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セルデシア・インザ・リューリク  作者: 創手カケラ
ウラジオン
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夜明け

一人散らかり放題の部屋の中、明かりを灯して机や資料の山、本の山とあっちへこっちへ動き進める。資料に目を通したり、それを元に新しい物を書き始めたりと生き生きと続けていた。

味のある料理。この情報は彼が今ほしかったものかもしれない。情報は揃い、やることは決まっている。後はそれを形にする計画を詰めるだけ、今の彼はやることをやり進むだけ。

「大地もあん時教えてくれれば、計画はもう少し早かったのにな……ああ、あとこれと……」

独り言を呟きつつ、本を取り開き、片手間で次の書類を書き始める。魔物や植物など生息分布に、集めた情報から市場動向、集めておいた資材、食料。使えるものを全て使い目をギラギラさせて、手を止めずに今やれることをやり続ける。

(えっと……あいつは向こうに行ってもらうか……確実にぶちギレるな)

人選もあらかた決めて、ある一人の名前を見て想像し、笑ってしまう。それを見て楽しくなる。この世界で戦闘以外で興奮し楽しくなったのはこれが初めてで、彼も明日からが楽しくてしかたがない。子供が遠足などで興奮してるように、彼もこれからやることに高ぶる。

次々と書類をまとめていき自分ができる用意をひたすらに黙々と続けていく。

「えっと……次は……選定かな……」

メモの束を拡げて目を通すしていく。やれることは先のことでも、やっておく。時来てやるより、ある程度決めておけば、面倒ごとは少なく済む。彼が一番嫌なこと、この世界で破綻しないためにこの世界を楽しむために。

「ふぅ……まあ、これで良いかな」

書類の山と書類の束を作り、一呼吸、久しぶりのことに満足そうな顔を見せ束を見直す。書き込まれたものを見ながらまたにやつく。味のある料理の仕組みの部分のページに来てふと首をかしげて束を閉じる。

「スキルのあるものが実際に調理すれば味のあるものができるか……ふむ……やってみるかな……」

束を起き、書類の山を移動させる。机の引き出しを開き、マジックバックからもアイテムを出す。色々な素材アイテムを眺め次に製作道具を出して、いじり始める。そして、また目がギラつき始める。

「こいつは……はは、こいつは楽しいぞ……」

それから夜も段々と白み始め、外の静けさが明るくなると共に鳥の囀ずり聞こえ始めた。それに気づきギムレントは机から離れ窓辺へとあゆみ窓を開く。今まで冷たかった空気が、だいぶん暖かくなっていた。

「やっと春か……よい日だな……今日は大仕事のはじめの日には丁度よい」

書類の山、書類の束、そして机にはもうひとつ、増えていた。

夜が明ける。鳥たちが飛び立つ。日の光が町に差し込む。新しい日が動き始める。一人の計画がこれより、始まる。

「さて……名を残しますかな……」

はい……しまり悪いですが……これでシベリアの異邦人の本編は終わりです。後追いが殆どな感じでしたがいかがでしたか?

次作は、ギムレントの大改革が始まります。あの人が殴り込みに来たり、あの人がキレたり、あの人が本気だしたり、あの人が……そして、ギムレントが!!

次作も後追い部分の方が多いかもですが、どうぞ楽しみにしててください☆

完結にしてないのは何回か書いた通りロシアサーバーの設定を書くためです。ロシアは広いですからね詰め込めるだけ詰め込みたいよね←


最後まで読んでいただきありがとうございました。また次作でお会いしましょう☆

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