。味を覚えてしまっては、あんなものはもうごめんだろうからな。金貨を集める行動する理由に我々のこれがなるわけだ。一時的かもしれんがこの動きは強い衝撃となって残るだろうな。その影響を君たちが与えるわけだ」

黒板にでかでかと行動する理由や衝撃など書き残していく。集められ聞かされてるもの達もほんの少し耳を傾けるものが増えていく。自分達が主体、中心のように語る口ぶりに興味が少なからず芽生えたのかもしれない。元の世界では、そんな影響のあることを出来ない、普通は出来ないであろうことをギムレントは力強く出来ると言う口ぶりで言い、書き終われば振り向く。後一押しをにやりと口許を口角を引き上げて語る。

「そしてだ……それだけの事をして、味を広めることを出来れば、買いに来る行列を見れば、生産系で買い占めをしてたギルドはどうするだろうな。この匂いに金の臭いに今まで強かった存在は逆にこちらにコンタクトをとろうと動くだろう。シュトロボフ君は前回金蛙に出向いて頭を下げたが彼らはそれ蹴った。次は彼らに我々が頭を下げさせる番にすらなれる。君たちの力を貸していただければそれだけのことをこの町を動かせるのです」

前に実際にお願いしにいったときのことを話、今度はその立場を逆にして我々が主導権を握れるとこの計画のひとつの大きな可能性を言う。名前を出されたシュトロボフは少し顔を困らしてしまうが、ギムレントのその言葉で目は少し力強く感じるものに変わっていた。ギムレントの話に皆が聞くようになり、その中でまた同じ質問投げられる。

「彼らに影響を与えられるとして……貯めたお金の用途、400万枚の用途はなんですか?」

「もう少しはっきりと言うと金貨400万枚で、あるもの買います。ただそれを他のギルド、生産系や大手などに買われてはもう手が打てなくなる」

「そのものってのを買ったら本当にハバローフを変えれるのか?」

「変えれる。今この町でルールと呼ばれてるのは、町のなかでの戦闘行為のみ。しかもそれは大地人には適応されず、非道な冒険者を斬っても斬った冒険者が衛兵に斬られると言う今現在では意味のないもの……この町で今必要かのはルール、法のようなものだ。だが、口約束程度、拘束力、力のないルールを残念ながら今の悪質なギルドやPK、狩り場の占有や買い占めをしてる大手には、なんの意味もない。だが、それに拘束力を力を与えれるとすればどうだろう?その力が今回の400万枚で買おうとしてるものにある……都合のいい話だが、信じてほしい」

一つの可能性と虫のいいお願いをする。信じるに値する情報は乏しいだが、ギムレントの言う可能性が本当に可能ならば……一寸の光に揺らぐ、質問をしたものも何も言えず黙ってしまう。静になった中ギムレントは最後に語る。

「私でなくてもいい……信じるのはな。自分達のギルマスに呼ばれて来たわけだ。失敗したら……いやさせないがその時は私に石をぶつければいい。私のこの提案、小さな可能性に君たちのギルマス、シュトロボフ、アーニャはその可能性を信じここに皆を集めてくれた。君たちがダメだと言えばシュトロボフもアーニャも今回の事には手を貸さないとやめるだけ……どうだろう?後は君たち次第だ誰も恨まないし誰も攻めはしない」


読んでる皆さん的にはギムレントに乗るか乗らないか……胡散臭いがいつも導いてきた自分の信じる者は共にそんな彼と同じ場所に立っている。

どこまで信じれますかね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ