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セルデシア・インザ・リューリク  作者: 創手カケラ
2~冒険者の革命~下準備
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三ギルド連盟

ギムレントとアーニャ、シュトロボフ秘密の説明が終わる頃。ドアをノックする音の後開くとアコニトが挨拶をしながらワゴンを押して入ってくる。話の終わった丁度よい頃合いに、紅茶などのおかわりをワゴンに乗せて戻ってきた。

「失礼します。お待たせしました。紅茶のおかわりとお菓子をお持ちしました」

「すまないね。ありがとうアコニトちゃん」

入ってきたアコニトに笑顔を見せて礼を言うギムレントは優しい雰囲気になっていた。三人の様子は変わり、特にアーニャは普段の雰囲気に戻っていた。ただ普段のようではあるが目をつぶり腕組みして唸っていた。シュトロボフは頭をかきつつ誓約書を確認していた。アコニトはそんな三人を、伺いながら空いたティーカップをソーサーと共に手元に置いて、紅茶を静かに注いでいく。綺麗な紅い水色すいしょくの紅茶に満たされれば、それぞれの傍らに戻していく。

「さて、お二方?どうします?」

「んー……成功の見込みは?あるんですよね?」

「そりゃあ、あるに決まってるだろ?あるから呼んだんだよ。さっきも話したがこれが今のベストで今しか打てない手だからね」

「けど、ギムレントさん。資金に関して、楽観的すぎじゃ?料理だけで稼ぐと言うのも……流石に博打ですよ?これ?」

「ふふん、そう思うだろ?けど、そうじゃないんだなこれが……種は蒔いたしさ。まあ、ただ、芽吹かす為には本気で儲けないといかんけどな」

二人の返答にギムレントはにんまりと笑顔で返答する。ギムレントのなかではもう、この計画は完成してると言っても言い状況と言わんばかりでその自信は言葉に乗って二人に返される。ギムレントの余裕な雰囲気に、二人は続けてて言葉を返せなくなる。返せない二人にギムレントは表情を変えて、今度は眼光鋭く見詰めて切り出す。

「この計画は大手では、ある意味できない。だが、私のカムイワッカだけでともいかない。私とお二方のギルドが合わさって初めて成功するのがこの計画。売り出し中のベレスタ商店……この現状に尽力していた氷上の妖精……三人のギルドでこの計画は成功する確実に。この地このまま腐らさずこの地のために今これが必要なのだ……どうかお願いしたい」

ギムレントは深々と頭を下げて、お願いする。先ほどまでのいけ好かない胡散臭い様子はなく、一変して真面目に二人と向きあう。その様子を二人は静かに見ていて、その三人をアコニトがどうなるのかと息を飲んで見守る。

「分かりました……その自信に乗っかってみますか」

小さく静かに息を吐き、誓約書に名を書き込む。そしてギムレントの前にその名前のかかれた契約者置いたのは、アーニャ。蒼い瞳を輝かせ、笑顔を見せていた。それに続きシュトロボフも頭をグシャグシャとかきむしるようにした後、誓約書に名を走り書く。そして、はぁ、とため息をついて落ち着かせるようにティーカップの紅茶を飲む。

「今までのギムレントさん見てて今日のを見るとね……儲けは懐に入れれそうにないけど……面白そうですからね。それに成功したらそれだけでこちらは得かな……そこまで成功すると言うならベレスタ商店も乗りましょう」

二人の承諾の答えに頭をあげて、安堵して笑顔を見せる。二人から誓約書を受け取り、アコニトの入れた紅茶を飲み干す。アコニトも三人の様子に微笑みホッとする。

「ありがとうございます。では、明日の話をしますか。まずは……」

強引に、また真摯に、そして、まず小さな形となった三ギルド。ギムレントはより生き生きした表情になり、二人のギルドマスターと計画を固めていく。この土地が腐りきる前に。

うーん、書き手が未熟ゆえ真摯な部分が足りない気がするが……まあ、書き続けて頑張るのだ!!



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