無法の法
読者の皆様、お気に入り登録してくれた皆様。この作品に評価をくださった皆様誠にありがとうございます!!
まだまだ原作の後追いのような流れですが、私ならこうすると言う風に今後はオリジナルもより強くしていく予定ですのでよろしくお願い致します!!
各々起きてきてギルドホールは騒がしくなる。無味の食事を話で紛らわせているが、食は進まなかった。今日は町の様子を重点的に見て回ることとなり、ジーフェンを護衛に女子陣とガラン一人に別れてホールを出る。ギムレントも今日は外に出ていった。
「町の様子ってもこんなんじゃあな?ギムさんは」
ガラン一人町を歩く、行動をし始めた冒険者は少しだけ増えたように見えるが、目は死んでいるし、やる気が見えない。時たまやる気あるやつ見るが、答えのない状況に顔を曇らせてる。
「なんか……スパッと答えがでればいいんすけど……ん?」
ふと遠くを見ると騒がしい。男の声、女の声、内容は分からないが騒がしい。その方に向かい歩みを進めるとガランの表情が変わっていく。
「てめえら!!なにやってんだ!!」
「ああ?そんな、かっかすんなよ?これはゲームだぜ?」
ガランの咆哮に、カリンぐらいの背丈の女の子の髪を掴み上げて、ニヤリと笑い、太った男が言い返す。女の子は大地人で檻のような荷台に他にも何人か入れられていた。それを他の男が見張り下衆な笑顔を向けていた。
「ゲーム?お前ら……まだそう思ってんのか!?」
「ちっ、なんだよ?俺らに説教でもすんのか?お前も一人ぐらい抱けばわかるぜこのゲームは最高だってよ」
「やっ、やめて……は、離してっ、きゃっ!!」
「っ!ちっ……」
男のほかに取り巻きがいて冒険者の女もいた。彼らはさも当たり前、さもこの世界は何でもやっていいと言う風に笑った。太った男が大地人の女姓を投げてガランに渡す。その女の子をガランは受け止める。女の子の怯えた様子、彼らの行為に、表情は怒りに歪み、体を震わせる。ガランの手は剣にかけて、今にも抜き斬りかかりそうだった。
「あー?お前?正義面しすぎだろ?ヒーローかおい?」
「それに、ここで俺ら切っていいのかな?」
相手の言葉に剣の柄を強く握るだけで止まる。町のなかは相手の言うゲームのように衛兵と言うものが現れる。町のなかでのプレイヤー同士の戦闘は、許されていない。だからこそ、彼らのようなやつは町の中で、威張り腐る事が出来、無法を働き続けれるのだろう。ガランは歯を食い縛り相手を睨み付けていた。腕の中の女の子を強く力をかけてしまい、女の子は恐怖と痛みに顔を歪ませる。
「なにも出来ねえくせによ。どうせゲームなんだ。楽しもうぜ?」
「てめえらと同じにされたくねえな……」
相手が言う言葉にガランは、我慢ならなかった。あんなやつらと一緒にされるならば、衛兵に斬られようと、あいつらの一人ぐらい神殿に送ってやらねばと思ってしまっていた。そして、剣の身が引き抜かれ金属の光が見えたとき。
「ゲーム、ゲームって言うけど、これはそういうゲームじゃなかったよね」
「ああ?なんだ?」
ガランの横を一人の女性が通りすぎ、彼らの前に立つ、青い長髪が風になびく。彼らに臆する様子もなく、前に。
無法も極まって来ましたが、どうです?ガランの口調が変わったのは、年上陣がいないからです
女の子は重大後半から二十代ぐらい?ですね。




