妖精の思い
女の子達は解放され、アーニャのギルドメンバーが中心部の方に送り届けにいく。なぜかエレーナは残ったが、ガランとエレーナ、アーニャに、アーニャの従者のような存在・ウォレンと呼ばれた彼がその場に残された。
「……」
「ほら、ウォレン君挨拶して」
「ん……ウォレンだ……中国サーバーからこちらに来た職業は侠客だ。レベルは90……」
「ど、どうも……ガランっす。日本サーバーから来てて、職業はガーディアン。レベルは90」
「えっと……私はエレーナと申します」
「ふふっ、ガラン君とエレーナちゃんねよろしく。でウォレン君は……」
ウォレンはお堅い雰囲気で、表情をあまり変えず名乗る。ウォレンは背が高く、ガランとエレーナは彼を見上げ、それぞれ名を名乗り頭を下げ挨拶をした。その様子にクスクスとアーニャは笑い、少し飛び上がり、ウォレンの背を思いっきり叩く。
「あがっ!?ア、アーニャ殿?」
「もう、固いと言うか怖いと言うかそう言うの抜けないね?もっと力抜いてさあ。まあ、こういう子だけどよろしくね」
「は、はい」
「は、はい」
二人はその様子に、はいとしか答えれず、彼女達の様子に、エレーナも少しずつ表情が和らぐ。怖い経験の後だが、この世界では良くあることで、そう言うことが隣り合わせなのかもしれない。無事に終われば良いと言うような。
「あ、そうだ。ガラン君。は日本から来てるんでしょ?良かったら私のギルドに入らない?私のギルド十数人足らずだけどさ」
「……へ?」
「ギルド所属みたいだけど……ほら、メンバーは日本にいて一人何じゃないの?。一人より大勢の方がいいでしょ?最近物騒だし……縄張り抗争みたいになってるし?ダメかな?」
突然の勧誘。アーニャ変わらない笑顔を向けて、ガランを自分のギルドに誘う。心配してが本音か、勢力を増すことが狙いか。今この世界、数日経ったが冒険者には増えなかった。そのなかで大手は強い存在となりそれに対抗するに限られた中の冒険者を質か量かで勧誘するしかない……だがどちらも強いところに集まってしまうのが現実。アーニャのギルドは十数人と言う。規模は中小ギルドでも小ギルドの方。彼女なりの心配と自分のギルドを強くするための考えなのかもしれない。勿論、彼女の誘いにガランは頭を下げて答える。
「すいません。俺んとこ何人かで来てて、ギルマスもいるんすよ。そこ抜けて入るってのは」
「あー、そうか。ごめんね。けど、それならよかった。一人なら大変だと思ったからさ。ここはロシアだしね」
ガランの断りに、アーニャは優しく笑い謝る。そして、安心したような表情でガランを見て話を続けた。そう話してるとアーニャはまた表情を変えて、鞄をあさり始めて、何かを取り出した。
「何回もごめんね。じゃあ、今度はギルドマスターにお願いかな。よかったらこれを渡してくれないかな?」
そういい、ガランに手渡したのは封蝋された手紙。封蝋の印は妖精のような模様で、ギルドネームを現してるようだった。ガランはその手紙を眺めてアーニャに不思議そうに訪ねた。
「これを?ギルマスにっすか?」
「そう。大手や実力あるギルドが最近ね?それで、他のギルドに呼び掛けてると言うか」
「分かりました。うんじゃあ引き受けたっすね」
「ありがとう。じゃあ、私たちももう行くけど?エレーナちゃんは、どうするの?ガラン君といるの?」
「あ?」
アーニャの話に空気になりかけてた彼女に話がいく。ガランもそう言えばと隣の彼女に目を向けて、なぜ、一緒に送ってもらわなかったのかと今さら思ったのか顔に少し伺える。だが、その彼女以上に空気のように、アーニャの傍らで静かにしてるものもいるが……
「あ、えっ私は……ガラン様と一緒に……出来たらその恩返しを……」
「え?俺と?てか、別にいいっすよお礼とか」
「あははは、いい心がけだねエレーナちゃん。ガラン君も遠慮しないで」
「て、いっても……」
「あ、ご迷惑でしたらその」
二人の様子をにやにや見るアーニャとそれをなんとも言えぬ表情で見てるウォレン。エレーナは、恩返しをと言ったがガランの様子に逆に困らせてしまったかと俯き、ガランはガランで頭をかいてどうしたものかと笑ってしまう。
エレーナちゃんは受けと恩はちゃんと返すのよと教えられてきた子です←(と言う設定)
アーニャは原作あの人をモデルに←雰囲気出てますかね?あ、ただ、あの方と違うのは自ギルドの存続を優先したりが強めかな←人助けとかは当たり前の行動と無邪気な笑顔でウォレンと言う人をつれて頑張ります←




