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セルデシア・インザ・リューリク  作者: 創手カケラ
小さくても強く、小さくても怖い情報屋
48/94

金蛙の棲家~下~

「これはこれはお客様ですかな?ですが申し訳ない。今当店は営業してないのだ」

一人の女性が二人を出迎える。大きな尻尾を生やした淡い黄色の長髪の彼女。天女のような衣服で、使われている色々な色が彼女を豪華に見せていた。その服の袖は長く彼女の手先は見えない。彼女が出てくると他の者たちが武器に手をかけていつでも斬りかかれる攻撃できると言う風になる。シュトロボフは青ざめた顔で冷や汗をかきひきつった苦笑いでこの後、起きるだろうことを考えているようだった。

そんな周りの全く気にする様子もなく、ギムレントは、彼女の前に進み出て、笑顔を見せて頭を下げる。

「それは、失礼しました……ですが私はここの主にお会いしたいのですが?昔馴染みなので」

「今主は居られません。お引き取りを」

「なら、またしてもらっても……」

「お帰り……くださいませんか?」

彼女がギムレントの近づくと長い袖から扇が現れ、喉元にそれが当てられる。その扇は冷たい刃を持ち、喉元にちいさな痛みが走る。彼女は男性にとってはなんとも言えぬ表情でギムレントに再度お願いをする。周りの者たちが立ち上がり、ギムレントたちを囲む。シュトロボフは目が死に、涙を流してギムレントを恨んでいた。

「はぁ……ロンファオ!!まだ続けるか!!」

「はは、すまないすまない。後ろの商人が面白くてね……リン。この人は大事な客人だ。次からはよっぽどじゃない限り通していいよ」

ギムレントが名前を叫ぶとどこからか笑い声がしてまた一人現れる。追い付いた色の華美な装飾のない中華風な服で、黒髪に眼鏡をかけた青年。両手にはいくつか指輪をはめていて石が輝いていた。彼が現れると今度は静まり返り二人を囲う輪が解ける。シュトロボフは、崩れ落ちた。次は断ると心に誓うシュトロボフの目からは涙がまだ止まらない。ギムレントに当てられた扇は納められて、彼女の袖に納められ一歩下がり今度は深々と頭を下げた。

「たくっ、どこも物騒だな……ほら、いくぞシュトロボフ」

「は、はい……」

「申し訳ない。主は、奥でお待ちですのでこちらに、リンお茶をお願いしますね」

「承知しました」

リンと呼ばれた彼女がよければ、歩みを進めるギムレント。その後ろ疲れきった声で返事をしてついていくシュトロボフ。二人を呼ばれて出てきた彼・ロンファオは、作り笑顔のような素敵な表情で二人を奥に招く。リンにはお茶を頼み奥へと二人をつれて進んでいく。

チャイナってカッコエエよね。ここの主人は……男がいい?女がいい?←楽しみにしててください

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