氷上の妖精
「へー、かわいい姉ちゃんがなんかようか?」
青い髪に綺麗な蒼い瞳の彼女はエルフで、エルフ特有の耳には瞳に似た、綺麗な蒼い石がはめ込まれてるピアスかイヤリングをつけていた。
「うーんとその子達を解放してくれない?」
「それは聞けねえな。姉ちゃんが体で何かしてくれるなら……ひっ!?」
「何か言ったか?てめえ?」
「ちょっ!?」
太った男がその彼女に近づき、汚らわしいことを躊躇なくいい、触れようとした。そのとき男の眼前に細身の剣が現れる。その剣の持ち主は狼牙族のようで、この地域の西洋風なものでなく、中華圏の服着ていた。その目はガランより強い怒りに満ちていた。怒りの理由は非道に対してでないのが言葉で伺える。太った男はその剣に驚き二、三歩下がり、太った男の仲間は彼女と狼牙族を睨む。
「ウォレン……大丈夫だから簡単武器抜かないの」
「すいません……」
「てめえ……なめてっと」
「何?PKする?町中で?」
「っ……」
「それに私とウォレンだけじゃないよ?それに、あの子もいるし、ねっ」
そう言うと顔に模様のあるの法義族で、中華圏の魔法攻撃職と思われる男性、黒い体毛に白のアクセントのある軽装の猫人族の女性、ヒューマンの賢者風の男性に、回復職と思われる女の子、ドワーフで髭の蓄えた大斧の担ぐ男性と次々に現れる。そして、ガランも数に入ってるらしく青い髪彼女にウィンクをされてしまう。ガランはその状況に何も出来ず彼女らを見ているだけだった。
「っ……ちっ、てめえらにくれてやる!他にも女はいるからな!!」
もはやおかしい事だった。最後に吐き捨てた言葉は元々の世界では言わないであろう言葉。それが出ると言うのは普通ではあり得ない。その言葉にガランの表情は曇った。しかし青い髪の彼女はため息を漏らすだけで表情はあきれた様子はなかった。
「あ、あの……冒険者様……」
「ん?あ!?、えっと、すまない!!」
「あはは、今気づいたの?ずっと受け止めてから抱き寄せてたよ」
ふと聞こえた声。とても近くから聞こえて、目線をその方に向ける。そこには先程の抱き止めた女性が困ったような顔に少し恐怖が混ざった表情で、見上げていた。ガランは顔を一気に顔を赤くして相手を話してあげる。その様子を青い髪の彼女は、茶化すようにガランに声をかける。
「あ、いやっ。そ、それより助かりました。皆さんのお蔭でどうにかなったっすから」
「ふふふんっ……けど、私たち来なくてもどうにかしたんじゃないの?君腕っぷしもいいし」
「いや……一人じゃ無理だったすよ……」
彼女はガランのことを褒めるようなことを言う。だがガランはいつもジーフェンやギムレント、カリン達がいて、一緒に頑張ってたことに気づかされてた。一人は無力に感じ、少し落ち込んだような表情を見せていていた。それを彼女はいたずらっ子のような表情でニヤリと笑い何か言おうとしたが、ガランに助けられた女の子が先に言った。
「そんなこと。ありませんよ……冒険者様が来なかったら私や他の子が……冒険者様のお蔭で私たちは……」
「ほら、この子もいってるんだし、君は一人でも出来る子だよ。ほら皆そっちの子達も解放してあげて」
「はーい」
ガランは女の子の言葉に顔を赤くする。その様子に青い髪の彼女は自信も手と言う風に声をかけ、自分の仲間に檻に入れられてる子達を解放するように指示を出す。
「……あ、えっと、俺はガラン。……君の名前。それから、皆さんは?ギルドっすか?」
「え?私ですか?私はエレーナと言います……」
「ふふっ、私は、アーニャ。見ての通りエルフで、職業はフサリアで、レベルは90。あの子達は私のギルド・氷上の妖精のメンバー。よろしくね」
ガランは自らの名前を名乗り、女の子に名前を聞き、その次に青い髪の彼女に訪ねる。女の子は名前を聞かれて一瞬びくりとするが名前をエレーナと名乗る。その後に、先程から変わらない風で青い髪の彼女が名乗る。ロシアの限定の職業のフサリアのアーニャ。ただ、エレーナがなを名乗るときガランを何とも言えぬ風で見てたのは秘密だろう
(てか、私はついでなのね……この子は)
壊れていく人と壊れず己を当たり前を通す人刻一刻と鮮明化して、壊れる人の方が多い感じになってきましたね。
皆さんもこんな世界で、我欲に走らない自信はありますか?




