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セルデシア・インザ・リューリク  作者: 創手カケラ
小さくても強く、小さくても怖い情報屋
47/94

金蛙の棲家~上~

ガランらが悪漢を追い払っていた頃。

「あ、あのなぜ僕が呼ばれたんですか?」

「ん?生産系なら生産系の親玉格の一人ぐらいには挨拶しないと」

ギムレントとと一緒に歩いているのは、ベレスタ商店の店主ギルドマスターシュトロボフ。今日のギムレントはより上等な衣服と外套に身を包み、杖と洒落たものを使用していた。シュトロボフは昨日と同じ服でこれといって変わったところはない。

「そういやシュトロボフは外行きの服とかないのか?」

「ゲーム時代気にしたことなかったので……そういうのだめですかね?」

「うーん、あの人は少し気にするけどところだけど、まあ、君なら問題ないよ」

「は、はあ……」

ギルド会館から商業区の方へ、こちらは、活気はないが、他のところより少しは賑わいがある。並ぶ美味しそうな見た目のものは売れないが、野菜や果物は品切であり、肉類や魚は人気がない。同じく米や麦、加工済みのパン類もである。

「ほらここだよをシュトロボフ」

「こ、ここが……金蛙商ジンウァシャンロシア支店」

金蛙商ジンウァシャンはロシアサーバー、中国サーバー、東南アジアサーバーに股がる世界規模のギルド連合体。始めは中国サーバーの一つのみだったが、現在は格サーバー事に別ギルドとして建てられ、基本のルールと各ギルドマスター独自の方針で管理・運営されてる。年数回ギルドマスターや幹部を集めて集会をするらしい。ギルド連合全て合わせると一万二千人以上のメンバーになる。そして、ここ、ロシア支店は約四千人のギルドである。建物は中華風になっていて、入り口の看板は蛙が看板を支えている。扉や門は赤で福を招くと言う文字が書かれ、蛙の絵が描かれていた。だが、その建物はどことなく寂しい感じに見えた。

「んっ……は、入るんですか?」

「入るよー。緊張しすぎだよシュトロボフ」

「で、ですけど」

「お邪魔しまーす」

「あ!!待ってください!!」

体を強ばらせ、声が少し震え、緊張している様子のシュトロボフに対して、ギムレントは躊躇なく門を開けて、建物に入る扉を開けてずかずかと進んでいく。その後を慌ててついて行きギムレントのその様子に顔が引きつる。

中は赤を基調にした外観にと同じ中華的なもので、中国の建具でよく見られる幾何学模様のような格子戸や飾り、伝説上の動物や水墨がで彩られ、エントランスは少し豪華に見える灯りやちいさなランタンで照らしている。エントランスには中華風の衣服や鎧を身に付けた者たちが、エントランスのテーブルを囲んだいくつかの席に座っていて、二人を出迎えた。


こういうギルドの体系ってありかな???

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