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セルデシア・インザ・リューリク  作者: 創手カケラ
ウラジオン
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楽しい時間

「ザハル。お前こんな美味しいもん食べてたのか?」

「まあ、大地さんのお陰でね」

「さっきの言葉返せよ……苦労してねえじゃん……」

「まー、大変っちゃ大変だったんだぞ?モンスターは活発だしさ」

ザハルとバルザック二人並んで、置かれてる椅子に座り、話し込む。バルザックは山のように取ってきた肉汁溢れるローストを、ザハルに文句を言いつつ頬張る。ザハルは笑いながら、そんなことないぞと言いつつ飲み物を飲む。

この宴会会場あちらでもこちらでも、笑い声や話し声聞こえる。騒がしくなれば誰かがたまに怒られてたり、そしてまた騒がしくなる。皆とても幸せそうで、この場にいるだけで楽しくなる。

「そういや、この飯のこと秘密なんだろ?」

「仕方ないだろうね。言ってることも確かだし、これを簡単に教えるのは」

「勿体ないな……」

ここについてすぐ、黒兵衛から口止めされたこの美味しい料理のこと。二人は二人でこの料理の秘密を考えていて、この楽しい中を眺めていた。

「でも、黒兵衛さんと大地さんはどうする気なんだろうな?これで?」

「ここまで一緒だったから……そういう人とは思いたくないってのもあるけど悪用はしないと思うんだけどね」

「それだといいんだけどよ」

黒兵衛と大地に変な野心やそう言うことはないと、一緒にここまで来たことも含めてザハルは話す。バルザックはザハルを横目に見て、そうであってほしいと言う風に返し、最後の一口を口に運ぶ。

「それにほら?テオとマルタがいるし」

「あの兄妹?あの子達がどうしたんだ?」

「あの二人、PK連中に襲われててさ。それに大地は一人で助けようとしてたからね。そんな人がだったらな……」

「大地さんってすごいな」

「この世界の今の冒険者の中じゃ珍しいよね……」

テオとマルタの時のことを思うとなおさらないと思いたい。その時のことをバルザックは聞いて、ザハルの言うことを納得する。言うようにこの世界で、今の冒険者たちではとても珍しい存在。

「それこそ、人間不振になるね俺だったら」

「バルザックってそう言うやつだっけ?」

「お前も相当ひでえぞ。たく」

「二人ともなんの話してんの?」

「お二人もこっち来ませんか?シーもありますよ」

「あ、はいはい」

「シーあんの?俺あれ好きなんだよね」

バルザックの冗談に冗談で返して、笑う。そんな二人にエリムとナーナが声をかける。彼女らの回りには黒兵衛が匿っていた冒険者の若者たちもいる。シーと聞けばバルザックはすぐに立ち上がり、ザハルも後をついていく。

その様子を厨房の影から黒兵衛と大地が眺めていた。

「ザハルの友人もなかなか良い感じですね。彼らとすぐ打ち解けて」

「恐らく年齢も似たぐらいでしょうし、ザハルと同じで社交的ですからね。それに美味しい食事に会話も弾むのでしょう」

「全部君の料理ですしね」

「フプフさんやキキーラさんの腕もよかったからですよ」

彼らを見ながら、飲み物を片手に会話を交わす。仲の良い様子と場の雰囲気だけで、輪に入らずとも楽しいらしい。

「さて、これからどうしますかね……大地」

「……そうですね」

「いずれ漏れるかもしれませんし……それまでに利用したいものですね」

「っ、利用ですか?」

「ふふっ、悪用はしませんよ。私もマスターも」

大地は、利用と言う言葉に一瞬顔を不快そうにする。それにまるで見透かしてるように鼻で笑い、自分とマスターは悪用しないと黒兵衛は返し、飲み物を飲む。

さてさて、あと二、三ページで終わる予定です。

よくよく見るとドワーフや猫人族、法儀族がキャラに少ないですね……ナーナさん。種族変わるかも?←

次作は新キャラ、新ギルドまだ増えるけどねwww

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