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セルデシア・インザ・リューリク  作者: 創手カケラ
2~冒険者の革命~下準備
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種をまく ~上~

騒がしく散らかしていたホールは片付けられて簡易な椅子が並べられている。しばらくして様々な格好をした人、冒険者達がホールに集まってくる。このホールの所有ギルドカムイワッカの数人により多い数がホールに収まった。彼らの向く先には同じく簡易的に壇が作られていて、そこに集まった冒険者のギルドマスターが登壇する。

「これはこれですごいな。一番多いのはベレスタ商店だね」

「まあ、頑張ってましたから……それでもヤマトに戻ったらギムレントさんの方が人数は」

「お二人さん?挨拶をするんじゃ?」

「あ、ああそうだったね。アーニャさん。うむでは」

登壇した三人。右の一人は氷上の妖精、マスターの青髪の戦乙女・アーニャ。左の二人目はベレスタ商店の若き商才・シュトロボフ。そして、このホールの持ち主であり中央に立つ。カムイワッカの森のギムレント。正直昨日のうちに味を知ったにせよ。ある程度は聞いたにしても……この状況に正直騒がしい各ギルドのギルメン。壇上よりギムレントが事の説明を始める。その目はもっとも輝き口ぶりは強く。

「お願いしたとはいえ本当に各ギルド集まっていただき感謝いたします。日本……ヤマトサーバーのギルド。カムイワッカの森ギルドマスターのギムレントと申します。今回集まっていただいたのは、ギルドマスターより少し聞いたかもしれないが、この世界に閉じ込められ、何も変わらない現状を打破するため……集まっていただきました」

開口一番ギムレントは感謝の言葉と言い皆に頭を下げる。そして顔をあげ、言う言葉はこの現状を変えるため、打破するためとこの世界で元の世界でも聞かない言葉に集まったものはどよめく。どよめく彼らにギムレントはニッと口を笑わせて続けていく。そんなギムレントに左右を固めたギルドマスターはその様子に苦笑う。

「昨日味わった料理……暖かい美味しそうな香りもある料理に、久しぶりの舌で感じ、心に染みたその味のある料理に皆は何を思いましたか?皆それぞれ、この疲弊したなかで味わったそれに、身も心も満たされたのではないか?今日の朝も食べて、その味に安心をしたのではないか?この味のある料理は、それだけの力があり、今この世界を変えるだけの強力な力があるのを、身を持って体験したと思います」

ギムレントの言う料理の話に皆が少しずつ静かになる。野菜や果物の味でもなく、調味料の塩の単調な味以外でこの世界ではじめてこの世界で久しぶりの味にそれぞれ、思うところありギムレントに視線が向き始める。ギムレントのギルメン達もアコニトやバコフも静かに見ていた。表情はより明るくなり、ギムレントは笑顔を見せて畳み掛けていく。

「では色々思うたところで皆あるでしょう……そろそろ変えるための今回の計画を協力していただきたいことを説明します。今回集まってもらった皆様に協力願いたいのはこの味のある料理を利用し軽食販売で利益を出すことと、この味のある料理を広め印象に残していただくこと。ただし調理方法は絶対に口外しないでください。これが一番重要なことですので……」

「なぜ、口外したらだめなんですか?こんな画期的なことなのに?」

「しかも利益出すって……金儲けかよ……」

ギムレントの話に、幾人か声を出し始める。ギムレントの言うことがただの金儲けではないか情報を公開しないのはなぜかと疑問の声をあげる。アーニャはその声に表情をぴくりと反応し、シュトロボフは目を泳がせる。だがギムレントは想定ないと言わんばかりに表情を崩さず続けた。

「はい金儲けです。今回の計画の第一段階は、資金集めと利益になることを示すこと。この計画最終的には、資金が必要であり、その額は金貨400万枚」

「そんな額必要なんすか?」

「おいおい……」

ギムレントの続ける言葉によりざわつくガランもつい言葉を漏らす。言うほど荒れるなかギムレントは、ただ続ける。型が決まった、自分の世界が決まった彼は止まらない。

ギムレント無双表現できるか☆お楽しみにw

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