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セルデシア・インザ・リューリク  作者: 創手カケラ
ウラジオン
62/94

決闘

「左右陣。魔法、遠距離攻撃開始してください」

女性の指示がされた後、間髪入れずに攻撃が始まる。左右より次々と雨のごとく、敵軍を目掛けて降り注ぐ攻撃に、敵の陣形が乱れる。その敵軍を一度引いた前衛が噛み合い切り崩す。その前衛より、より深く、爆音や悲鳴と音を鳴らすのは斬り込んでいったたった24人の一団。

「これでは、止めれませんよ!!」

24人それぞれ、簡単に切り抜けていく。特に彼は、ギルドマスターのゲオル・ギアは敵を一振のもとに切り伏せる。その重い一撃は数人を一度に両断し、道を切り開く。開ける道を彼は進んでいく。

「ん?おや?」

ガァアアア

地面が揺れ始め、立ち止まる。雪が盛り上がり、地中より現れるは通常より大きなゴーレム達。同時に氷柱が現れ砕ければ氷塊と雪から成るアイスゴーレム。それらが行く手を遮り雄叫びをあげる。それにゲオルは微笑み。残りの者達が武器を握り締める。

「障害物を排除しますよ」

「了解!」

ガァアッ

ゴーレムは腕を振り上げ、引き絞るように体をよじり振りかぶる。それを見てゲオル達はあえて、その中へ突っ込んでいく。振り上げられた腕を一気に降り下ろし、ゲオル達目掛けて叩きつける。雪煙が立ち上がり、衝撃で沈みひび割れ盛り上がる。

「大きさと破壊力だけじゃ私は止めれませんよ?」雪煙のなか、無傷のゲオルが現れ、ゴーレムの腕の上を駆け上がる。他の者もゲオルに続くように別のゴーレムやアイスゴーレムへと向かう。

「じゃあ、さようなら!!」

ゲオルは巨大剣を振りかぶって、ゴーレムの頭上へと飛び上がり、大きく回転を加えて巨大剣を頭に叩き込む。その一撃でゴーレムの体に一筋ヒビが入るとそこから全体にヒビが入り、砕け散る。他のゴーレムもゲオルの仲間による魔法や特技などにより、破壊される。その戦いぶり、敵は一歩下がってしまい、武器を構えているが、気圧されている。

「あんなのじゃ止まらんか?ロシアサーバー最高クラス相手には……」

「やっとお出ましですか?」

敵の囲いが開け現れるのは、黒や濃い紫などを基調に金の装飾された鎧に身を包む大柄の男。手に携えるは、独特の形状をした大戦斧。ゲオルの前に来れば、それを地面に突き立て、地面を揺らす。

「善人気取りか?たかがゲームだろ?」

「仲間がやられて黙ってたら貴殿方は付け上がるでしょ?PKみたいなバカをやるのですから?ねえ?」

「ああ?てめえ……」

「ふっ……ほら、始めますよ。これで貴方が勝てばやりたい放題出来ますよ?」

「はっ!勝つに決まってんだろうが!!このバストロガ様がな!!」

「自分に様ってつけるのネタですよね?」

ゲオルが相手を煽り笑う。それに顔を歪め簡単に乗り斧を振り上げる。ゲオルは巨大剣を振り斬り上げて、バストロガの振り下ろされる斧を受け止め弾き返す。その斬り上げた巨大剣を持ち直し、今度は勢いつけて、バストロガ目掛けて振り下ろす。

「くっ、ナメるな!!」

バストロガは、弾かれた斧の勢いを回転する力に利用して、斧の背で今度はゲオルの巨大剣を弾く。一瞬ゲオルはよろめき、そこバストロガは見逃さず、下から斧で地面をえぐり、雪と土の煙と共に振り上げ斬りつける。

「ちっ……」

「はあ!!一撃いれたぞ。次はどこにほしい?」

斧が腹に打ち込まれ、鎧にめり込み衝撃が伝わる。口の端しから血が垂れて、ゲオルはバストロガを睨む。バストロガはやってやったと言う風に短く笑って斧を引く。ゲオルの鎧に切れ目が入り、そこからも血が滲む。重い一撃今度は喰らったゲオル。鈍い痛みの後に激痛が続く。だが、ゲオルは笑った。

「ふっ、ははっ……この世界で喰らったの初めてですね。結構痛いな」


さて、ゲオルは勝てるのでしょうかね?腹に先にもらってしまいましたから←

戦闘シーンは前回大地やギムレント小パーティで書きましたが、どうでしよう?お口に合いますか?

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