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セルデシア・インザ・リューリク  作者: 創手カケラ
ウラジオン
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ゲオル・ギア

城壁から見えた彼方の戦闘。両陣営、魔法から肉弾戦まで色々な攻撃をぶつけ合っていた。

「前衛下げてください。後衛、魔法、射撃武器による援護。左右はより広く展開してください。それから鉄騎兵団に裏に回り込んでもらってください」

「了解。セルゲイ殿部隊を敵後方へお願いします……」

重厚な鎧に身を包んだ男が静かに指示をだし、念話で伝達されていく。彼の指示通りに部隊は展開していき、下がる前衛に敵が食い付き向かってくる。敵が食い付き追いかけてくれば、指示通り左右により展開していく。そして、黒い別動隊が雪煙のなかを移動していく。

「突撃部隊は私に続け……我々に傷をつけようとしたこと後悔させるぞ」

「おお!!」

後衛の魔法や弓矢に怯む様子もなく敵は向かってくる。それを迎え撃つ形で、24人が前に出る。そのなかにはあの鎧の男もいて迫る敵に微笑むような表情を見せた。武器を構え23人が敵目掛けて飛び出し、同時に技を繰り出し敵の前衛をその一撃で消し飛ばす。その様子を見て、24人目の一人動かず残った男が念話でまた指示をだし、微笑みから歯見せてにいっと笑った。

「神殿に行ったものは順次拘束抵抗されても反撃しなければ衛兵は出てこない。頼みますよ。そろそろ私もたのしみたいですから……」

鎧の男が片手で持つ得物。長い槍のような柄に、長く幅広の黒い金属で出来た両刃の巨大剣。それ振りかぶり敵陣へ突っ込んでいく。

「このやろ!!なめやがっ……な!?ぎゃあああ!!」

「さて、狩尽くしますか?」

その一撃で敵が消し飛ぶ。それに怯み腰が抜けて座り込む奴らを見下ろす。その冷たい目を視た奴らは、言い表せない恐怖と体感とは別の凍える感覚が襲われ身を震わせていた。

「ま、魔法攻撃!!はやく!!がああああ!!」

「ふん……品のない悲鳴ですね……PKしてた君たちが今さら……ん?」

一人をその巨大剣で腹に突き刺す。断末魔が響き血が雪を染める。相手のあげた声に目を細めて軽蔑するように見ていた。淡々と行うその様子に、座り込む彼らはただただ見上げているかその場を逃げ出そうとすることしかできなかった。狩るものが狩られるもの物になる。

「ツァール・ゲオル。前方より魔法、飛び道具の集中砲火」

「はいはい……『オーラ……セイバー!!』」

念話の声に軽く答え、両手で剣を持って振りかぶり力を溜める。力のこもった声を発し、風を切る音をたてて、思いっきり水平に振り抜けば、通常の『オーラセイバー』斬撃より大きなものが、生じて飛んでいく。その斬撃は、魔法や飛び道具にぶつかり凄まじい爆音と衝撃波がとなり、雪を吹き飛ばす。音は城壁にまで伝わる。

「さて?まだまだやりますか……前衛再度噛み合ってください。我々突撃部隊はより切り込みます」

「分かりました。前衛反転して再度攻撃開始してください」

巨大剣を担ぎ、鎧の男を中心に敵陣へと歩みを進める24人。前衛は崩壊し止めることができない。24人の後を再度舞い戻った部隊が狩尽くしていく。

「アイツか……ゲオルギアってのは……なめやがって」

禍々しい鎧に身を包む大柄の男。悠々と進む巨大剣を担ぐ鎧の男を見て不快な苦虫を噛み潰した顔で呟く。

「ツァール・ゲオルギア。敵将は中央におります。おきおつけて」

「オッケー……あ、それから、私はゲオル・ギアね。マトリシェカ」

「失礼しました……」

再び巨大剣を構え、敵陣へと突撃する。ゲオル・ギア。スティレットのギルドマスターにして、ロシアサーバー極東エリアでギルドと一緒に一強として有名な一人である。


カッコ類など文章整理を後でやらないと……簡単なゲオル・ギアの戦闘いかがでしたかね?

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